2 3 0 2 2 0 0 4 2 15 ゴ軍 27勝39敗1分 0.409 内藤幸三
3 0 0 0 0 0 0 0 0 3 セ軍 27勝40敗 0.403 一言多十 黒尾重明 上口政
勝利投手 内藤幸三 15勝15敗
敗戦投手 一言多十 5勝11敗
敗戦投手 一言多十 5勝11敗
二塁打 (ゴ)酒沢2、大友2、坪内、坂本 (セ)熊耳
三塁打 (ゴ)酒沢、坂本
本塁打 (ゴ)酒沢政夫 1号 (セ)大下弘 11号
勝利打点 (ゴ)大友一明 3
猛打賞 (ゴ)酒沢政夫(4安打)3、坂本勲 3
ゴ軍、先発全員打点
第19節3日目、後楽園の第1試合は内藤幸三と一言多十の先発で午後1時丁度、桝球審の右手が上がりプレイボール。
ゴ軍は初回、一死後大友が四球を選んで出塁するとワイルドピッチで二進、酒沢のライト線二塁打で1点を先制、坪内の遊ゴロをショート鈴木清一がエラー、坪内が二盗を決めて一死二三塁、内藤の一ゴロの間に三走酒沢が還って2-0とする。
セ軍は1回裏、一死後白木が死球を受けて出塁、飯島の左前打で一死一二塁、大下がライトスタンドに大きく弧を描く逆転スリーランを放ち3-2とするが、勝負になったのはここまでであった。
ゴ軍は2回表、先頭の早川が四球で出塁、辻功は左飛に倒れるが、坂本勲の中前打で一死一二塁、セ軍ベンチは早くも先発の一言をセンターに回して黒尾重明がリリーフ、トップに返り中村信一は中飛に倒れるが、大友のショート強襲打が左中間への2点タイムリー二塁打となって4-3と逆転、酒沢はストレートの四球で二死一二塁、坪内が三塁線を破るタイムリー二塁打を放ち5-3とする。
ゴ軍は4回表、先頭の辻が四球を選んで出塁、坂本のレフト線二塁打で無死二三塁、トップに返り中村の左犠飛で6-3、二死後酒沢のライト線タイムリー二塁打で7-3とする。
ゴ軍は5回表、一死後末崎がセンター左にヒットを放つと二盗に成功、早川の三飛をサード横沢が落球、末崎は二塁ストップで一死一二塁、辻が右前にタイムリーを放ち7-3、坂本の右犠飛で9-3とする。
ゴ軍は5回までに7人が打点を記録している。
6回、7回を無失点に抑えた黒尾が降板して8回からゴ軍のマウンドに上口政が上がる。
ゴ軍は8回表、先頭の坂本が左中間に三塁打、トップに返り中村のニゴロをセカンド清水喜一郎がエラーする間に三走坂本が還って10-3、中村には打点が記録され、中村に代走江崎正義を起用、大友は三振に倒れるが、酒沢の一ゴロをファースト飯島が二塁に悪送球、坪内は四球を選んで一死満塁、内藤が押出し四球を選んで11-3、末崎も押出し四球を選んで12-3、早川の左犠飛で13-3とする。
8回を終わってゴ軍は先発全員打点を記録、中村信一に代走江崎正義が起用されたので全員打点ではない。
ゴ軍は9回表、先頭の九番坂本は中飛に倒れ、トップに返り8回に中村の代走に出た江崎に打順が回る。ゴ軍が全員打点を記録するにはここで江崎がホームランを放つか、打者一巡してもう一度江崎に打順が回ってくるしかない。しかし江崎は三振に倒れて二死無走者、大友が右中間に二塁打を放ち二死二塁、酒沢がライトスタンドにツーランを叩き込んで15-3、坪内は遊飛に倒れてスリーアウトチェンジ。
内藤幸三は7安打2四球1死球5三振の完投で15勝目をマーク、ハーラートップに並ぶ。
ゴ軍は13安打で15得点、二塁打6本、三塁打2本、本塁打1本。これまで貧打に泣いてきたチームとは思えない猛打爆発で先発全員打点を記録した。中村信一に代走江崎正義を起用しなかったら、空前の全員打点を記録するところであった。
ゴ軍がこの日記録した「先発全員打点」は、昭和17年4月7日に甲子園の巨人vs南海戦で南海が記録して以来のことになる。
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