2022年6月4日土曜日

21年 ゴールドスターvsパシフィック 13回戦

10月13日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 0 0 0  0  0  0 ゴ軍 38勝52敗1分 0.422 内藤幸三
0 0 0 0 0 0 0 0  0 1X 1 パ軍 37勝52敗3分 0.416 井筒研一 スタルヒン 真田重蔵

勝利投手 真田重蔵 22勝20敗 
敗戦投手 内藤幸三 18勝22敗

二塁打 (ゴ)坪内 (パ)富松、佐竹

勝利打点(パ)佐竹一雄 1


佐竹一雄がサヨナラ二塁打でスタルヒンの復帰を祝う

 12日に予定されていた東西4試合は雨天中止。また、シーズン終了後に東西対抗が6試合行われることも発表された。

 西宮の第1試合は10時10分開始。第2試合の開始は午後3時10分なので、9月と同様進駐軍の行事が割り込んできたようだ。ということで、内藤幸三と井筒研一の先発で午前10時10分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 内藤はこの日も快調なピッチングを見せて7回まで5安打無失点。井筒も6回までパ軍打線を2安打無得点に抑え込む。

 23,532人の観衆が沸いたのは7回表ゴ軍の攻撃、パ軍のマウンドにスタルヒンが登場したのである。

 パ軍は6月にスタルヒンを登録したが、聯盟は巨人に優先交渉権があるとの裁定を降してパ軍には1万円の罰金が科され、巨人は9月末までスタルヒンと入団交渉を続けたがスタルヒンは首を縦に振らず、10月から晴れてフリーエージェント状態にあった。スタルヒンは進駐軍の仕事を優先させて土、日だけ東京の試合で投げるという条件で各球団と交渉していたが、パ軍藤本定義監督の恩義に報いてパ軍入りし、進駐軍の仕事を捨てて西宮のマウンドに上がったのである。

 スタルヒンの復帰後初登板。先頭の清原初男にはストレートの四球、スピード、コントロール共に往年の力は無い。内藤はサードフライ、打者大友一明の時に清原がスタートを切るとキャッチャー伊勢川真澄が二盗を阻止、スタルヒンはこれで落ち着いた。大友を遊ゴロに打ち取り無失点で切り抜ける。

 スタルヒンは8回表、先頭の辻功を遊ゴロ、坂本勲に代わる代打小前博文を復帰後初三振、トップに返り中村信一も連続三振に打ち取る。

 スタルヒンは9回表、先頭の酒沢政夫を右飛、坪内道則監督を左飛、西沢道夫を三振に打ち取り、3イニングを無安打1四球3三振無失点に抑えてマウンドを真田重蔵に譲る。

 内藤は9回までパ軍打線を無失点に抑え、真田も10回表を無失点で切り抜け、0対0のまま試合は10回裏へ。

 パ軍は10回裏、先頭の森下重好が左前打で出塁、松井信勝が三前に送りバントを決めて一死二塁、伊勢川は遊飛に倒れて二死二塁、ここで喜瀬正顕に代わる代打佐竹一雄が左中間にサヨナラ二塁打を放ちスタルヒンの復帰戦を祝った。

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