2022年6月27日月曜日

21年 中部日本vsグレートリング 14回戦

10月14日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 4 1 0 0 1 0 2 9 中部 35勝54敗3分 0.393 松尾幸造 服部受弘 久野勝美 
3 1 0 1 0 0 1 0 0 6 グ軍 60勝33敗2分 0.645 丸山二三男 櫛田由美彦 別所昭

勝利投手 久野勝美    3勝5敗 
敗戦投手 櫛田由美彦 3勝2敗

二塁打 (グ)別所、田川
本塁打 (中)古川清蔵 8号 (グ)別所昭 4号

勝利打点(中)三村勲 2

猛打賞 (グ)宮崎仁郎 3


中部が打ち合いを制す

 後楽園の第1試合は松尾幸造と丸山二三男の両サウスポーの先発で午後1時8分、桝球審の右手が上がりプレイボール。

 中部は初回、二死後古川清蔵が四球を選ぶと二盗に成功、この日四番に入った杉浦清監督の三塁内野安打で二死一三塁、大沢清が珍しく引っ張って三遊間を破るタイムリー、1点を先制する。

 グ軍は1回裏、先頭の安井亀和が四球で出塁、一死後田川豊は二遊間に内野安打、セカンド金山次郎の一塁送球が悪送球となって一死二三塁、山本一人監督が左前に2点タイムリーを放ち逆転、安井と田川はエラー絡みの進塁が含まれているので自責点は無し、堀井数男はレフトライナーに倒れるが、別所の左中間タイムリー二塁打で3-1とする。

 中部は2回表の攻撃で松尾に代打井上嘉弘を起用したので2回裏から服部受弘がマウンドに上がる。

 グ軍は2回裏、一死後宮崎仁郎が左前打で出塁、トップに返り安井が四球を選んで一死一二塁、河西俊雄の打球はレフト前への飛球、これがポトリと落ちるが二走宮崎はスタートを切れなかったためレフト岩本が三塁に送球して宮崎は三封、「7-5」の「レフトゴロ」が記録されて二死一二塁、田川が四球を選んで二死満塁、山本も押出し四球で4-1とリードを広げる。

 中部は3回表、先頭の金山が左前打で出塁、古川がレフトスタンドにツーランを叩き込んで3-4と反撃開始、杉浦はストレートの四球、ここでグ軍ベンチは先発の丸山から櫛田由美彦にスイッチ、続く大沢は今度は右打ちを見せて二ゴロ、これが進塁打となって一死二塁、藤原鉄之助は左飛、二走杉浦が大きくリードをとっていたためレフト堀井は二塁に送球するが悪送球となる間に杉浦は三進、笠石徳五郎は四球を選んで二死一三塁、服部の三塁へのタイムリーヒットで4-4の同点、三村勲が右中間に逆転タイムリーを放ち5-4と試合をひっくり返す。

 中部は4回表、一死後杉浦が四球で出塁、二死後藤原の右前打で一三塁、笠石が中前にタイムリーを放ち6-4とする。

 グ軍は4回裏、先頭の河西がストレートの四球で出塁、田川のライトへの二塁打で無死二三塁、中部ベンチはここで服部から三番手久野勝美にスイッチ、山本の中犠飛で5-6、しかし堀井は遊ゴロ、強打の別所も三ゴロに倒れて1点差止まり。ここは何とか久野が踏ん張った。

 グ軍は5回表から櫛田に代わってファーストの別所が三番手のマウンドに上がる。

 前半戦の点の取り合いから5回、6回と両軍無得点と試合は落ち着く。

 中部は7回表、先頭の藤原が3球ファウルで粘って四球で出塁、笠石も四球でつないで無死一二塁、久野の送りバントはセカンドへの飛球となって失敗、三村の投ゴロを別所は三塁に送球して二走藤原は三封、トップに返り岩本が三遊間を破るタイムリー、二塁から笠石が還って7-5と突き放す。

 グ軍は7回裏、先頭の山本の当りは遊ゴロ、これをショート杉浦が一塁に悪送球、しかし堀井の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー、しかし別所がレフトスタンドに第4号本塁打を叩き込んで6-7と追いすがる。

 最下位球団と首位球団の一戦とは思えない死闘となってきた。

 中部は9回表、この日活躍が目立つ笠石が中前打で出塁、久野の当りは二ゴロ、これをセカンド安井がエラー、無死一二塁から三村が中前にタイムリーを放ち8-6、トップに返り岩本はストレートの四球で無死満塁、金山の右犠飛で9-6と突き放す。

 グ軍は9回裏、先頭の田川がストレートの四球で出塁、山本は中飛に倒れるが、堀井の中前打で一死一二塁、しかし前の打席本塁打の別所は二飛に倒れ、安井鍵太郎も三ゴロでゲームセット。

 両軍の激しい打ち合いは、最下位ながら最強打線を誇る中部が首位グ軍に打ち勝った。

 これでグ軍の負け数は巨人を上回ることとなった。第2試合で巨人が勝つと、首位争いは混沌としてくる。

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