11月17日 (水) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 16勝25敗3分 0.390 中田武夫
0 0 0 0 0 0 0 0 0 1X 1 ジャイアンツ 29勝15敗 0.659 澤村栄治
勝利投手 澤村栄治 8勝5敗
敗戦投手 中田武夫 3勝7敗
三塁打 (ジ)中島、永澤
澤村栄治、延長10回完封、自らサヨナラ打
阪急は初回、先頭の西村正夫が四球で出塁するが黒田健吾の遊ゴロでゲッツー。ジャイアンツは1回裏、こちらも先頭の前川八郎が四球で出塁するが筒井修の遊ゴロで二封、筒井が中田武夫の牽制に刺されて無得点。
ジャイアンツ先発澤村栄治は4回まで西村の内野安打1本に抑え4三振を奪う好投。阪急先発中田も3回まで無安打、4回二死後中島治康に中越え三塁打を許すが後続を抑える。
阪急は6回、先頭の西村がこの日2本目のヒットを左前に放つが黒田左飛、山下実、山下好一は連続三振に倒れて無得点。ジャイアンツは7回、先頭の伊藤健太郎左前打、白石が送って一死二塁とチャンスを迎えるが永澤富士雄、内堀保と連続内野ゴロに倒れて無得点。阪急は9回、二死後山下好一がこの日チーム3本目のヒットを放つが得点無し。9回裏のジャイアンツは三者凡退。この試合は第三試合のため延長戦に突入する。
澤村は10回表、先頭のジミー堀尾文人をサードフライに打ち取ったかに見えたが名手水原がエラー、宇野錦次が送って一死二塁、しかし代打山田勝三郎、中田武夫が連続三振。澤村は10回まで12三振を奪う力投。阪急はキャッチャー島本義文に代打山田を送ったため10回から大原敏夫がマスクを被る。
ジャイアンツは10回裏、先頭の永澤富士雄が右中間に三塁打を放ち、代走に平山菊二を起用。内堀の当りはピッチャーを襲い内野安打となるが平山は動けず無死一三塁、ここで左打席に入った澤村がセンターにサヨナラ打を放ってジャイアンツが1対0で勝利を収める。
剛の澤村に対する柔の中田による投げ合いは歴史に残る名勝負といえるが残念ながら歴史に埋没してしまっている。
中田武夫は9回3分の0を投げて5安打3四球1死球2三振。中田は前回登板の11月11日対名古屋7回戦でも5安打完封しており現在絶好調。本日もシュートが冴えて内野ゴロはエラーも含めて18を数えた。4回に伊藤健太郎に死球を与えているが、前回登板時も1死球、春季リーグ戦4月18日にタイガースを1点に抑えて完投した時も2死球を与えている。死球を与えるくらいシュートが切れているかが中田のピッチングのバロメーターとなる。
一方澤村栄治は3安打3四球12三振、今季一番の出来で延長10回を完封し、自らサヨナラヒットで決着をつける。なお、ランナーが三塁にいるためスコアブックに残された記録は中前のシングルヒットとなっているが、翌日の読売新聞には「中堅頭上」を抜けたと記されている。
1973年8月30日、江夏豊は延長11回をノーヒットノーランに抑えて自らサヨナラホームランで決着をつけた。「江夏、大バンザイ」の実況はユーチューブで見ることができます。
*澤村と中田による歴史的投げ合いを物語るスコアブック
*澤村サヨナラヒットの場面
2010年11月16日火曜日
12年秋 イーグルスvsセネタース 7回戦
11月17日 (水) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 1 0 0 1 2 0 6 イーグルス 26勝17敗2分 0.605 中河美芳 畑福俊英
0 4 0 0 2 1 0 0 X 7 セネタース 16勝25敗1分 0.390 野口明
勝利投手 野口明 12勝14敗
敗戦投手 中河美芳 11勝5敗
二塁打 (イ)杉田屋、野村 (セ)今岡、苅田
本塁打 (イ)高橋 5号
セネタースがイーグルスの14連勝を阻む
セネタースは2回、中村民雄左前打、野口明セカンド内野安打、綿貫惣司が送って青木幸造三振で二死二三塁、ここで横沢七郎が左前打にタイムリーを放って2点を先制、今岡謙次郎右中間二塁打、苅田久徳左中間二塁打と続いて4-0とする。イーグルス先発の中河美芳は最近に無い不調でイーグルスの14連勝危うし!
イーグルスは3回、一死後漆原進が四球で出塁、野村実中前打、寺内一隆の三ゴロで野村が二封されて一死一三塁、ここで寺内が二盗、三走漆原はタイミングを遅らせてスタートするがキャッチャー中村民は三塁に送球、漆原はホームに突っ込むがサード横沢が悪送球して漆原が生還、中根之が左前にタイムリーで続いて2-4とする。更に4回、サム高橋吉雄が右翼スタンドに第5号を叩き込んで3-4と1点差に迫る。
しかしセネタースは5回、二死後尾茂田叶が遊失に生き中村民右前打、野口明三塁内野安打で二死満塁、ここから綿貫、青木と連続で押出し四球を選んで6-3とする。
セネタースは6回、先頭の今岡謙次郎が左前打、苅田が右前に運んで無死一三塁、イーグルスは中河をファーストに回して畑福俊英を投入、森口次郎四球で無死満塁、尾茂田の遊ゴロで三走今岡は本封、しかし中村民の三ゴロの間に苅田が還って7-3と突き放す。
イーグルスは7回、一死後漆原が三前にセーフティバントを決めて出塁、野村右前打、寺内中前タイムリーで4-7。更に8回、先頭の畑福が遊失に生き、杉田屋守の左中間二塁打で無死二三塁、中河は三邪飛に倒れるが漆原四球後、野村が左中間に二塁打を放って6-7、しかし寺内投ゴロ、中根は三振に倒れて追加点はならず。このま野口明が押し切りイーグルスは遂に13連勝でストップ。
野口明は10安打を浴びながら四球1三振の完投で12勝目。イーグルスはこの日はサム高橋吉雄をショートで先発させている。秋季リーグ戦では高橋をセカンドに固定して成功してきたが何故かこの日はショートに起用した。セネタース5回の攻撃で、二死から高橋のエラーをきっかけに手痛い追加点を奪われたことが本日の敗因となった。高橋のショート起用がイーグルスのツキを変えてしまったようである。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 1 0 0 1 2 0 6 イーグルス 26勝17敗2分 0.605 中河美芳 畑福俊英
0 4 0 0 2 1 0 0 X 7 セネタース 16勝25敗1分 0.390 野口明
勝利投手 野口明 12勝14敗
敗戦投手 中河美芳 11勝5敗
二塁打 (イ)杉田屋、野村 (セ)今岡、苅田
本塁打 (イ)高橋 5号
セネタースがイーグルスの14連勝を阻む
セネタースは2回、中村民雄左前打、野口明セカンド内野安打、綿貫惣司が送って青木幸造三振で二死二三塁、ここで横沢七郎が左前打にタイムリーを放って2点を先制、今岡謙次郎右中間二塁打、苅田久徳左中間二塁打と続いて4-0とする。イーグルス先発の中河美芳は最近に無い不調でイーグルスの14連勝危うし!
イーグルスは3回、一死後漆原進が四球で出塁、野村実中前打、寺内一隆の三ゴロで野村が二封されて一死一三塁、ここで寺内が二盗、三走漆原はタイミングを遅らせてスタートするがキャッチャー中村民は三塁に送球、漆原はホームに突っ込むがサード横沢が悪送球して漆原が生還、中根之が左前にタイムリーで続いて2-4とする。更に4回、サム高橋吉雄が右翼スタンドに第5号を叩き込んで3-4と1点差に迫る。
しかしセネタースは5回、二死後尾茂田叶が遊失に生き中村民右前打、野口明三塁内野安打で二死満塁、ここから綿貫、青木と連続で押出し四球を選んで6-3とする。
セネタースは6回、先頭の今岡謙次郎が左前打、苅田が右前に運んで無死一三塁、イーグルスは中河をファーストに回して畑福俊英を投入、森口次郎四球で無死満塁、尾茂田の遊ゴロで三走今岡は本封、しかし中村民の三ゴロの間に苅田が還って7-3と突き放す。
イーグルスは7回、一死後漆原が三前にセーフティバントを決めて出塁、野村右前打、寺内中前タイムリーで4-7。更に8回、先頭の畑福が遊失に生き、杉田屋守の左中間二塁打で無死二三塁、中河は三邪飛に倒れるが漆原四球後、野村が左中間に二塁打を放って6-7、しかし寺内投ゴロ、中根は三振に倒れて追加点はならず。このま野口明が押し切りイーグルスは遂に13連勝でストップ。
野口明は10安打を浴びながら四球1三振の完投で12勝目。イーグルスはこの日はサム高橋吉雄をショートで先発させている。秋季リーグ戦では高橋をセカンドに固定して成功してきたが何故かこの日はショートに起用した。セネタース5回の攻撃で、二死から高橋のエラーをきっかけに手痛い追加点を奪われたことが本日の敗因となった。高橋のショート起用がイーグルスのツキを変えてしまったようである。
12年秋 タイガースvs名古屋 6回戦
11月17日 (水) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 3 0 6 1 0 0 2 0 12 タイガース 36勝8敗1分 0.818 若林忠志 西村幸生
0 0 0 3 0 4 0 1 0 8 名古屋 11勝30敗3分 0.268 森井茂 西沢道夫
勝利投手 若林忠志 9勝4敗
敗戦投手 森井茂 4勝11敗
二塁打 (タ)藤村、景浦、広田
三塁打 (名)田中実
本塁打 (タ)松木 3号、田中 3号
タイガース、二試合連続2ホーマー
タイガースは2回、藤井勇四球、カイザー田中義雄三前内野安打で一死二塁、若林忠志が右前にタイムリーを放って1点を先制、松木謙治郎四球後、藤村富美男が右中間を破って3-0とする。更に4回、先頭の田中が四球で出塁、若林の二ゴロの間に二進して岡田宗芳の左前タイムリーで4-0。更に松木がライトスタンドにツーランを放ち6-0、藤村中前打、山口政信三前内野安打から景浦将が左中間に二塁打を放って8-0、藤井の右前タイムリーで9-0とする。
名古屋は4回裏、大沢清右前打、白木一二右前打、田中実左前打で無死満塁、高木茂の遊ゴロで田中が二封される間に1点、小坂三郎の二ゴロをセカンド藤村が失する間に二者還り3-9。
タイガースは5回、田中の左越えホームランで10-3。名古屋は6回、白木中前打、田中の右中間三塁打、サード伊賀上良平のエラー、西沢道夫の中前タイムリー、ショート岡田のエラーで4点返して7-10。
タイガースは8回、景浦、伊賀上の重盗で1点、広田修三のタイムリー二塁打で1点を追加。名古屋は8回裏、2四球と西沢の二ゴロに間に1点返すがここまで。名古屋もよく粘ったが終始タイガースが主導権を握り快勝。タイガースは12月初めにジャイアンツとの昭和12年度王座決定戦を控えているだけにモチベーションは落ちていない。昭和11年の洲崎決戦ではやられただけに今年はリベンジを期す。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 3 0 6 1 0 0 2 0 12 タイガース 36勝8敗1分 0.818 若林忠志 西村幸生
0 0 0 3 0 4 0 1 0 8 名古屋 11勝30敗3分 0.268 森井茂 西沢道夫
勝利投手 若林忠志 9勝4敗
敗戦投手 森井茂 4勝11敗
二塁打 (タ)藤村、景浦、広田
三塁打 (名)田中実
本塁打 (タ)松木 3号、田中 3号
タイガース、二試合連続2ホーマー
タイガースは2回、藤井勇四球、カイザー田中義雄三前内野安打で一死二塁、若林忠志が右前にタイムリーを放って1点を先制、松木謙治郎四球後、藤村富美男が右中間を破って3-0とする。更に4回、先頭の田中が四球で出塁、若林の二ゴロの間に二進して岡田宗芳の左前タイムリーで4-0。更に松木がライトスタンドにツーランを放ち6-0、藤村中前打、山口政信三前内野安打から景浦将が左中間に二塁打を放って8-0、藤井の右前タイムリーで9-0とする。
名古屋は4回裏、大沢清右前打、白木一二右前打、田中実左前打で無死満塁、高木茂の遊ゴロで田中が二封される間に1点、小坂三郎の二ゴロをセカンド藤村が失する間に二者還り3-9。
タイガースは5回、田中の左越えホームランで10-3。名古屋は6回、白木中前打、田中の右中間三塁打、サード伊賀上良平のエラー、西沢道夫の中前タイムリー、ショート岡田のエラーで4点返して7-10。
タイガースは8回、景浦、伊賀上の重盗で1点、広田修三のタイムリー二塁打で1点を追加。名古屋は8回裏、2四球と西沢の二ゴロに間に1点返すがここまで。名古屋もよく粘ったが終始タイガースが主導権を握り快勝。タイガースは12月初めにジャイアンツとの昭和12年度王座決定戦を控えているだけにモチベーションは落ちていない。昭和11年の洲崎決戦ではやられただけに今年はリベンジを期す。
2010年11月15日月曜日
三冠への道 ⑲ & 一騎討ち ⑮
いよいよMVPとサイ・ヤング賞の発表が近づいてきましたので最終予想をさせていただきます。
アメリカン・リーグ サイ・ヤング賞はフェリックス・ヘルナデスと予想します。21勝7敗のC.C.サバシアを差し置いて13勝12敗のヘルナンデスと予想するとは無謀にもほどがありますが、ピッチング内容を重視すればヘルナンデスと言う結論に帰結せざるをえません。この手法により、2009年ア・リーグも19勝のサバシア、バーランダー、ヘルナンデスを差し置いて16勝のザック・グレインキーと予想して的中させましたし、2007年ア・リーグも20勝のベケットを差し置いて19勝のC.C.サバシアと予想して的中させましたし、2009年ナ・リーグも19勝のウェインライトを差し置いて15勝のティム・リンスカムと予想して的中させましたし、2008年のナ・リーグも22勝のブランドン・ウェブを差し置いて18勝のティム・リンスカムと予想して(この時が一番気合が入りました)的中させています。
すなわち、近年のサイ・ヤング賞投票においては勝利数は重要視されず、各種スタッツを重視した投票行動が特徴となっています。2008年ア・リーグのみ最多勝のクリフ・リーがサイ・ヤング賞を受賞していますが、各種スタッツに秀でていたクリフ・リーが偶々最多勝も取っただけのことです。
それにしても13勝でサイ・ヤング賞となるともちろん過去最低勝利数(リリーフ投手を除く)となりますので、投票する方も勇気がいると思いますが、ピッチング内容を見ればフェリックス・ヘルナンデスでしょう。この内容で13勝しかできないとは、いかに打戦の援護が無かったかを如実に物語ってしまうだけに、仮に受賞となってもシアトルファンは喜んで良いのやら悲しむべきなのか複雑な心境に陥ることでしょう。マエケンですら15勝しているのですから。マエケンももし13勝だったら沢村賞はパ・リーグの誰かにいっていたでしょう。
各種スタッツを重視すればナショナル・リーグはアダム・ウェインライトになる可能性がありますが、当ブログではロイ・ハラデーと予想します。一騎討ち①~⑭で主張しているとおり、4月から終始一貫して本命説を唱え続けてきました。4月、5月とウバルト・ヒメネスが2カ月連続月間MVPを受賞し、ヒメネス30勝説やサイ・ヤング賞決定説が渦巻いていた時にもロイ・ハラデー本命説はぶれませんでした。菅内閣にも見習ってもらいたいものです。
アメリカン・リーグMVPはミゲール・カブレラと予想します。ジョシュ・ハミルトンに相当数の票が流れることは想像に難しくありませんが、今年のバッティング内容であればカブレラでしょう。フロリダ時代はアルバート・プホルス、ライアン・ハワードがいたため無冠に終始しましたが、ア・リーグに移った途端に本塁打王となり、今年は打点王とタイトルの常連となっています。懐の深い柔らかなスウィングに力強さも備わっているバッティングセンスは当代随一と言ってよいでしょう。
ナショナル・リーグMVP争いが最も難解です。私に投票権があればロイ・ハラデーに投票しますが、サイ・ヤング賞とのW受賞は今年も厳しそうです。候補がアルバート・プホルス、ジョーイ・ボット、カルロス・ゴンザレスであることはちょっと見ている人であれば分かるでしょう。プホルスの敵は二人ではなく、三年連続というハードルの高さにあると思います。個人的には、「試合を制する一撃」が影を潜めていた今年はMVPの資格はないと考えていますが、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を取っているだけに、同じ一塁手のジョーイ・ボットは苦しくなってきたのかもしれません。
打者有利と言われるコロラドを本拠地とするバッターにはMVP投票では票が集まらない傾向にあり、カルロス・ゴンザレスは苦しいと思います。今年ゴンザレスが選ばれるのであれば、2007年のマット・ホリデーは何故選ばれなかったのかと非難轟々となることでしょう。個人的には、首位打者をキープするために最終二試合を休んだことを許せませんのでMVPの資格は無いと考えています。というより休ませたコロラドのアホ首脳陣にお灸を据えるためにもMVPには選出するべきでは無いと考えています。こういうことをやっているからコロラドは試合球の湿度を自チームが有利になるように細工をしているのではないかと疑われるのです。
ということで、敢えてジョーイ・ボットと予想させていただきます。
2010年11月14日日曜日
12年秋 タイガースvsライオン 7回戦
11月15日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 2 0 3 8 2 2 0 19 タイガース 35勝8敗1分 0.814 御園生崇男 青木正一
1 0 0 0 1 0 3 0 0 5 ライオン 15勝27敗 0.357 近藤久 大友一明 桜井七之助
勝利投手 御園生崇男 10勝0敗
敗戦投手 近藤久 3勝9敗
セーブ 青木正一 1
二塁打 (タ)藤村、御園生2 (ラ)桜井
三塁打 (タ)藤村 (ラ)大友、桜井
本塁打 (タ)松木 2号、景浦 3号
御園生崇男、無傷の10連勝
タイガースは初回、先頭の松木謙治郎がライトスタンドに先制の第2号ホームラン、二死後景浦将もライトスタンドに第3号ホームランを放ち2点を先制する。今シーズンの全ホームラン数は先日の笠松実が100本目であり、景浦のホームランで102本となった。内訳は西宮で14本、洲崎で5本、甲子園で3本、後楽園が80本である。景浦は今季第3号であるが、これまで後楽園では一本も打っていない。恐らく景浦は「こんな箱庭みたいなところでオーバーフェンスしても何の価値もない。」と考えていたのではないか。優勝も決まり、兄貴分の松木が眼の前でライトスタンドに打ち込んだのを見て、同じところに打ち込んでやろうと洒落てみたのではないか。翌日の読売新聞は「先ず松木が右翼に本塁打を放って攻撃の火蓋を切れば景浦も同じ箇所に打ち込んでライオンの度肝を抜いた・・・」と伝えている。
ライオンは1回裏、大友一明の左中間三塁打を水谷則一の一ゴロで還して1-2とする。
タイガースは3回、先頭の松木が中前打で出塁、藤村富美男左前打、山口政信四球の無死満塁から、景浦が左犠飛、藤村も三塁に進み藤井勇が中犠飛で2点を追加して4-1。5回も松木からの攻撃、松木は三ゴロに倒れるが藤村の右翼線二塁打から山口の遊ゴロをショート中野隆雄が失して藤村が還り、景浦の左前打をレフト鬼頭が後逸して山口が還り三塁に達した景浦を藤井の右犠飛で還して3点追加して7-1とする。
ライオンは5回、桜井七之助の三塁打で1点返して2-7。
タイガースは6回、先頭の岡田宗芳が一塁内野安打、一死後藤村死球、山口四球、景浦と藤井が連続押出し四球、ライオンは近藤久が降板してセカンド大友一明がマウンドへ、広田修三に代わる代打門前真佐人が左前に2点タイムリー、御園生崇男が右翼線にタイムリー二塁打、皆川定之に代わる代打奈良友夫が中前タイムリー、ワイルドピッチで御園生が還り、岡田がこの回2安打目となる左前タイムリーと続いてこの回8点をあげて15-2とする。
タイガースは6回から御園生がライトに入り青木正一が登板。タイガースは7回、御園生の2点タイムリー二塁打で2点を追加。ライオンは7回、桜井の2点タイムリー二塁打と中野の左前タイムリーで3点を返す粘りを見せるがタイガースは8回、藤村の中越え三塁打と青木の右犠飛で2点を追加して19-5で圧勝、優勝を決めても全く手を緩めない。
御園生崇男は無傷の10連勝、打っても6打数3安打3打点二塁打2本。タイガースは藤村富美男が6打数3安打、岡田宗芳も6打数3安打と猛打賞3人を含む20安打の猛攻を見せる。
*写真は戦後のサイン帳に残された御園生崇男のサイン。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 2 0 3 8 2 2 0 19 タイガース 35勝8敗1分 0.814 御園生崇男 青木正一
1 0 0 0 1 0 3 0 0 5 ライオン 15勝27敗 0.357 近藤久 大友一明 桜井七之助
勝利投手 御園生崇男 10勝0敗
敗戦投手 近藤久 3勝9敗
セーブ 青木正一 1
二塁打 (タ)藤村、御園生2 (ラ)桜井
三塁打 (タ)藤村 (ラ)大友、桜井
本塁打 (タ)松木 2号、景浦 3号
御園生崇男、無傷の10連勝
タイガースは初回、先頭の松木謙治郎がライトスタンドに先制の第2号ホームラン、二死後景浦将もライトスタンドに第3号ホームランを放ち2点を先制する。今シーズンの全ホームラン数は先日の笠松実が100本目であり、景浦のホームランで102本となった。内訳は西宮で14本、洲崎で5本、甲子園で3本、後楽園が80本である。景浦は今季第3号であるが、これまで後楽園では一本も打っていない。恐らく景浦は「こんな箱庭みたいなところでオーバーフェンスしても何の価値もない。」と考えていたのではないか。優勝も決まり、兄貴分の松木が眼の前でライトスタンドに打ち込んだのを見て、同じところに打ち込んでやろうと洒落てみたのではないか。翌日の読売新聞は「先ず松木が右翼に本塁打を放って攻撃の火蓋を切れば景浦も同じ箇所に打ち込んでライオンの度肝を抜いた・・・」と伝えている。
ライオンは1回裏、大友一明の左中間三塁打を水谷則一の一ゴロで還して1-2とする。
タイガースは3回、先頭の松木が中前打で出塁、藤村富美男左前打、山口政信四球の無死満塁から、景浦が左犠飛、藤村も三塁に進み藤井勇が中犠飛で2点を追加して4-1。5回も松木からの攻撃、松木は三ゴロに倒れるが藤村の右翼線二塁打から山口の遊ゴロをショート中野隆雄が失して藤村が還り、景浦の左前打をレフト鬼頭が後逸して山口が還り三塁に達した景浦を藤井の右犠飛で還して3点追加して7-1とする。
ライオンは5回、桜井七之助の三塁打で1点返して2-7。
タイガースは6回、先頭の岡田宗芳が一塁内野安打、一死後藤村死球、山口四球、景浦と藤井が連続押出し四球、ライオンは近藤久が降板してセカンド大友一明がマウンドへ、広田修三に代わる代打門前真佐人が左前に2点タイムリー、御園生崇男が右翼線にタイムリー二塁打、皆川定之に代わる代打奈良友夫が中前タイムリー、ワイルドピッチで御園生が還り、岡田がこの回2安打目となる左前タイムリーと続いてこの回8点をあげて15-2とする。
タイガースは6回から御園生がライトに入り青木正一が登板。タイガースは7回、御園生の2点タイムリー二塁打で2点を追加。ライオンは7回、桜井の2点タイムリー二塁打と中野の左前タイムリーで3点を返す粘りを見せるがタイガースは8回、藤村の中越え三塁打と青木の右犠飛で2点を追加して19-5で圧勝、優勝を決めても全く手を緩めない。
御園生崇男は無傷の10連勝、打っても6打数3安打3打点二塁打2本。タイガースは藤村富美男が6打数3安打、岡田宗芳も6打数3安打と猛打賞3人を含む20安打の猛攻を見せる。
*写真は戦後のサイン帳に残された御園生崇男のサイン。
12年秋 名古屋vs金鯱 7回戦
11月15日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 1 0 0 0 0 2 名古屋 11勝29敗3分 0.275 松尾幸造 繁里栄
0 0 0 3 0 1 0 3 X 7 金鯱 20勝22敗 0.476 古谷倉之助 鈴木鶴雄
勝利投手 古谷倉之助 6勝4敗
敗戦投手 繁里栄 0勝7敗
セーブ 鈴木鶴雄 2
三塁打 (金)島
隠れたヒーロー、相原輝夫
名古屋は初回、先頭の石丸藤吉が中前打で出塁するが石田政良三振の時に二盗失敗で三振ゲッツー。続く桝嘉一の左前打をレフト黒澤俊夫が後逸し桝は二塁、三塁を蹴ってホームへ向かうが中継の江口の強肩に刺されてチェンジ。
名古屋は3回、先頭の小坂三郎がピッチャー強襲ヒット、松尾幸造の二ゴロで小坂は二封、石丸の三ゴロで松尾は二封、石田の三ゴロをサード矢野槇雄が失して二死一二塁、桝嘉一の右前打で石丸が還り1点を先制、ところが三塁に達した一走石田が三塁をオーバーランしてキャッチャー相原輝夫からの送球に刺されてチェンジ。名古屋は先制するが拙走が目立つ。
名古屋先発の松尾幸造は立ち上がり連続四球で心配されたがその後立ち直る。ところが3回、矢野槇雄のピッチャー返しを脚に受けて退場、二番手に繁里栄を送る。急遽登板の繁里は続く黒澤俊夫を三振に仕留める。
金鯱は4回も先頭の小林茂太が三振に打ち取られるが、続く相原が四球で出塁、二死後スリム平川喜代美が中前打、古谷倉之助四球で二死満塁、トップに返り島秀之助が左中間に走者一掃の二塁打を放ち3-1と逆転する。
名古屋は5回、四球で出塁の石田を二塁に置いて大沢清の一飛をファースト平川が落球する間に二塁から石田が還って2-3とするが金鯱は6回、先頭の相原が四球で出塁、瀬井清の投前バントが内野安打となり無死一二塁、ここで重盗を敢行するとキャッチャー三浦敏一が三塁に高投して相原が還り4-2。金鯱は6回から病み上がりの古谷に代えて二番手に鈴木鶴雄を投入。
名古屋は8回、先頭の黒澤が四球で出塁、小林茂左前打、瀬井左前タイムリー、平川左前タイムリー、更に鈴木の投ゴロをピッチャー重里が二塁に悪送球する間に平川が還ってこの回3点を加えて7-2とし試合を決める。
古谷倉之助は復帰後初勝利、9月25日の対ライオン3回戦以来の勝星をあげる。リリーフ鈴木鶴雄は4イニングを4安打4四球3三振無失点に抑える。金鯱の得点は三回とも四球の走者から始まったもの。うち二回は相原輝夫が選んだもので、この日の相原の記録は2打数無安打であるが、2四球、2盗塁、2得点の活躍であった。この日のお立ち台は走者一掃の二塁打を放った島秀之助となるが、相原が選んだ2四球が最大の勝因である。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 1 0 0 0 0 2 名古屋 11勝29敗3分 0.275 松尾幸造 繁里栄
0 0 0 3 0 1 0 3 X 7 金鯱 20勝22敗 0.476 古谷倉之助 鈴木鶴雄
勝利投手 古谷倉之助 6勝4敗
敗戦投手 繁里栄 0勝7敗
セーブ 鈴木鶴雄 2
三塁打 (金)島
隠れたヒーロー、相原輝夫
名古屋は初回、先頭の石丸藤吉が中前打で出塁するが石田政良三振の時に二盗失敗で三振ゲッツー。続く桝嘉一の左前打をレフト黒澤俊夫が後逸し桝は二塁、三塁を蹴ってホームへ向かうが中継の江口の強肩に刺されてチェンジ。
名古屋は3回、先頭の小坂三郎がピッチャー強襲ヒット、松尾幸造の二ゴロで小坂は二封、石丸の三ゴロで松尾は二封、石田の三ゴロをサード矢野槇雄が失して二死一二塁、桝嘉一の右前打で石丸が還り1点を先制、ところが三塁に達した一走石田が三塁をオーバーランしてキャッチャー相原輝夫からの送球に刺されてチェンジ。名古屋は先制するが拙走が目立つ。
名古屋先発の松尾幸造は立ち上がり連続四球で心配されたがその後立ち直る。ところが3回、矢野槇雄のピッチャー返しを脚に受けて退場、二番手に繁里栄を送る。急遽登板の繁里は続く黒澤俊夫を三振に仕留める。
金鯱は4回も先頭の小林茂太が三振に打ち取られるが、続く相原が四球で出塁、二死後スリム平川喜代美が中前打、古谷倉之助四球で二死満塁、トップに返り島秀之助が左中間に走者一掃の二塁打を放ち3-1と逆転する。
名古屋は5回、四球で出塁の石田を二塁に置いて大沢清の一飛をファースト平川が落球する間に二塁から石田が還って2-3とするが金鯱は6回、先頭の相原が四球で出塁、瀬井清の投前バントが内野安打となり無死一二塁、ここで重盗を敢行するとキャッチャー三浦敏一が三塁に高投して相原が還り4-2。金鯱は6回から病み上がりの古谷に代えて二番手に鈴木鶴雄を投入。
名古屋は8回、先頭の黒澤が四球で出塁、小林茂左前打、瀬井左前タイムリー、平川左前タイムリー、更に鈴木の投ゴロをピッチャー重里が二塁に悪送球する間に平川が還ってこの回3点を加えて7-2とし試合を決める。
古谷倉之助は復帰後初勝利、9月25日の対ライオン3回戦以来の勝星をあげる。リリーフ鈴木鶴雄は4イニングを4安打4四球3三振無失点に抑える。金鯱の得点は三回とも四球の走者から始まったもの。うち二回は相原輝夫が選んだもので、この日の相原の記録は2打数無安打であるが、2四球、2盗塁、2得点の活躍であった。この日のお立ち台は走者一掃の二塁打を放った島秀之助となるが、相原が選んだ2四球が最大の勝因である。
12年秋 阪急vsイーグルス 7回戦
11月15日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 1 2 0 4 阪急 16勝24敗3分 0.400 石田光彦 笠松実
0 0 0 4 0 0 0 0 0 4 イーグルス 26勝16敗2分 0.619 畑福俊英
二塁打 (阪)西村 (イ)杉田屋、中河
本塁打 (本)笠松 1号
笠松実、起死回生の同点ツーラン
本日からシーズン終了まで一日三試合制となります。第一試合と第二試合は延長無し。本日の第一試合は11時試合開始。
阪急先発の石田光彦は11月4日以来の登板、先発となると10月2日以来となる。阪急は初回、先頭の西村正夫が右中間に二塁打、黒田健吾が右翼線安打でつなぎ、山下実の右前タイムリーで1点を先制する。
イーグルスは4回、先頭の中根之が四球から盗塁、一死後サム高橋吉雄四球、小島利男ショートへの内野安打で一死満塁、杉田屋守が左中間に二塁打を放ち2-1と逆転、中河美芳が左翼線に二塁打を続けて4-1とリードする。イーグルス5回の攻撃で先頭の寺内一隆が右前打を放ったところで石田は降板、笠松実がマウンドに上がって後続を抑える。
畑福俊英は2回に石田にヒットを許した以降6回までノーヒットピッチング。イーグルス十四連勝かと思われたが阪急は7回、大原敏夫に代わる代打山田勝三郎が四球で出塁、笠松が中前打を放ち無死一二塁、西村は中飛、黒田も右飛に倒れるが山下実は四球、山下好一がセカンドに内野安打を放って2-4。更に8回、キヨ野上清光、代打重松通雄が連続三振に倒れるが島本義文が中前打で出塁、ここで好投を続ける笠松実が左翼スタンドに起死回生の同点ツーランを叩き込んで4-4とする。
8回裏イーグルスは三者凡退、9回も両軍三者凡退で4対4の引分けに終わり、イーグルスの連勝は13でお預けとなる。
笠松実は5イニングを投げて1安打2四球4三振で無失点に抑える好投、打っては同点ホームランの活躍であった。阪急投手陣が当りまくっているバッキー・ハリスを4打数無安打、サム高橋吉雄も3打数無安打に抑えたことが引分けに持ち込んだ要因である。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 1 2 0 4 阪急 16勝24敗3分 0.400 石田光彦 笠松実
0 0 0 4 0 0 0 0 0 4 イーグルス 26勝16敗2分 0.619 畑福俊英
二塁打 (阪)西村 (イ)杉田屋、中河
本塁打 (本)笠松 1号
笠松実、起死回生の同点ツーラン
本日からシーズン終了まで一日三試合制となります。第一試合と第二試合は延長無し。本日の第一試合は11時試合開始。
阪急先発の石田光彦は11月4日以来の登板、先発となると10月2日以来となる。阪急は初回、先頭の西村正夫が右中間に二塁打、黒田健吾が右翼線安打でつなぎ、山下実の右前タイムリーで1点を先制する。
イーグルスは4回、先頭の中根之が四球から盗塁、一死後サム高橋吉雄四球、小島利男ショートへの内野安打で一死満塁、杉田屋守が左中間に二塁打を放ち2-1と逆転、中河美芳が左翼線に二塁打を続けて4-1とリードする。イーグルス5回の攻撃で先頭の寺内一隆が右前打を放ったところで石田は降板、笠松実がマウンドに上がって後続を抑える。
畑福俊英は2回に石田にヒットを許した以降6回までノーヒットピッチング。イーグルス十四連勝かと思われたが阪急は7回、大原敏夫に代わる代打山田勝三郎が四球で出塁、笠松が中前打を放ち無死一二塁、西村は中飛、黒田も右飛に倒れるが山下実は四球、山下好一がセカンドに内野安打を放って2-4。更に8回、キヨ野上清光、代打重松通雄が連続三振に倒れるが島本義文が中前打で出塁、ここで好投を続ける笠松実が左翼スタンドに起死回生の同点ツーランを叩き込んで4-4とする。
8回裏イーグルスは三者凡退、9回も両軍三者凡退で4対4の引分けに終わり、イーグルスの連勝は13でお預けとなる。
笠松実は5イニングを投げて1安打2四球4三振で無失点に抑える好投、打っては同点ホームランの活躍であった。阪急投手陣が当りまくっているバッキー・ハリスを4打数無安打、サム高橋吉雄も3打数無安打に抑えたことが引分けに持ち込んだ要因である。
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