1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
1 0 3 0 0 0 0 0 0 2 6 ゴ軍 19勝31敗1分 0.380 内藤幸三
2 0 0 2 0 0 0 0 0 0 4 阪急 32勝28敗 0.533 野口二郎
敗戦投手 野口二郎 8勝8敗
二塁打 (ゴ)坪内3、辻 (急)上田、青田
三塁打 (ゴ)大友
勝利打点 (ゴ)中村信一 1
猛打賞 (ゴ)坪内道則(4安打、二塁打3本)、大友一明 (急)山田伝、青田昇
坪内道則、二塁打3本
西宮の第2試合は内藤幸三と野口二郎の先発で午後3時15分、国友球審の右手が上がりプレイボール。
ゴ軍は初回、先頭の中村信一が四球を選んで出塁、大友一明の右中間三塁打で幸先よく1点を先制する。
阪急は1回裏、先頭の上田藤夫が中前打、山田伝の右前打で上田は三進、山田が二盗を決めて無死二三塁、青田昇は三邪飛に倒れるが、野口二郎の左前2点タイムリーで2-1と逆転に成功する。
ゴ軍は3回表、先頭の坂本勲が左前打で出塁、トップに返り中村の左前打で無死一二塁、大友が左前にタイムリーを放ち2-2の同点、坪内のレフト戦二塁打で3-2と勝ち越し、田中宣顕はニゴロに倒れて一死二三塁、末崎正隆の中犠飛で4-2とする。
阪急は4回裏、一死後鳥居兵治が四球で出塁、荒木茂は三振に倒れるが、トップに返り上田の右前打で二死一三塁、上田が二盗を決め、山田が四球を選んで二死満塁、ここで第1打席、第2打席共にチャンスで凡退した青田がレフト線に同点の2点タイムリー二塁打を放ち4-4と追い付く。
前半戦は点の取り合いになったが、後半はベテラン投手同士の投げ合いで両軍無得点。試合は延長戦に突入する。
ゴ軍は10回表、先頭の辻功がセンター右奥深く二塁打、坂本が投前に送りバントを決めて一死三塁、トップに返り中村が左犠飛を打ち上げて5-4と勝ち越し、更に大友が左前打を放って二死一塁、坪内のレフト線二塁打で大友が一塁から一気に生還して6-4と貴重な追加点をあげる。坪内は二塁をオーバーランしてタッチアウトになったが、これは坪内のことだから凡走ではなく大友の生還をアシストするために二塁を大きく回って囮になったと見るべきでしょう。
内藤幸三は10回裏二死一二塁のピンチも抑え、11安打4四球1死球5三振の完投で8勝目をマークする。
坪内道則は5打数4安打3打点、二塁打3本の活躍であった。
ゴ軍は下位に低迷しているが、個性派が揃った好チームであると言える。八百長問題が無ければもっと上位に付けられるだけの実力がある。この日も八番辻功と九番坂本勲がチャンスメイクして上位につなげる渋い活躍を見せている。中村信一、大友一明の一二番コンビは昭和11年のプロ野球初年度から活躍を続けており、この日は勝利打点と猛打賞を記録した。
両軍無失策の引き締まった好ゲームであった。ゴ軍は11安打1四球で残塁は3個と効率の良い攻撃を見せた。阪急は11安打5四球で11残塁。
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