2016年7月28日木曜日

80年ぶり


 本日4連勝を飾った阪神は昨日、昭和11年4月30日以来、80年ぶりに10打数連続ヒットを記録しました。

 80年前のタイガースの連続ヒットは第1回日本職業野球リーグ戦第二日の出来事です。阪神サイドのニュースは本日のスポーツ紙が伝えていますのでそちらをご参照ください。


 当ブログの注目は、10打数連続ヒットを打たれた名古屋の方にあります。この試合の先発は名古屋第二商業出身の牧野潔でした。牧野は9安打を打たれたところでにライトに回り、二番手の桜井正二と交代しています。牧野がライトに回る前の先発ライトだった四番の中根之は0打数で、二番手の桜井正二は9回まで投げて4打数を記録しています。


 牧野潔の孫は愛工大名電から1991年に近鉄に入団した伊藤栄祐で、残念ながら一軍登板はなかったようですが43歳の現在も日ハムで打撃投手をされているようです。


 愛工大名電出身で43歳と聞いてピンと来なければ当ブログの読者失格です。イチローの1年先輩で、1990年夏の甲子園に出場した時は伊藤栄祐がエースで鈴木一朗はレフトだったようです。鈴木一朗がエースとして甲子園に出るのは翌年のセンバツのことですね。


 折角今話題のイチローと阪神の10打数連続ヒットにこのような関連性があるのに、それに気が付かないスポーツマスコミのレベルにはあきれますね。当ブログが高過ぎるか(←自分で言うか!)(笑)。


*「朗」の字が間違っていました。お詫びして訂正させていただきます。


*タイガースの圧勝を伝える昭和11年5月25日発行「聯盟公報」第二号。桜井の「投」に括弧が付いていて、牧野の「投」に括弧が付いていないので桜井が先発かのように見えまが、四番ライトで先発出場した中根之が0打数なので桜井がリリーフであったことが分かります。当時のテーブルスコアは、必ずしも括弧が付いていれば先発ではありませんでした。他事例でも確認しています。





*牧野潔の「與えし安打」は9本、「與えし四球」は2個でした。1回途中で降板したことが分かります。牧野が先に書かれていることからも、牧野が先発であったことが分かります。


















2 件のコメント:

  1. もう少し付け加えておくなら、史上初の先発全員安打、1試合20安打、1試合二ケタ得点、1イニング二ケタ得点、さらに若林忠志が前日の金鯱戦に於る藤村富美男に次いで投手の3安打を記録しており、阪神の投手は2戦続けて猛打賞となりました。

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    1. 更に付け加えるなら、名古屋は史上初の二ケタ失点、景浦将は史上初のマルチ長打、桜井正二は史上初の二ケタ被安打。

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