2022年6月10日金曜日

21年 セネタースvs中部日本 14回戦

10月13日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 1 0 0 2 4 セ軍 40勝51敗 0.440 黒尾重明 
0 1 2 0 0 3 0 0 X 6 中部 34勝54敗3分 0.386 服部受弘

勝利投手 服部受弘 14勝7敗 
敗戦投手 黒尾重明   9勝15敗

二塁打 (セ)根津、大下 (中)藤原、古川、杉浦、服部
三塁打 (セ)大下 (中)三村
本塁打 (セ)飯島滋弥 10号 (中)小鶴誠 9号

勝利打点(中)小鶴誠 9


服部受弘、被本塁打トップに立つが14勝目

 この日の後楽園は第2試合にグ軍vs巨人の首位攻防戦が組まれた日曜日ということで29,825人の観衆を集める入場人員新記録。第1試合も両軍の長打攻勢に大観衆は大いに沸いた。

 黒尾重明と服部受弘の先発で午後1時丁度、沢球審の右手が上がりプレイボール。

 中部は2回裏、先頭の小鶴誠がレフトスタンドに第9号本塁打を叩き込んで1点を先制する。

 セ軍は3回裏、先頭の三村勲が中越えに三塁打、一死後金山次郎が中前にタイムリーを放ち2-0、古川清蔵の左中間タイムリー二塁打で3-0とリードする。

 セ軍は5回表、先頭の根津弘司がライト線に二塁打、清水喜一郎の中前タイムリーで1点を返す。

 セ軍は6回表、先頭の一言多十の三前セーフティバントはサード三村が巧く捌いて一塁アウト、続く飯島滋弥がレフトポール際に第10号本塁打を叩き込んで2-3とする。更に続く大下弘が右中間を深々と破る三塁打、しかし熊耳武彦は三振、長持栄吉は三ゴロで追加点はならず。ここは服部が踏ん張った。

 ここまで両軍の全得点は長打絡み。

 1点差に迫られた中部は6回裏、先頭の杉浦清監督が右越えに二塁打、加藤正二の左前打で無死一三塁、一死後服部のライト線タイムリーで4-2、三村も三塁線タイムリーで続いて5-2、一死一二塁からトップに返り岩本章の遊ゴロは「6-4-3」と転送されるがファースト飯島が落球、この間に服部が還って6-2とする。

 セ軍は9回表、先頭の大下がライト線に二塁打、熊耳の左前タイムリーで3-6、バックホームの間に打者走者の熊耳は二塁に進み、長持のピッチャー右への当りが服部のグラブを弾き、バックアップのセカンド金山からの一塁送球に長持はアウト、この間に二走熊耳は三進して一死三塁、黒尾の遊ゴロの間に三走熊耳が還って4-6、最後は根津が二ゴロに倒れてゲームセット。

 服部受弘は7安打3四球5三振の完投で14勝目をマークする。

 実況のとおり両軍合わせて10本の長打が飛び交う空中戦となり、29,825人の大観衆は大いに沸いた。

 今季ここまで本塁打ランキングトップは大下の18本。飯島がこの日第10号を放って2位、9号を放った小鶴が3位、4位に8本の川上が続いている。大きく弧を描くアーチが戦後の荒廃から立ち上がる人々の背を押したのである。

 服部受弘は被本塁打が12本となってトップの内藤幸三と並んだ。但し、内藤は球場が狭い北陸シリーズで4本打たれているので実質的には服部がトップと言える。キャッチャーからコンバートされた服部は初登板が6月22日なので短期間で被本塁打トップとなった。球質が軽いことが原因である。

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