8月1日 (木) 西宮
1 1 0 0 0 2 1 0 0 5 中部 21勝26敗2分 0.447 松尾幸造
0 4 0 0 3 0 1 0 X 8 グ軍 29勝21敗 0.580 別所昭 田川豊
敗戦投手 松尾幸造 1勝7敗
二塁打 (中)三村、小鶴 (グ)宮崎、山本
本塁打 (グ)安井亀和 1号、別所昭 2号、山本一人 1号
勝利打点 (グ)安井亀和 5
猛打賞 (中)岩本章(4安打)2 (グ)山本一人 8、宮崎仁郎 1
田川豊、初登板初勝利
西宮の第2試合は松尾幸造と別所昭の先発で午後3時12分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。
中部は初回、二死後小鶴誠がツーストライクナッシングと追い込まれながら四球を選んで出塁、加藤正二の中前打で一二塁、大沢清が得意の右打ちで右前にタイムリーを放ち1点を先制する。
中部は2回表、先頭の岩本章が左前打で出塁、松尾の投ゴロの間に岩本は二進、三村勲がレフト線にタイムリー二塁打を放ち2-0とする。
グ軍は2回裏、先頭の別所がレフトスタンドに第2号を叩き込んで1-2、阪本政数は三振、筒井敬三は三ゴロに倒れるが、宮崎仁郎が左越えに二塁打、河西俊雄の三ゴロをサード小鶴がエラー、二走宮崎は動かず二死一二塁、ここで安井亀和がレフトスタンドに逆転スリーランを叩き込んで4-1とする。
グ軍山本一人監督は3回の守備から大胆にシフトを変え、ピッチャーの別所をファーストに回し、ファースト阪本に代えて岡村俊昭を入れてライト、そしてライトの田川豊をマウンドに送り込む。田川はプロ入り初登板となった。
グ軍は5回裏、先頭の河西が四球を選んで出塁、安井の三塁内野安打で無死一二塁、田川は中飛に倒れるが、山本の左中間二塁打で二走河西が生還、「7-6-2」と転送されるがキャッチャー藤原鉄之助が後逸するのを見て三塁に達していた一走河西まで生還して6-2、堀井数男も左前タイムリーで続き7-2とする。
中部は6回表、一死後三村が左前打で出塁、トップに返り古川清蔵はストレートの四球で一死一二塁、杉浦清監督が左前にタイムリーを放ち3-7、一死一二塁からダブルスチールを試みるがキャッチャー筒井からの三塁送球に古川はタッチアウト、二死二塁となって小鶴の中越え二塁打で4-7とする。
中部は7回表、先頭の岩本が左前打で出塁、二死後古川がストレートの四球を選んで一二塁、杉浦の中前タイムリーで5-7と2点差に追い上げる。センター河西が打球を弾く間に一走古川が三塁に進んで二死一三塁、小鶴の打席でダブルスチールを試みるが「2-6-2」と転送されて三走古川は本塁タッチアウト。
グ軍は7回裏、一死後山本がレフトスタンドにホームランを叩き込んで8-5と突き放す。
3回からマウンドに上がった田川豊は7イニングを投げて8安打6四球4三振3失点、プロ入り初登板で初勝利を飾った。投手・田川が記録した唯一の勝利である。
グ軍は3本塁打を含む12安打で中部を粉砕した。その中部はグ軍を上回る13安打を放ったが毎回の14残塁を記録して敗れ去ったのである。2度ダブルスチールを試みたが何れも古川
清蔵が盗塁失敗となったのも響いた。
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