2022年6月11日土曜日

21年 グレートリングvs巨人 12回戦

10月13日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 1 0 1 1 0 0  3  グ軍 60勝32敗2分 0.652 別所昭 丸山二三雄 櫛田由美彦 
0 0 0 2 2 0 2 4 X 10 巨人 53勝32敗2分 0.624 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 15勝5敗 
敗戦投手 別所昭    17勝10敗

二塁打 (グ)山本、丸山 (巨)多田、川上、千葉
三塁打 (巨)山田

勝利打点(巨)多田文久三 12

猛打賞 (巨)川上哲治 5


巨人、3本の2点タイムリー二塁打で快勝

 29,825人の大観衆が待ちわびた後楽園の第2試合はグ軍vs巨人の首位攻防戦。11回戦完封勝利の別所昭と9回戦完封勝利の藤本英雄とのエース対決は午後2時53分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 初回は両軍三者凡退。

 グ軍は2回表、一死後堀井数男がライト線にヒット、岡村俊昭も左前打を放って一死一二塁、しかし別所の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。

 巨人は2回裏、先頭の川上哲治が四球を選んで出塁、しかし黒沢俊夫の投前送りバントは別所が二塁に送球して川上は二封、後続なく無得点。

 グ軍は3回表、一死後宮崎仁郎が左前打、トップに返り安井亀和の中前打で2回に続いて一死一二塁のチャンス、しかし宮崎の三盗は多田に刺され、河西俊雄は三振に倒れて無得点。

 巨人は3回裏、一死後山田潔が右越えに三塁打、トップに返り呉新亨が四球を選んで一死一三塁、ところが続く山川喜作の2球目に山田が三本間に挟まれ「2-5-2」でタッチアウト、これは山川のスクイズサイン見逃しか、山田のサイン見間違えか、山川は三振に倒れて無得点。

 試合が動いたのは4回。グ軍は4回表、一死後山本一人監督がレフト線に二塁打、堀井の遊ゴロの間に山本は三進、岡村の三塁へのタイムリー内野安打で1点を先制する。

 巨人は4回裏、一死後川上が一塁に内野安打、黒沢の二ゴロでランナーが入れ替わり、中島治康監督の左前打で二死一二塁、ここで多田文久三が右中間に逆転の2点タイムリー二塁打を放ち2-1と試合をひっくり返す。

 巨人は5回裏、先頭の山田が二遊間にヒットで出塁するが二盗に失敗、呉新亨は中前打、山川の投ゴロの間に呉は二進、千葉茂はストレートの四球で二死一二塁、川上が左中間に2点タイムリー二塁打を放ち4-1とする。

 グ軍は6回表、先頭の河西が四球で出塁、田川豊の右前打で無死一三塁、山本の右犠飛で2-4とする。

 巨人は6回裏、先頭の中島が中前打、グ軍ベンチはここで別所から丸山二三男にスイッチ、多田は三振、藤本は遊ゴロ併殺に倒れて継投策成功。

 グ軍は7回表、一死後丸山がレフト線に二塁打、二死後宮崎の左前タイムリーで3-4と1点差に詰め寄る。

 巨人は7回裏、先頭の山田が四球を選んで出塁、トップに返り呉新亨も連続四球で無死一二塁、山川は三振に倒れるが、千葉が左中間に2点タイムリー二塁打を放ち6-3と突き放す。

 グ軍に傾きかけた試合の流れを一気に引き戻す千葉の一打は大きかった。

 巨人は8回裏、先頭の多田が中前打で出塁、藤本はストレートの四球で無死一二塁、山田は三前に送りバント、サード山本の一塁送球が悪送球となる間に二走多田に続いて一走藤本までもホームに還り8-3、打者走者の山田も三塁に進み、トップに返り呉新亨の中前タイムリーで9-3、グ軍は三番手に櫛田由美彦を投入、山川の投ゴロでランナーが入れ替わり、千葉の右前打で一死一三塁、川上の右前タイムリーで10-3として試合を決める。

 藤本英雄は10安打1四球6三振の完投で15勝目をマークする。

 最後は大差が付いたが首位攻防戦に相応しい好ゲーム。多田、川上、千葉が放った3本の2点タイムリー二塁打が全てであった。

 巨人はこれでグ軍と負け数で並んだ。7勝差はあるが、自力優勝可能なゲーム差である。

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