2025年1月27日月曜日

22年 太陽vs中日 4回戦

5月23日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 太陽 9勝12敗 0.429 真田重蔵 
0 0 2 0 0 0 0 0 X 2 中日 15勝5敗 0.750 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 8勝2敗 
敗戦投手 真田重蔵 4勝4敗

本塁打 (中)藤本英雄 1号

勝利打点(中)藤本英雄 1


野球は一人でもできる

 後楽園の第2試合は真田重蔵と藤本英雄の先発で午後3時10分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 中日先発の藤本は3回までパーフェクトピッチング。

 中日は3回裏、先頭の三村勲が三塁線にヒットで出塁、ここで藤本がレフトスタンドにツーランホームランを叩きこんで2点をリードする。

 藤本は4回以降も安定した投球で太陽打線を無得点に抑え込む。

 太陽は最終回、一死後荒川昇治が三塁線に内野安打、藤井勇の右前打で荒川は三塁に進み、打者走者の藤井も一塁ベースを蹴って二塁に向かうが、ライト笠石徳五郎からの送球にタッチアウト、藤本は続く森下重好を三振に打ち取りシャットアウト勝ち。

 4回にもライトの加藤正二が三塁送球で走者を刺し、7回からライトに入った笠石と共に守りで藤本を助けた。

 藤本英雄は3安打2四球6三振で今季2度目の完封、ハーラートップの別所に並ぶ8勝目をマークする。自ら決勝本塁打を放つ独り舞台であった。

 この日藤本が「野球は一人でもできる」と語ったかは定かではない。

 1973年8月30日、江夏豊は延長11回をノーヒットノーラン、自らのサヨナラホームランで勝負を決めた。この時「野球は一人でもできる」と語ったと伝わるが、実際は記者からの「野球は一人でもできますね」との質問に軽くうなずいたのが記事となって広まったと言われている。

 この日の藤本も加藤正二と笠石徳五郎の好返球に助けられたものであった。矢張り、野球は一人ではできない。

 中日は2位大阪に2ゲーム差を付けて、三強の中から一つ抜け出した。

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