2020年9月25日金曜日

21年 グレートリングvs中部日本 10回戦

 

8月3日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 1 2 2 0 0 0 0 8 グ軍 31勝21敗 0.596 丸山二三雄
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 中部 21勝28敗2分 0.429 井上嘉弘 西沢道夫

勝利投手 丸山二三雄 11勝9敗
敗戦投手 井上嘉弘      1勝2敗

二塁打 (グ)木村 (中)加藤、
三塁打 (グ)堀井

勝利打点 (グ)山本一人 5

猛打賞 (グ)木村勉 3


グ軍貯金10

 第15節3日目は東西で4試合。西宮の第1試合は丸山二三雄と井上嘉弘の先発で午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 グ軍は初回、一死後安井亀和が四球を選び出塁、田川豊も四球を選んで一死一二塁、山本一人監督が左前にタイムリーを放ち1点を先制、堀井数男の遊ゴロで山本が二封されて二死一三塁、木村勉の遊ゴロをショート三村勲がエラーして2-0、堀井は三塁に進んで再度二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて3-0とする。

 グ軍は3回表、一死後堀井が右中間に三塁打、木村の三塁線タイムリーで4-0とリードを広げる。

 グ軍は4回表、先頭の宮崎仁郎が中前打で出塁、トップに返り河西俊雄の三ゴロでランナーが入れ替わり、河西が二盗に成功、安井の一二塁間タイムリーで5-0、田川がバントで送り、山本の三ゴロをサード小鶴誠が一塁に悪送球する間に二塁から安井が還って6-0と突き放す。

 グ軍は5回表、先頭の木村が右前打で出塁、筒井敬三が四球を選んで無死一二塁、中部ベンチはここで先発の井上から西沢道夫にスイッチ、キャッチャー藤原鉄之助からの二塁牽制が悪送球となる間に木村が三塁に進んで無死一三塁、丸山の中犠飛で7-0、宮崎が四球を選んで一死一二塁、トップに返り河西の投ゴロで宮崎が二封されて二死一三塁、ここで三走筒井がホームスチールに成功、一走河西には盗塁が記録されていないので筒井の「単独ホームスチール」で8-0とする。

 丸山の大きなカーブに抑えられてきた中部は9回裏、先頭の古川清蔵が左前打で出塁、山本尚敏が四球を選び、小鶴は中飛に倒れるが、加藤正二が四球を選んで一死満塁、大沢清が押出し四球を選んで1-8、藤原は三振に倒れて二死満塁、岩本章が押出し四球を選んで2-8とするが反撃もここまで。

 丸山二三雄は10四球を許すが6安打4三振2失点で完投、11勝目をマークする。

 8失点の井上嘉弘の自責点が3であることからも分かるように中部守備陣が乱れたことが大差がついた原因であるが、グ軍のねちっこい攻めが中部守備陣を乱したと見ることもできる。この日は堀井数男と筒井敬三が「本盗」を記録した。

 グ軍は貯金を10にして二位巨人に1ゲーム差と迫ってきた。なお、5月26日のパ軍戦は後に没収試合となって負けが勝ちに変わるので、この時点での勝敗は32勝20敗、勝率6割1分5厘となって6割1分1厘の巨人を抜いて「二位浮上」となる。多くの資料では後付けでこの時点のグ軍の勝敗を32勝20敗としているが、当ブログは「実況中継」なので、この時点で当時の選手が認識していた数字に基づいてお伝えしています。


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