0 0 0 3 0 0 0 4 0 7 タ軍 50勝32敗 0.610 呉昌征
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ゴ軍 31勝49敗1分 0.388 江田孝
勝利投手 呉昌征 14勝5敗
敗戦投手 江田孝 3勝12敗
二塁打 (ゴ)清原
三塁打 (タ)金田
勝利打点 (タ)宮崎剛 1
猛打賞 (タ)塚本博睦 1
呉昌征、今期最終勝利
西宮の第1試合は呉昌征と江田孝の先発で午後1時5分、金政球審の右手が上がりプレイボール。
初回と3回の無死一二塁のチャンスを併殺で潰したタ軍は4回表、先頭の本堂が中前打で出塁、藤村富美男監督は投飛に倒れるが、土井垣の右前打で一死一二塁、宮崎剛の右前タイムリーで1点を先制、土井垣は三塁に進み、宮崎が二盗を決めて一死二三塁、ここで勝負強い高山泰夫が右前に2点タイムリーを放ち3-0とリードする。
タ軍は6回も一死一二塁のチャンスを併殺で潰し、7回は二死一三塁でダブルスチールを試みるが「2-6-2」の送球に三走呉がタッチアウト。
タ軍は8回表、先頭の藤村が右前打で出塁、土井垣の投ゴロを江田が二塁に悪送球して無死一二塁、宮崎の投ゴロを江田は三塁に送球し藤村が三封されて一死一二塁、高山がここも勝負強さを発揮して左前にタイムリーを放ち4-0、レフト坂本勲の本塁送球が悪送球となって一死二三塁、山口政信の三ゴロで三走宮崎がホームに走るがサード清原初男からのバックホームにタッチアウト、呉が四球を選んで二死満塁、ここで金田が勝負を決める走者一掃の三塁打を放ち7-0とする。
呉昌征は5安打2四球3三振で6月16日のノーヒットノーラン以来となる今季2度目の完封、14勝目をあげる。タ軍は若林が復帰したこともあって呉昌征の登板機会は少なくなり、この勝利が今季最後の勝利となった。
この試合の勝利打点は先制の決勝打を打った宮崎剛に付くが、2本のタイムリーで3打点の高山泰夫と満塁走者一掃三塁打の金田正泰も「並列の殊勲者」であった。
高山泰夫は昭和15年センバツでは代打だけで3打数3安打を記録した。準々決勝の島田商業戦と準決勝の福岡工業戦で代打安打を記録した高山は、決勝の京都商業戦では0対0で迎えた8回裏一死満塁の場面で代打に起用されて難攻不落の神田武夫から決勝打を放ち、代打だけの3打数3安打でこの大会の「美技賞」に選ばれたのである。プロに進んでも勝負強い打撃は変わらない。
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