2013年6月3日月曜日

15年 阪急vs金鯱 13回戦


11月1日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  計
0 1 0 1 0 1 0 3 0  2   8 阪急 54勝32敗5分 0.628 森弘太郎 石田光彦 浅野勝三郎
1 3 1 0 0 0 1 0 0  0   6 金鯱 25勝56敗7分 0.309 内藤幸三 中山正嘉

勝利投手 浅野勝三郎 10勝6敗
敗戦投手 中山正嘉    13勝27敗

二塁打 (金)森田、黒澤、古谷
三塁打 (金)濃人

勝利打点 フランク山田伝 8


フランク山田伝、2試合連続決勝打

 昭和15年ペナントレースも残すところ一月半、本日より11月の試合を実況中継させていただきます。

 金鯱は初回、先頭の濃人渉が左中間に三塁打、室脇正信の右犠飛で1点を先制する。更に森田実が右翼線に二塁打、しかし黒澤俊夫は遊ゴロ、上野義秋は三ゴロに倒れて追加点はならず。

 阪急は2回、二死後上田藤夫の遊ゴロをショート濃人が一塁に悪送球する間に上田は二塁に進み、日比野武の中前タイムリーで1-1の同点に追い付く。

 金鯱は2回裏、阪急先発の森弘太郎が珍しくコントロールを乱して松元三彦、内藤幸三が連続四球、漆原進の一塁線バントが内野安打となって無死満塁、五味芳夫が中前にタイムリーを放って2-1、トップに返り濃人も左前にタイムリーを放って3-1、阪急ベンチはここでバッテリーを石田光彦と井野川利春に代えるが、室脇が二打席連続となる犠牲フライをセンターに打ち上げて4-1とする。

 金鯱は3回、先頭の上野が中前打、松元も中前打を放って無死一二塁、内藤は二飛に倒れて一死一二塁、漆原の三ゴロは「5-4-3」と転送されるが一塁はセーフ、この隙を衝いて二走上野が三塁ベースを蹴ってホームに還る好走塁を見せて5-1と突き放す。

 阪急は4回、先頭の山下好一がストレートの四球、黒田健吾が左翼線にヒット、上田の右飛で二走山下好一はタッチアップから三塁に進み、黒田二盗後、井野川が四球を選んで一死満塁、石田が押出し四球を選んで2-5とする。

 阪急は6回、黒田、上田が連続四球、金鯱ベンチはここまで6四球の内藤をあきらめて中山正嘉をリリーフに送る。井野川の遊ゴロで上田が二封されて一死一三塁、伊東甚吉が左前にタイムリーを放って3-5と追い上げる。

 金鯱は7回、先頭の黒澤が右中間に二塁打、一死後松元がセンター左にタイムリーを放って6-3と突き放す。松元のタイムリーはダメ押しに見えたが阪急が粘りを見せる。

 阪急は8回、先頭の黒田が右翼線にヒット、上田が左前打で続いて無死一二塁、井野川は一邪飛に倒れるが伊東が左前打を放って一死満塁、石田に代わる代打浅野勝三郎が押出し四球を選んで4-6、トップに返り中島喬も押出し四球を選んで5-6、フランク山田伝の遊ゴロ併殺崩れの間に三走伊東が還って6-6の同点に追い付く。

 阪急は8回から代打に出た浅野がそのままマウンドに上がり8回、9回を無失点に抑えて延長戦に突入。

 阪急は10回表、一死後浅野の二ゴロをセカンド五味がエラー、トップに返り中島の中前打で一死一二塁、山田が左前に決勝タイムリーを放って7-6、一走中島は三塁に進み、森田定雄の左犠飛で8-6とする。

 金鯱は10回裏、漆原に代わる代打古谷倉之助が右中間に二塁打、代走に山川喜作を起用、五味が四球を選んで無死一二塁、トップに返り濃人は中飛に倒れるが室脇が左前打を放って一死満塁、しかし森田実の投ゴロで三走山川は本封、黒澤が二ゴロに倒れて阪急が接戦を制す。


 金鯱は8安打の阪急を大きく上回る15安打を放ったが13残塁を記録して敗れた。










 

2013年6月2日日曜日

日本経済新聞



 筆者の日経購読歴も33年目に入りました。スポーツ新聞購読歴は40年を超えていますが(笑)。まぁ社会人になれば日経を読むのも常識のうちではありますが33年経ってもまず目を通すのはスポーツ面です。日経の野球記事は読み始めた当時から高く評価しています。


 本日の記事は「大谷 苦しみ初勝利」の見出しで「どの球種も制球が定まらず、山崎に対して150キロの速球を肩口にぶつけてしまった。制球難の原因はバランスが悪くフォームが崩れたせいであろう。」と書いています。これまで当ブログが書いてきたことがそのまま活字になっているようですね。日経と当ブログの見解の違いは、日経は「フォームが崩れた」と書いていますが当ブログは「フォームが崩れる」と考えている点です。「フォームが崩れた」ではフォームが崩れないことがあるかのような誤解を生ぜしめるものです。すなわち、大谷のフォームは野手投げに起因してバランスが悪くフォームが崩れている(と言うよりピッチャーのフォームになっていない)から制球が悪い訳です。


 フォームの矯正には数年が掛かります。中田の高校時代は極端なドアースウィングでした。なのでプロ入り当初はさっぱりだった訳です。ドアースウィングの矯正には両肘をチューブで縛ってスウィングさせて内側からバットを出す感覚を身体に覚え込ませることとなります。ドアースウィングを克服した中田は今度は長打力が落ちました。力のない打球が失速するシーンが目立ちましたが、ようやく矯正したスウィングから力を集中させるタイミングをつかんできたようです。ここまで6年掛かりました。因みに矯正したフォームは元に戻ってしまうので中田の全盛期はここ5年でしょう。今季オフにはポスティングでメジャーに移籍するべきです。日本人として、メジャーのパワーに対抗できるのは中田だけです。全盛期にメジャーに挑戦するべきであることは、旬を逸してしまった藤川が証明しています。出がらしの岩隈は健闘していますが、中田が技巧派打者としてメジャーに挑戦しても何の意味もないと思います。パワー全開の時にメジャーに挑戦するべきでしょう。


 当ブログが打者転向説を唱えていた菊池遊星もフォームのバランスが悪いと考えていたからです。菊池は一昨年オフから縦振りのフォームに直す“フォーム改造”に着手しました。これに起因して昨年から縦のスライダーが良くなってきました。今年は更に進化していますが矢張り4年掛かっています。


 大谷がピッチャーを続けるにはフォームの矯正が必須となりますが時間が掛かります。ピッチャーに専念すればいずれ矯正出来る可能性はあるとは思いますが、それに何の意味があるのかが理解できません。既に出来ている打撃に集中するべきでしょう。







 

15年 10月 月間MVP



月間MVP

投手部門 須田博 2

 変則開催となった今月6試合に登板して4勝0敗2セーブ。39回3分の1を投げて防御率0.68、WHIP1.18、奪三振率6.46であった。

 スタルヒン時代の8月13日セネタース戦7回二死から自責点ゼロを続けてきた須田博は10月26日の黒鷲戦で山田潔にタイムリーを打たれるまで89イニングス連続自責点ゼロの快記録を樹立した。因みに須田と山田は昭和27年に大映でチームメイトとなり、6月29日の毎日戦ではスタルヒンが投げて山田がショートを守り一試合2度の三重殺を記録することとなる。


 次点の村松幸雄は今月5試合に登板して3勝1敗。26回3分の2を投げて防御率0.68、WHIP0.86、奪三振率0.69であった。内容的には須田を上回っているとも言える。須田との最大の違いが奪三振率にあることは一目瞭然です。村松幸雄は速球派と言われることもありますが、打たせて取る技巧派であったことを数字が証明しています。

 進藤昭著「戦場に散ったエース 投手・村松幸雄の生涯」は村松を伝える貴重な文献ですが、真実を伝えているとは言えない記述も散見されますのでご注意ください。直接見ていない人物を想像に基づいて描く訳ですから致し方のないところではありますが。真実は当ブログにあります。




打撃部門

 阪神 カイザー田中義雄 1

 変則開催となった今月は阪神の試合は6試合だけであった。カイザー田中義雄は今月25打数12安打3得点7打点、二塁打2本、三塁打2本、打率4割8分、出塁率4割8分、長打率6割4分、OPS1.120であった。

 白石敏男は25打数10安打で打率4割、伊賀上良平は22打数8安打で打率3割6分4厘であった。金鯱の上野義秋が33打数10安打、打率3割3厘と健闘しているのが目立った。
 

 上野義秋は球史では全くと言っていいほど無名ですが、強打者でした。プロ野球での成績は戦前は今季だけで、昭和16年の大洋では背番号8で登録はされていますが出場はありません。恐らく応召でしょう。

 上野義秋が歴史の舞台に舞い戻ってくるのは昭和23年、西日本鉄道の不動の三番ファーストとして都市対抗野球に優勝する時です。西日本鉄道は2リーグ分裂の昭和25年に西鉄クリッパースとしてプロ野球に参入し、上野義秋は10年ぶりにプロの世界に復帰します。西鉄クリッパースは昭和26年にセ・リーグの西日本パイレーツを吸収して西鉄ライオンズとなります。上野義秋は西鉄ライオンズの初代メンバーに名前を連ねることとなります。










 

15年 第22節 週間MVP



 今節は巨人が3勝1敗、名古屋が4勝2敗、阪急が4勝2敗、金鯱が3勝2敗、南海が3勝2敗、翼が1勝3敗、黒鷲が1勝3敗、ライオンが1勝3敗、阪神が0勝2敗であった。



週間MVP

投手部門

金鯱 内藤幸三 1

 12日の巨人戦で2失点ながら強力打線を1安打に抑える。


南海 政野岩夫 1

 12日の名古屋戦では4安打完封、26日の阪急戦は15回を完投して1失点で敗戦投手となるが自責点0。29日の金鯱戦でもリリーフで3回3分の1を無失点に抑えて今節27回3分の1を投げて防御率0.00であった。


阪急 浅野勝三郎 2

 今節はライバル阪神戦に2度登板して完封と完投で2連勝。




打撃部門

 名古屋 中村三郎 2

 今節22打数6安打4得点6打点、本塁打1本。13日のセネタース戦では7回に決勝の逆転スリーラン、25日の南海戦ではサヨナラヒット、29日の阪急戦でも先制の決勝2点タイムリーを放ち今節勝利打点3個を記録して歴史的活躍を見せる。


 南海 清水秀雄 2

 今節18打数6安打4得点2打点、二塁打1本、本塁打1本の活躍。2013年の大谷をはるかに上回る“二刀流”ぶりを見せつける。


 金鯱 上野義秋 1

 今節20打数7安打2得点4打点、二塁打2本の活躍を見せて金鯱3連勝に貢献する。





殊勲賞

 阪急 上田藤夫 1

 25日のライオン戦でサヨナラヒットを放つ。


 巨人 白石敏男 1

 12日の金鯱戦で内藤幸三からチーム唯一のヒットを放ちノーヒットを免れる。こんな時に私事で恐縮ではありますが、大学時代(東京六大学準硬式です、念のため)、法政のエースに1安打ピッチングをやられた試合でノーヒットノーランを防ぐヒットを打ちました。この記録はノーヒットノーラン並みに貴重なはずですが顧られることはまずありません。自分でも忘れており、当ブログを始めてから自分の大学時代の記録を調べ直して発見しました(笑)。




敢闘賞

 阪急 石田光彦 1

 26日の南海戦で15回を投げ抜き完封勝利を飾る。


 阪急 フランク山田伝 1

 今節25打数7安打4得点4打点4四球2盗塁、二塁打1本の活躍を見せる。




技能賞

 名古屋 芳賀直一 1

 13日のセネタースで急造捕手として出場し、横沢七郎の二盗を刺す。






















 


































 

三冠への道 2013 ③



 アメリカン・リーグ5月の月間MVP打撃部門は昨年の三冠王ミゲール・カブレラが獲りそうです。クリス・デービスも今月3割6分4厘、10本塁打、22打点と4月に続いて連続受賞の候補ではありますがミギーは3割7分9厘、12本塁打、33打点です。ミギーは6月に入った本日も満塁ホームランを放って早くも今季通算65打点と200打点に迫るピッチで飛ばしています。


 ナショナル・リーグ打撃部門は混戦ですが当ブログはポール・ゴールドシュミットとドモニク・ブラウンの争いと見ています。共に1987年9月生まれの25歳、今季ブレイクする可能性を秘めています。ゴールドシュミットは3割7分6厘、7本塁打、23打点、ドモニク・ブラウンは3割3厘、12本塁打、25打点。4月も数字のバランスの良いブライス・ハーパーではなく12本塁打のジャスティン・アプトンが受賞していますのでドモニク・ブラウン有利の見方も成り立ちますが、西地区トップを行くダイヤモンドバックスの快進撃を引っ張るゴールドシュミットと予想します。打率だけなら今月100打数42安打で両リーグ通じて唯一の4割バッターであるマルコ・スクータロも候補となりますが。


 アメリカン・リーグ投手部門はデトロイト・タイガースの奪三振男マックス・シャーザーでしょう。今月45イニングスを投げてヒットを21本しか打たれておらず、被打率1割4分1厘、WHIP0.71と抜群の内容です。岩隈の防御率2.53はシャーザーの3.00より良いので可能性はありますが、それなら5月に入って快進撃となったエンゼルスのジェイソン・バルガスは2.30なのでこちらが上です。バルガスは今月5勝0敗、シャーザーと岩隈は4勝0敗ですがWHIPはバルガスが1.07、岩隈が1.03です。テキサスの速球男デレク・ホランドも4勝0敗ではありますがWHIPは1.36と内容を伴っていない。成績も良く、内容が抜群のシャーザーと予想します。


 ナショナル・リーグ投手部門は先発陣がドングリの背比べ状態なので、快進撃を続けるピッツバーグ・パイレーツの遅咲きのクローザー、ジェイソン・グリーリで勝負しましょう。今月12セーブ、13回3分の2を投げて1四球21三振、WHIP0.59と内容も抜群です。当れば大穴ですがオークスのメイショウマンボを当てた実績があります(笑)。まぁ順当に先発陣から選ばれるとしたら成績と内容のいいアトランタのマイク・マイナーでしょうか。


 当ブログの予想はあくまでお遊びです。本命ばかりを買っていても面白くないという点をご理解下さい。4月の的中率は4分の2で50%でした。5月は如何に、いざ勝負!






 

2013年6月1日土曜日

サヨナラホームラン



 昨日は浅村栄斗がレフトスタンドにサヨナラホームランを放ちました。四番に入って2試合目での快挙でした。2011年にも大宮球場でサヨナラホームランを放っていますがこの時も打順が一番に変った最初の試合でした。


 昨オフには「身体を大きくしたい」と言っていましたがパワーも付いてきたようです。バッティング技術は折り紙付きですので西武が優勝すればMVPの声も聞こえてくるかもしれません。


 現在二塁打14本はリーグトップ、33打点はトップのバルディリスに4打点差で5位に付けています。基本的には中距離打者なので一番がいいでしょう。一番バッターで30本塁打も期待できると考えています。真弓や高倉のようなホームランも打てる一番打者に成長すると見ています。チームの大先輩となる高倉照幸のような“切り込み隊長”となるでしょう。







*元祖“切り込み隊長”高倉照幸と二代目“切り込み隊長”の座を狙う浅村栄斗の直筆サインカード。











 

15年 阪急vs名古屋 11回戦


10月29日 (火) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 阪急     53勝32敗5分 0.624 石田光彦
0 0 0 2 0 3 0 0 X  5 名古屋 50勝35敗5分 0.588 村松幸雄

勝利投手 村松幸雄 19勝11敗
敗戦投手 石田光彦 15勝11敗

勝利打点 中村三郎 7


村松幸雄今季初完封

 3回まで無安打の名古屋は4回、一死後桝嘉一が中前打、大沢清の右前打で桝は三進、大沢が二盗を決めて一死二三塁、吉田猪佐喜の投ゴロで三走桝が三本間に挟まれる間に大沢は三塁、吉田は二塁に進んで二死二三塁、中村三郎が左前に先制の2点タイムリーを放って2-0とする。

 名古屋は6回、一死後大沢が四球で出塁、吉田は中飛に倒れるが中村が右前打、服部受弘が四球を選んで二死満塁、ここで岩本章が中前に2点タイムリーを放って5-0、一走服部は三塁に進み、パスボールで生還して6-0とする。

 村松幸雄は阪急打線を7安打1四球無三振で完封、19勝目をあげる。村松は今季初完封となった。


 中村三郎が放った先制タイムリーが決勝点となり中村が勝利打点を記録した。中村はここ5試合で名古屋が勝った4勝のうち3試合で勝利打点を記録している。








          *村松幸雄は阪急打線を7安打に抑えて今季初完封を飾る。