7月29日 (月) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 0 0 1 0 1 0 1 6 ゴ軍 18勝29敗1分 0.383 内藤幸三
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 巨人 33勝21敗1分 0.611 近藤貞雄
勝利投手 内藤幸三 7勝13敗
敗戦投手 近藤貞雄 13勝8敗
二塁打 (巨)山川、中島
本塁打 (ゴ)末崎正隆 1号
勝利打点 (ゴ)田中宣顕 1
猛打賞 (ゴ)中村信一 2
ゴ軍、流し打ちで近藤を攻略
第14節5日目にして前半戦最終日、西宮の第1試合は内藤幸三と近藤貞雄の先発で午後1時4分、金政球審の右手が上がりプレイボール。
ゴ軍は初回、先頭の中村信一が左前打で出塁、続く酒沢政夫の当りは一ゴロ、ファースト川上哲治が二塁に送球するが悪送球となる間に中村は三塁に、打者走者の酒沢は二塁に進んで無死二三塁、坪内道則の当りは遊ゴロ、これもショート宮下信明がエラー、走者は動けず無死満塁、このもらったチャンスに四番・田中宣顕が左前に2点タイムリーを流し打って2-0、末崎正隆は右飛に倒れて一死一二塁、内藤の当りは三ゴロ、これもサード山川がエラーして一死満塁、大友一明の右犠飛で三走坪内が還ってこの回3点を先制する。
巨人は初回から3エラー、ゴ軍の得点は全て自責点は付かない。
巨人は1回裏、先頭の坂本茂が死球を受けて出塁、続く山田潔は四球を選んで無死一二塁、山川の遊ゴロで山田は二封、山川が二盗を決めて一死二三塁、川上の中犠飛で1点返して1-3とする。
ゴ軍は2回から4回も毎回ヒットを放つが無得点。
ゴ軍は5回表、一死後末崎の当りは三ゴロ、これも山川がエラー、内藤の右前にゴロで抜ける当りをライト中島治康が弾き、これを見た末崎が三塁に走ると中島が三塁に送球、これをサード山川喜作が後逸する間に末崎が還って4-1とする。
巨人は5回にも3エラーで1点を与えた。
ゴ軍は7回表、一死後田中が左前打で出塁、末崎も左前に流し打って一死一二塁、内藤の投ゴロを近藤までエラーして一死満塁、大友がこの日2本目の犠牲フライをライトに打って三走田中が還り5-1とする。
田中の三塁進塁が近藤のエラーによるものなので自責点は付かない。近藤はここまで5失点で自責点ゼロ。
ゴ軍は9回表、二死後末崎がレフトスタンドに第1号ホームランを流し打って6-1と止めを刺す。
内藤幸三は7安打3四球3三振1失点で完投、7勝目をマークする。
大友一明が2本の犠牲フライを記録した。ここまでリーグ全体で128本の犠飛が記録されたが、1試合2本の犠飛はこの日の大友だけである(この時代は公式記録では「犠牲フライ」は記録されていないので、数字は全て当ブログがスコアカードから認定したもの。公式記録では「凡打」扱いなので打数に含まれる)。
復活初年度優勝を狙う巨人は7失策で完敗。今節の巨人はタ軍に2敗しているので下位チームには取りこぼしできない状況であったが、痛い星を落とした。
ゴ軍の勝因は巨人守備陣の破綻にあったことは間違いないが、主力の左打者田中と末崎が全て流し打っての4安打、田中が先制&決勝の2点タイムリー、末崎は止めの第1号本塁打で近藤を攻略した。初回に川上のエラーを誘った酒沢の一ゴロと山川のエラーを誘った内藤の三ゴロも流し打ち、大友の2本の犠牲フライもライトに流し打ったもので、チーム全体で近藤対策を練った結果である。
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