2025年1月31日金曜日

22年 金星vs中日 3回戦

5月24日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 金星 9勝14敗 0.391 重松通雄 門馬祐 清原初男 
0 0 0 0 0 2 7 0 X 9 中日 16勝5敗 0.762 星田次郎

勝利投手 星田次郎 1勝0敗 
敗戦投手 重松通雄 4勝2敗

二塁打 (中)岩本、古川

勝利打点(中)杉浦清 2


フラナガン神父の始球式

 空には雲も浮かぶが晴天の土曜日、後楽園球場には12,159人の観客が集まった。

 この日はフラナガン神父が来場され、始球式を行った。ダグラス・マッカーサー元帥の招聘により戦災孤児対策に奔走した神父は、現在にも続く「赤い羽根共同募金」を提唱して日本における社会福祉活動を発展させたことで知られている。

 好調重松通雄と今季初登板となる星田次郎の先発で午後1時6分、厳かな雰囲気の中で島球審の右手が上がりプレイボール。

 ルーキーイヤーの昨年は勝ち星が無かった星田は、立ち上がりから快調で7回まで1安打無失点の好投を見せる。

 中日は6回裏、一死後金山次郎が四球を選んで出塁、古川清蔵のレフト線二塁打で一死二三塁、杉浦清監督の三塁へのタイムリーヒットで1点を先制、大沢清の二ゴロの間に三走古川も還って2-0とする。

 中日は7回裏、先頭の三村勲が左前打から二盗に成功、藤原鉄之助は四球、星田の中前タイムリーで3-0、トップに返り岩本章も中前タイムリーを放ち4-0、金山も左前タイムリーで5-0、古川の左前打で無死満塁、金星ベンチはここで重松から門馬祐にスイッチ、しかし杉浦、大沢が連続押出し四球で7-0、金星は三番手として清原初男をマウンドに上げるが、笠石徳五郎に代わる代打小鶴誠も押出し四球で8-0、三村の右犠飛で9-0として試合を決める。

 星田次郎は最後まで快調なピッチングを続け、2安打2四球2三振でプロ入り初勝利を完封で飾る。

 星田は岡崎師範学校を卒業後、国民学校で訓導を務めた教職者でもあった。この日が今季初登板だったが、フラナガン神父の来場に感銘を受けて自ら志願しての登板だったかもしれない。このプロ入り初勝利が、神父に捧げるものであったことは疑う余地もない。



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