7月28日 (日) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 2 0 0 0 3 0 5 中部 20勝25敗2分 0.444 森井茂 服部受弘
0 1 0 0 0 0 2 0 1 4 セ軍 20勝33敗 0.377 一言多十 白木義一郎
勝利投手 服部受弘 5勝3敗
敗戦投手 一言多十 4勝9敗
二塁打 (中)加藤
三塁打 (中)加藤 (セ)熊耳
勝利打点 (中)藤原鉄之助 3
二転三転の好ゲーム
後楽園の第1試合は森井茂と一言多十の先発で午後1時5分、池田球審の右手が上がりプレイボール。
中部は初回、先頭の古川清蔵はキャッチャーへのフェアフライ、杉浦清監督は三振、しかしキャッチャー熊耳が捕球できず杉浦は一塁に走るが熊耳からファースト飯島に送球されてアウト、小鶴が四球を選んで出塁すると二盗を試みるが熊耳からの送球にタッチアウト。
中部初回の3つのアウトにキャッチャー熊耳が全て関与した。古川の捕飛で刺殺1個、杉浦の記録は「三振ナットアウト」で熊耳の一塁送球でアウトとなり補殺が1個、小鶴の二盗を刺して補殺が1個で、熊耳は1イニングで刺殺1、補殺2を記録した。これまでの全試合を再調査する必要があるが、プロ野球史上初の可能性は否定できない。少なくとも記憶には無い。無論、三者三振等の1イニング3三振による1イニング3捕殺は除く(三振ナットアウトによる刺殺が含まれている場合も除く)。
*参考:捕手が捕球した三振では捕手に刺殺が記録され、捕手が正規に捕球できなかった場合の「三振ナットアウト」で捕手が打者にタッチした場合は刺殺が、一塁に送球してアウトにした場合は補殺が記録される。
セ軍は1回裏、先頭の白木の当りは遊ゴロ、これをショート杉浦がエラー、清水喜一郎の投前送りバントは森井が二塁に送球してアウトとなって失敗、飯島の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。
セ軍は2回裏、先頭の大下が中前打で出塁、一言のニゴロの間に大下は二進、長持が中前打から二盗に成功して一死二三塁、熊耳の右前タイムリーで1点を先制、鈴木清一の遊ゴロは「6-4-3」と渡って又もダブルプレー。
中部は4回表、一死後小鶴が四球を選んで出塁、加藤正二の中越え三塁打で1-1の同点、大沢清の右犠飛で2-1と逆転に成功する。
セ軍は7回裏、一死後熊耳が右中間に三塁打、中部はここで先発の森井から服部受弘にスイッチ、鈴木清一の遊ゴロで三走熊耳がスタートしかけたのを見てショート杉浦が三塁に送球するがセーフ、野選が記録されて一死一三塁、横沢七郎のライト線タイムリーで2-2の同点、鈴木は三塁に進んで一死一三塁、トップに返り白木は三振に倒れて二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて3-2と逆転に成功する。
中部は8回表、一死後加藤がレフト線に二塁打、大沢が中前に同点タイムリーを放ち3-3、バックホームの間に打者走者の大沢は二塁に進み、セ軍はここで一言をセンターに回してセンターの白木がマウンドに上がり、藤原鉄之助が二遊間を抜けるタイムリーを放ち4-3と再逆転、センター一言からの本塁送球が悪送球となって打者走者の藤原は二塁に進み、岩本の遊ゴロの間に藤原は三進、服部が中前にタイムリーを放ち5-3とする。
セ軍は8回の守備からキャッチャーを藤原から鈴木秀雄に代えて白木-鈴木秀雄のバッテリーに変わる。
中部は最終回、一死後鈴木清一がライト線にヒット、横沢のピッチャー強襲ヒットで一死一二塁、トップに返り白木が左前にタイムリーを放ち4-5と1点差、しかし一走横沢が中途半端な走塁となって「(7)5-6-3-6C」でタッチアウト、これはセ軍ファースト大沢清が機敏な動きで二三塁間の挟殺プレーに参加したのが功を奏した。この間に白木は二塁に進んで二死二塁、しかし清水に代わる代打北川圭太郎は三ゴロに倒れてゲームセット。
下位に低迷しているとはいえ好調チーム同士の対決ということで、二転三転の白熱した好ゲームとなった。セ軍は3併殺を喫し、最終回も横沢の中途半端な走塁など、あと一歩の詰めを欠いたことが敗因となった。
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