8月3日 (土) 札幌円山
0 0 2 0 3 0 2 2 0 9 タ軍 37勝17敗 0.685 渡辺誠太郎 藤村冨美男
1 0 4 0 0 0 0 0 0 5 巨人 33勝22敗1分 0.600 中尾輝三 近藤貞雄
勝利投手 藤村冨美男 9勝0敗
敗戦投手 近藤貞雄 13勝9敗
敗戦投手 近藤貞雄 13勝9敗
二塁打 (タ)塚本、藤村、金田 (巨)坂本2、林
三塁打 (巨)黒沢
勝利打点 (タ)御園生崇男 1
猛打賞 (タ)金田正泰 13、渡辺誠太郎 3
タ軍波状攻撃
札幌円山の第2試合は渡辺誠太郎と中尾輝三の先発で午後3時57分、島球審の右手が上がりプレイボール。
巨人は初回、7月後半からトップに起用されている坂本茂が右中間に二塁打、山田潔が送って一死三塁、黒沢俊夫の右前タイムリーで1点を先制する。
タ軍は3回表、一死後長谷川善三が中前打で出塁、塚本博睦の三前送りバントをサード宮下信明が一塁に悪送球、犠打とエラーが記録され長谷川は三塁に進んで無死一三塁、トップに返り金田正泰の中前タイムリーで1-1の同点、塚本は三塁に進んで再度一死一三塁、ここでダブルスチールを敢行して三走塚本が本盗を決め2-1と試合をひっくり返す。
塚本の本盗は今季全体で25個目となるが、巨人が本盗を許したのはこれが初めてである。
巨人は3回裏、一死後坂本がレフト線に二塁打、二死後黒沢が左中間を割る三塁打を放ち2-2の同点、レフト金田からの三塁送球が悪送球となって黒沢は一気にホームまで還って3-2と逆転、川上哲治は四球、中島治康もストレートの四球を選んで二死一二塁、多田文久三が左前にタイムリーを放ち4-2、二死一二塁からダブルスチールに成功、この時キャッチャー土井垣武は二塁に送球しており、セカンド本堂保次からの三塁送球が悪送球となる間に三塁に達していた中島がホームに還って5-2とする。
タ軍は4回からサードの藤村冨美男監督がマウンドに上がり、先発の渡辺はファーストに回り、セカンド本堂がサードに回り、セカンドには乾国雄が入る。
タ軍は5回表、一死後塚本がレフトに二塁打、トップに返り金田の中前タイムリーで3-5、土井垣のニゴロの間に金田は二進、藤村の右中間タイムリー二塁打で4-5、本堂が左前に同点タイムリーを放ち5-5と追い付く。巨人ベンチはここで先発の中尾から近藤貞雄にスイッチ、タ軍の猛攻はようやく終了する。
勢いに乗るタ軍は7回表、二死後本堂が左前打で出塁すると二盗に成功、直後に御園生崇男が中前タイムリーを放ち6-5と勝ち越し、御園生も二盗に成功、渡辺が右前にタイムリーを放ち7-5とする。
タ軍は続く8回表、先頭の長谷川が四球で出塁、塚本の三ゴロでランナーが入れ替わり、トップに返り金田の右中間タイムリー二塁打で8-5、土井垣も左前タイムリーと畳み掛けて9-5と突き放す。
リリーフの藤村冨美男は6イニングを2安打2四球3三振無失点に抑えて無傷の9連勝。
タ軍は16安打の猛攻。ダイナマイト打線の波状攻撃には札幌円山球場に詰めかけた6,336人の観客も度肝を抜かれたのではないか。
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