2025年1月30日木曜日

22年 近畿vs阪急 3回戦

5月24日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 3 1 1 0 0 0 0 8 近畿 14勝8敗 0.636 中谷信夫 丸山二三雄
4 0 0 0 1 1 0 0 0 6 阪急 9勝14敗 0.391 野口二郎 今西錬太郎 天保義夫

勝利投手 丸山二三雄 3勝2敗 
敗戦投手 野口二郎     3勝4敗

二塁打 (近)安井、堀井 (急)野口二郎、日比野2
三塁打 (近)田川 (急)青田

勝利打点(近)坂田清春 1

猛打賞 (近)山本一人 2


近畿、機動攻撃で連敗脱出

 第6節3日目、甲子園の第1試合は中谷信夫と野口二郎の先発で午後1時4分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 近畿は初回、先頭の安井亀和が右越えに二塁打、一死後田川豊の中前打で1点を先制、バックホームの間に打者走者の田川は二塁に進み、山本一人監督の中前タイムリーで2-0、山本もバックホームの間に二塁に進み、飯田徳治の左前タイムリーで3-0とする。鮮やかな機動攻撃であった。

 阪急は1回裏、一死後上田藤夫が右前打で出塁、青田昇が右中間にタイムリー三塁打を放ち1-3、野口明の二ゴロで三走青田がホームに突っ込み、セカンド安井がバックホームするが悪送球、野選とエラーが記録されて2-3、打者走者の野口明は二塁に進み、野口二郎の左越えタイムリー二塁打で3-3の同点、野口二郎がディレードスチール、ピッチャー中谷が三塁に悪送球して4-3と逆転する。

 近畿は3回表、先頭の山本が左前打で出塁、飯田の三ゴロをサード坂井豊司が二塁に悪送球して無死一三塁、堀井数男のレフト線タイムリー二塁打で4-4の同点に追い付き、阪急ベンチは先発の野口二郎をレフトに回して今西錬太郎にスイッチ、坂田清春のファーストフライを野口明が向こう向きでキャッチすると三走飯田がタッチアップからホームに還る好走塁を見せて5-4と再逆転、中谷に代わる代打岡村俊昭は四球を選び、朝井昇も四球で一死満塁、二死後河西俊雄が押出し四球を選んで6-4とする。

 リードを取った近畿は3回から二番手として丸山二三雄をマウンドに送る。

 近畿は4回表、先頭の山本が左前打で出塁、飯田の三ゴロで山本は二進、二死後坂田の左前タイムリーで7-4とする。

 阪急は5回から三番手として天保義夫が登板する。

 近畿は5回表、二死後田川が右越えに三塁打、ライト山田伝からの返球をセカンド上田が落球する間に田川がホームに還って8-4と着々と加点する。

 阪急は5回裏、青田が中前打、センター河西が打球を逸らす間に打者走者の青田は三塁に進み、野口明の左犠飛で5-8とする。

 阪急は6回裏、一死後天保が四球で出塁、日比野武のレフト線タイムリー二塁打で6-8と追い上げるが反撃もここまで。

 近畿は集中打に足を絡める得意の攻撃で連敗を脱した。

 坂田清春のファーストフライで三走飯田徳治がタッチアップから生還した際、坂田に打点が記録されているので勝利打点も坂田に記録された。これが犠牲フライに該当するか否かは、ファースト野口明が捕球した地点で変わる。「犠飛」に該当するのは内野手が外野まで回り込んで捕球した場合であり、スコアカードの記録だけでは判別できない。

 2021年11月10日のヤクルトvs巨人戦、一死一三塁で村上の当りはショート後方への飛球、坂本の捕球体制が悪いと判断した三走塩見がタッチアップからホームインした走塁は「神走塁」として話題になった。この際、村上の記録は「遊飛」であって「犠飛」は記録されなかったが、打点は記録された。坂本の捕球は外野まで回り込んだとは判定されなかったのである。

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