1 0 1 2 0 0 4 2 0 10 グ軍 58勝31敗2分 0.652 丸山二三雄
1 0 0 0 1 0 0 0 5 7 阪急 45勝48敗1分 0.484 野口二郎 鳥居兵治
勝利投手 丸山二三雄 22勝13敗
敗戦投手 野口二郎 10勝14敗
二塁打 (グ)丸山 (急)青田、今西
三塁打 (急)坂井
勝利打点(グ)河西俊雄 3
猛打賞 (グ)安井亀和 8、田川豊 5、堀井数男 5 (急)青田昇 13、今西錬太郎 1
阪急、最終回の粘りも虚し
西宮の第2試合は丸山二三男と野口二郎の先発で午後3時15分、金政球審の右手が上がりプレイボール。
この日の西宮は15,431人の観衆を集めた。後楽園と合わせて4万人が球場に足を運んだのである。経済白書が「もはや戦後ではない」と豪語するのは昭和31年のこととなるが、グラウンドは既に「もはや戦後ではない」。
大観衆の熱気に押されたのか、積極的な打ち合いとなった。
グ軍は初回、先頭の安井亀和が左前打から二盗に成功、河西俊雄は左飛に倒れるが、田川豊の右前タイムリーで1点を先制する。
阪急は1回裏、先頭の山田伝が四球で出塁、坂井豊司の右前打で無死一二塁、青田昇の遊ゴロは「6-4-3」と転送されるが一塁はセーフ、山田の三塁オーバーランを見てファースト山本一人監督が三塁に送球するが悪送球となって山田が生還、1-1の同点とする。
グ軍は3回表、先頭の安井がライト線に三塁打、河西の中前タイムリーで2-1と勝ち越す。
グ軍は4回表、先頭の丸山がライト線に二塁打、宮崎仁郎が送って一死三塁、トップに返り安井が四球を選んで一死一三塁、河西の打席でキャッチャー坂田清春からのピッチャー返球が逸れる間に三走丸山が還って3-1、珍しい形のキャッチャー送球エラー、安井は二塁に進み、河西も四球を選んで一死一二塁、ここでダブルスチールを決めて一死二三塁、田川の二ゴロの間に三走安井が還って4-1とする。
グ軍らしいがめつい点の取り方を見せた。
グ軍は5回表、先頭の堀井数男が中前打、阪急ベンチはここで先発の野口二郎をライトに回し、リリーフに鳥居兵治が登板、岡村俊昭の三前送りバントをファースト森田定雄が落球、犠打とエラーが記録されて無死一二塁、筒井敬三の三ゴロをサード坂井がベースを踏んで一塁に送球、「5C-3」のゲッツーで二死二塁、丸山は三振に倒れて無得点。
阪急は5回裏、先頭の青田が内野安打で出塁、一死後森田が左前打、上田藤夫の左前タイムリーで2-4と追い上げる。
グ軍は7回表、先頭の田川が右前打、山本一も左前打、堀井の中前タイムリーで5-2、山本は三塁に進み、岡村は一邪飛に倒れるが、堀井が二盗を決めて一死二三塁、筒井が中前に2点タイムリーを放ち7-2、更に丸山が左前打、宮崎は一飛に倒れるが、トップに返り安井が右前タイムリー、この回6本の単打を集めて4点をあげ8-2と大きくリードする。
グ軍は8回表、先頭の田川が右前打で出塁、山本は左飛に倒れるが、堀井の左前打で田川は三進、送球の間に打者走者の堀井も二塁に進んで一死二三塁、岡村の中前2点タイムリーで10-2と突き放す。
グ軍の圧勝かと思われた最終回阪急の攻撃、先頭の坂井が左中間に三塁打、青田の一ゴロの間に坂井が生還してまず1点、野口二郎が5打席目で左前に初ヒットを放って21試合連続安打、森田はツーストライクナッシングから粘って四球を選び、上田も四球で一死満塁、日比野武は浅い右飛に倒れて二死満塁、鳥居の左前タイムリーで2点目、九番セカンド今西錬太郎が右中間に走者一掃の二塁打を放ち3点追加、この回5点を返す粘りを見せたが、最後は山田が一ゴロに倒れてゲームセット。
丸山二三男は最終回に打ち込まれたが、14安打5四球1三振で完投、22勝目をマークする。
グ軍は18安打でこのカード最終戦となった両軍32安打の打ち合いを制した。阪急最終回の粘りに15,431人の観衆も満足したのではないか。
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