2016年9月5日月曜日

三冠への道 2016 その9 的中率75%


 サンチェス、ヘンドリックス、ブライアントは的中。

 ア・リーグ投手部門は「5勝0敗」のコーリー・クルーバーが選出されました。クルーバーは一昨年ほどのキレが感じられないので「5勝1敗」のダニー・ダフィーと予想しました。ピッチング内容を精査すれば、課題のコントロールが改善したダフィーじゃないかと思うのですが、月間MVP投票の場合は「5勝0敗」のような単純な数字が優先されることがよくあります。そこも踏まえたうえで予想しなければならないのですが、まだまだ修行が足りません(笑)。



18年 朝日vs名古屋 5回戦


6月19日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 0 0 0 1 0 1  0   0   0  2  朝日 17勝11敗1分 0.607 林安夫
0 1 0 0 0 0 0 0 1  0   0   0  2  名軍 15勝11敗3分 0.577 石丸進一 森井茂

二塁打 (朝)小林
本塁打 (名)吉田 2号

勝利打点 なし


西沢道夫、9回裏代打同点タイムリー

 後楽園の夏季開幕戦第二試合は春季リーグ戦で巨人と激しい優勝争いを繰り広げた名古屋と朝日との対戦。

 名古屋は2回、先頭の吉田猪佐喜がライトスタンドに先制ホームランを叩き込んで1-0とする。


 朝日は6回まで毎回走者を出すが3併殺でチャンスを潰して無得点。


 朝日は7回、先頭の浅原直人が四球を選んで出塁、林安夫の遊ゴロでランナーが入れ替わり、小林章良が四球を選んで一死一二塁、早川平一に代わる代打森本清三が右前に同点タイムリーを放って1-1と追い付く。


 同点に追い付かれた名古屋は8回から先発の石丸進一に代えて森井茂をマウンドに送る。


 朝日は9回表、先頭の浅原が左前打で出塁、林が送りバントを決めて一死二塁、小林の三ゴロの間に浅原が三進して二死三塁、森本の打席で浅原が決死のホームスチールを決めて2-1と勝ち越す。


 名古屋は9回裏、一死後吉田が中前打で出塁、加藤正二も左前打で続き一死一二塁と一打同点のチャンス、ここで芳賀直一に代わる代打西沢道夫が左前に同点タイムリーを放って2-2と追い付く。


 10回以降、朝日は1安打、名古屋は無安打に終わり、延長12回引き分く。


 名古屋のキャッチャー藤原鉄之助が3つの盗塁を防ぎ、8回には一塁牽制で一走原秀雄を刺すなど、5補殺を記録してピンチを未然に防いだ。



2016年9月4日日曜日

18年 大和vs巨人 5回戦


6月19日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 7 0 0 3 0 0 2 0 13 大和 13勝15敗1分 0.464 石田光彦
0 1 0 0 0 0 1 0 1  3  巨人 17勝10敗2分 0.630 中村政美 沢村栄治 田村幹雄

勝利投手 石田光彦 4勝2敗
敗戦投手 沢村栄治 0勝2敗

二塁打 (和)石田2
三塁打 (和)鈴木 (巨)青田、小暮
本塁打 (巨)伊藤 2号

勝利打点 高橋吉雄 1

猛打賞 (巨)青田昇 1


大和、夏季開幕戦を快勝

 夏季リーグ開幕戦は大和が石田光彦、巨人が中村政美の先発。

 巨人は須田博が体調を崩してしばらく投げられない。大和は四番に高橋吉雄、五番に岡田福吉の帰還兵を起用して戦力に厚みを増した。


 大和は初回、先頭の呉新亨がストレートの四球で出塁すると二盗に成功、木村孝平は三振、金子裕の右飛で二走呉新亨がタッチアップから三進、新四番・高橋吉雄が中前にタイムリーを放って1点を先制、岡田福吉も左前打、苅田久徳が四球を選んで二死満塁とするが、鈴木秀雄は一飛に倒れて1点止まり。


 大和は2回、先頭の石田光彦が右中間に二塁打、渡辺絢吾がストレートの四球を選んで無死一二塁、巨人ベンチはここで先発の中村をあきらめ沢村栄治を投入するが、トップに返り呉新亨は四球で無死満塁、木村の左前タイムリーで2-0、金子も右前にタイムリーを放ち3-0、高橋もレフト線に2点タイムリーを放って5-0、一走金子も三塁に向かうがレフト青田昇からの返球に刺されて一死二塁、高橋の記録はシングルヒット、岡田が四球を選んで一死一二塁、苅田が三塁線にバントヒットを決めて一死満塁、鈴木が右中間に走者一掃の三塁打を放って8-0とする。二度目の登板では良化が見られた沢村もこの日は通用せず、巨人ベンチは沢村をベンチに下げてプロ入り初登板の田村幹雄をマウンドに送り、石田は投ゴロ、渡辺は三ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。


 巨人は2回裏、一死後青田が右中間に三塁打、永沢富士雄の二ゴロの間に青田が還って1-8とする。


 大和は5回、渡辺、呉新亨が連続四球、木村の遊ゴロで呉が二封され、木村が二盗を決めて一死二三塁、金子が四球を選んで一死満塁、田村がワイルドピッチを犯して三走渡辺が生還し9-1、高橋が四球を選んで再度一死満塁、岡田の左前タイムリーで10-1、苅田の中犠飛で11-1とする。
 巨人は7回裏、7回の守備からライトに入った伊藤健太郎がレフトスタンドにホームランを叩き込んで2-11とする。


 大和は8回、先頭の苅田が四球で出塁、鈴木の二ゴロでランナーが入れ替わり、田村の2つ目の暴投で鈴木は二進、石田がこの日2本目の二塁打を右中間に放って12-2、渡辺に代わる代打小松原博喜の三ゴロをサード小池繁雄が一塁に悪送球する間に二走石田が還って13-2と突き放す。


 巨人は9回裏、先頭の小暮力三が右中間に三塁打、青田の中前タイムリーを1点を返すが、夏季開幕戦を大敗する。


 石田光彦は7安打3四球2三振の完投で4勝目、打っても二塁打2本を放つ活躍であった。


 大和は今季全球団で初の二ケタ得点であった。

 大和の一番に起用された呉新亨が4打席連続四球を記録した。呉新亨は昭和19年に大和解散のため巨人に移籍して盗塁王となる。戦後も巨人で活躍を続け、昭和23年に登録名は「呉元敝」、昭和24年から「萩原寛」となる。引退後も1980年までパリーグ審判を勤め、約40年間プロ野球に関わることとなる。


 巨人は戦前巨人で投げた投手として最も有名な沢村栄治と最も無名の田村幹雄との継投となった。




夏季リーグ戦の日程について


 昭和18年夏季リーグ戦は6月19日から8月18日にかけて行われます。変則日程となりますので、

 第7節:6/19~6/26 20試合
 第8節:6/27~7/6 20試合
 第9節:7/9~7/13 16試合


 6月・7月の月間MVP表彰


 第10節:7/15~7/25 18試合
 第11節:7/27~8/3 16試合
 第12節:8/7~8/18 22試合


 7月・8月の月間MVP表彰


のスケジュールでお送りいたしますのでご了承ください。



2016年9月2日金曜日

三冠への道 2016 その8 驚異のルーキー、サンチェス


 8月の月間MVP予想。

 ア・リーグ打撃部門はニューヨークに出現した奇跡のルーキー、ゲーリー・サンチェスと予想します。主力クラスをバッタバッタと放出して今季は終了と見られていたヤンキースですが、切り替えた若手が驚異的な活躍を見せてワイルドカードも夢ではなくなってきました。その象徴がキャッチャーのサンチェスで、8月は24試合で95打数ながら37安打11本塁打21打点、打率3割8分9厘、OPS1.290の成績です。ツインズの二塁手ブライアン・ドジエルも3割2厘、13本塁打27打点で得票を集めるでしょう。


 ナ・リーグ打撃部門は快進撃を続けるシカゴ・カブスの主砲クリス・ブライアントと予想します。8月は107打数41安打10本塁打22打点、打率3割8分3厘、OPS1.220です。ロッキーズのアレナドも10本塁打36打点3割5分6厘ですが、打者有利の本拠地を持つコロラドの打者には票が集まりにくい傾向があります。月間MVPなら得票を集める可能性がありますが、年間MVPではまず票は集まりません。


 ア・リーグ投手部門は5勝同士のダニエル・ダフィーとコーリー・クルーバーの争い。スタッツはほとんど互角で、ダフィーは5勝1敗ですがWHIP0.98、クルーバーは5勝0敗とパーフェクトですがWHIPは1.13。課題のコントロールが改善してWHIP1.00割れのダニー・ダフィーと予想します。


 ナ・リーグ投手部門は4勝投手が10人の混戦。シカゴ・カブスはジェイク・アリエタ、ジェイソン・ハメル、カイル・ヘンドリックスの3人が4勝0敗という凄さ。ここは防御率1.28、WHIP0.78の驚異的成績を残したヘンドリックスで間違いないでしょう。一気にサイ・ヤング賞候補にも躍り出てきましたので要注目です。




2016年9月1日木曜日

名花


 ベラ・チャスラフスカさんの訃報が伝わっています。

 東京オリンピックの記憶は直接のものか後から刷り込まれたものか判然としません。メキシコの記憶は鮮明です。


 メキシコではソ連のナタリヤ・クチンスカヤの大ファンでした。ソ連によるチェコ侵攻は知っていたと思いますが、当時の小学校4年生には深刻な問題ではありませんでした。種目別平均台の金メダルはクチンスカヤでしたが、表彰式でソ連国旗を見向きもしなったチャスラフスカの姿が印象的でしたね。本来であれば、宿命のライバルとしてお互いを認め合う仲になれたはずなのに・・・。 


 メキシコ以降のベラの行方は杳として知れませんでした。それだけに、ビロード革命で奇跡の復権を遂げた姿は鮮烈でしたね。プラハの春で二千語宣言に署名し、信念を貫き通して撤回しなかった話は、復権後に知ったと思います。




*チャスラフスカに関する著作は多くありますが、ビロード革命前後の状況とチャスラフスカ復権の様子を分かりやすく描いた好著「劇画 東欧の反乱」はお薦めの一冊です。








*何せ劇画なので誰にでも読める。










18年 5月(6月1日を含む) 月間MVP


月間MVP

投手部門

 朝日 林安夫 3

 投手部門は藤本英雄と林安夫との争いであった。

 藤本は8試合に登板して6勝1敗2完封、無安打無得点1回、75回3分の2を投げて、50奪三振で、防御率0.71、WHIP0.89、奪三振率6.00。

 林は8試合に登板して6勝1敗5完封、68回を投げて、26奪三振で、防御率0.40、WHIP0.69、奪三振率3.44。

 藤本はコントロールが回復してきたとは言え依然として林の倍近くの四球を出している。

 林は安定したコントロールで奪三振以外の数値で藤本を上回っており、順当に選出された。


打撃部門

 阪急 山田伝 1

 山田は今月、51打数18安打14四球、8得点1打点10盗塁、打率3割5分3厘、出塁率4割8分5厘、長打率3割5分3厘、OPS0.838。

 打率と長打率が同じと言うことは18安打が全てシングルヒットであったことを意味する。過去にも、昭和14年3月の月間MVPに選出された中河美芳が全てシングルヒットでした。

 山田伝以外にライバルはおらず、強いてあげれば朝日の早川平一が55打数15安打9得点3打点を記録している。早川は山田とは対照的に月間四球3個で、積極的に打っていく打撃を見せた。