0 1 1 0 0 0 2 2 0 6 セ軍 36勝46敗 0.439 白木義一郎 上口政
1 0 2 2 0 4 4 0 X 13 グ軍 53勝31敗2分 0.631 丸山二三雄
勝利投手 丸山二三雄 21勝12敗
敗戦投手 白木義一郎 21勝16敗
二塁打 (セ)飯島、熊耳 (グ)山本2、筒井、丸山
三塁打 (グ)岡村
本塁打 (セ)宮下義雄 1号 (グ)山本一人 2号
勝利打点(グ)丸山二三雄 3
猛打賞 (グ)山本一人 12、岡村俊昭 4
丸山二三雄、ハーラートップタイに並ぶ
西宮の第2試合は最多勝を争う白木義一郎と丸山二三雄の先発で午後2時54分、国友球審の右手が上がりプレイボール。国友正一審判員は9月20日から今季4度目の関西出張である。
グ軍は初回、先頭の安井が四球から二盗に成功、河西が送って一死三塁、田川は投ゴロに倒れるが、山本一人監督の中越えタイムリー二塁打で1点を先制する。
セ軍は2回表、二死後宮下義雄がレフトスタンドにプロ入り初ホーマーを叩き込んで1-1の同点とする。
セ軍は3回表、二死後白木が四球を選んで出塁、熊耳の中越えタイムリー二塁打で2-1と勝ち越す。
グ軍は3回裏、先頭の田川が二遊間にヒット、二死後田川が二盗に成功、岡村が左前打から二盗を決めて二死二三塁、筒井が三塁線に同点タイムリーを放ち2-2、丸山が中前に勝ち越しのタイムリーを放ち3-2と逆転に成功する。
グ軍は4回表、二死後田川が四球から二盗に成功、山本のライト線タイムリー二塁打で4-2、堀井の右前タイムリーで5-2とリードを広げる。
タ軍は6回裏、先頭の田川が右前打で出塁、山本が左中間奥深くにツーランを叩き込んで7-2、堀井も左前打で続いて白木をKO、一死後筒井が代わった上口政から右中間二塁打を放って一死二三塁、丸山の右中間2点タイムリー二塁打で9-2とダメ押す。
セ軍は7回表、先頭の宮下の当りは遊ゴロ、これをショート宮崎仁郎がエラー、一死後清水喜一郎が四球を選び、飯島の左飛で二走宮下がタッチアップから三進、大下が死球を受けて二死満塁、上口が押し出し四球を選んで3-9、熊耳の中前タイムリーで4-9と追い上げる。
グ軍は7回裏、田川、山本が連続四球、堀井の二ゴロをセカンド清水が二塁に悪送球する間に二走田川が還って10-4、山本は三塁に進み、堀井が二盗を決めて無死二三塁、岡村が中越え2点タイムリー三塁打を放ち12-4、一死後丸山の左犠飛で13-4と突き放す。続く宮崎に代えて山本監督は代打に小林悟楼を起用、小林は二飛に倒れる。
昭和13年秋と14年に南海の主力選手として活躍した小林悟楼は応召から復員して7年ぶりの打席であった。
セ軍は8回表、7回の守備から大沢喜好に代わってファーストに入っている根津弘司が中前打で出塁、一死後鈴木清一の三ゴロをサード河西がエラー、清水が四球を選んで一死満塁、飯島の遊ゴロを代わったばかりのショート小林が2点タイムリーエラー、セ軍は6-13まで追い上げるが反撃もここまで。
丸山二三雄は7安打7四球2死球3三振の完投で最多勝争いのライバル白木に投げ勝ち21勝目、ハーラートップタイに並ぶ。
グ軍は5盗塁を決めてその走者が全てホームに還った。グ軍の「機動破壊」を象徴するゲームであった。
宮下義雄がプロ初ホームランを放った。宮下は昭和16年に南海に入団して投手登録されたが出番はなく、今季が実質プロデビュー年となる。プロ在籍はこの年限りで、プロでの唯一の本塁打であった。
小林悟楼が昭和14年以来長いブランクを経て復員後初出場、結果は二飛とタイムリーエラーであったが、野球ができる喜びを嚙み締めたのではないか。翌22年には後半戦でショートのレギュラーの座をつかみ取り、200打席以上を記録する主力選手に返り咲く。昭和22年の記録は229打数40安打、二塁打3本、打率1割7分5厘。因みに私の東京六大学準硬式野球での通算成績は200打数37安打、二塁打3本、打率1割8分5厘、似たような成績です。現在は還暦野球で約40年ぶりに現役復帰、野球ができる喜びを嚙み締めています。昨シーズンはコロナで試合数が少なかったですが、34打数15安打8打点、二塁打2本、三塁打5本、8盗塁、打率4割4分1厘と成長しています(笑)。
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