2016年7月1日金曜日

18年 南海vs巨人 3回戦


5月10日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 1 0 0 0 0 0 0 0 2 南海 8勝10敗 0.444 長沼要男 別所昭
0 0 0 3 0 0 0 0 X 3 巨人 8勝9敗2分 0.471 川畑博 中村政美


勝利投手 中村政美 1勝1敗
敗戦投手 長沼要男 0勝2敗

三塁打 (南)堀井 (巨)多田

勝利打点 呉昌征 1


多田文久三、殊勲の三塁打

 南海は初回、一死後長谷川善三が左前打で出塁、岡村俊昭の二ゴロでランナーが入れ替わり、堀井数男が右中間を破る三塁打を放って1点を先制する。

 巨人は1回裏、先頭の呉昌征が三前にセーフティバントを決めて出塁、坂本茂の投前送りバントで呉は二進、更に三塁を狙うが、ファースト中野正雄からサード増田敏に送球されてタッチアウト、「1-3-5」と渡る変則ダブルプレーが記録された。


 南海は2回、先頭の好調・中野が左前打で出塁、増田の送りバントが内野安打となり無死一二塁、長沼要男の三前バントも内野安打となって無死満塁、加藤喜作は浅い右飛に倒れて一死満塁、トップに返り猪子利男の当りは右前に抜け、三走中野がホームインして2-0、ライト中島治康が一塁に送球して打者走者の猪子はアウトでライトゴロとなる。猪子はライトゴロにより1打点を記録した。


 巨人は4回、先頭の白石敏男が四球を選んで出塁、中島の二ゴロでランナーが入れ替わり、青田昇はストレートの四球、永沢富士雄の投ゴロの間に二者進塁して二死二三塁、ここで多田文久三が右中間に三塁打を放って2-2の同点、小池繁雄は死球から二盗、川畑博も四球を選んで二死満塁、トップに返り呉が押出し四球を選んで3-2と逆転する。


 逆転に成功した巨人は5回から先発の川畑に代えて中村政美をマウンドに送り込む。


 中村政美は5イニングを4安打無四球4三振無失点に抑えてプロ入り初勝利を飾る。



 この試合の勝利打点は決勝の押出し四球を選んだ呉昌征に記録されたが、「真の殊勲者」は同点三塁打を放って決勝のホームを踏んだ多田文久三であった。




0 件のコメント:

コメントを投稿