2021年6月6日日曜日

21年 タイガースvs阪急 10回戦

9月1日 (日) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 0 0 3 0 5 タ軍 43勝23敗 0.652 野崎泰一 藤村冨美男 
0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 阪急 40勝37敗 0.519 今西錬太郎

勝利投手 藤村冨美男 10勝0敗
敗戦投手 今西錬太郎   3勝5敗

二塁打 (タ)長谷川
三塁打 (タ)土井垣

勝利打点 (タ)藤村冨美男 7


猛虎魂の原点

 西宮の第2試合は野崎泰一と今西錬太郎の先発で午後3時丁度、金政主審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は初回、二死後土井垣武がセンター右奥に三塁打、しかし本堂保次は右飛に倒れて無得点。

 阪急は1回裏、先頭の山田伝の当りは三ゴロ、これをサード藤村冨美男監督が一塁に大悪投、打者走者の山田は一気に三塁に進み、上田藤夫の遊ゴロで三走山田は動かず、続く青田昇の遊ゴロで山田はホームに突っ込むがショート長谷川善三からのバックホームにタッチアウト、野口二郎の中前打で二死一二塁、しかし野口明はニゴロに倒れて無得点。

 タ軍は3回表、先頭の長谷川が右中間に二塁打、呉昌征は四球を選んで無死一二塁、トップに返り金田正泰も四球を選んで無死満塁の大チャンス、しかし塚本博睦ば三邪飛、土井垣の投ゴロが「1-2-3」と転送されてダブルプレー。

 タ軍は4回表、先頭の本堂が左前打からパスボールで二進して無死二塁とするが後続が倒れて無得点。

 チャンスを逸してきたタ軍は5回表、先頭の長谷川が四球で出塁、呉昌征の右前打で無死一三塁、トップに返り金田が左前にタイムリーを放ち1点を先制、塚本の送りバントが野選を誘って無死満塁、土井垣の二ゴロ併殺の間に三走呉が還って2-0とする。

 タ軍先発の野崎は初回に野口二郎にヒットを許しただけで2回以降無安打ピッチング。

 阪急は7回裏、先頭の野口明の当りは遊ゴロ、これをファースト渡辺誠太郎が落球、坂井豊司はストレートの四球で無死一二塁、タ軍藤村監督はここが野崎限界と見たか自らリリーフのマウンドに上がり、坂田清春の打席でキャッチャー土井垣が二塁牽制で二走野口明を刺し、坂田は三振、荒木茂はショートへの内野安打で二死一二塁、今西も中前打を放って二死満塁、トップに返り山田が左前に同点の2点タイムリーを放ち2-2と追い付く。

 タ軍は8回表、先頭の塚本がピッチャー強襲ヒット、土井垣は四球を選んで無死一二塁、本堂の遊ゴロをショート上田がエラーして無死満塁、ここで同点打を打たれた藤村監督が左前に2点タイムリーを放ち4-2と勝ち越し、一走本堂は三塁に進んで無死一三塁、更にダブルスチールを決めて5-2とする。

 藤村冨美男は8回、9回を無失点に抑え、無傷の10連勝を飾る。野崎泰一は6回3分の0を投げて1安打3四球1三振1失点であった。

 家庭の不幸から復帰してきたばかりの藤村冨美男がリリーフで同点打を許した直後に決勝打を放った。「猛虎魂」の原点がこの一打にあったのである。

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