2017年11月4日土曜日

18年 巨人vs大和 12回戦


10月26日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 0 0 0 2 0 4 巨人 51勝26敗2分 0.662 藤本英雄
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大和 31勝40敗6分 0.437 石田光彦 畑福俊英

勝利投手 藤本英雄 33勝11敗
敗戦投手 石田光彦   9勝11敗

三塁打 (巨)青田

勝利打点 白石敏男 7

猛打賞 (巨)白石敏男(4安打) 4


巨人vs大和、最後の試合

 巨人は3回、一死後坂本茂が四球を選んで出塁、トップに返り呉昌征も四球を選び一死一二塁、ダブルスチールを決めて一死二三塁、白石敏男が中前にタイムリーを放って二者還り2点を先制する。

 巨人は4回、二死後青田昇が左中間に三塁打、大和ベンチはここで先発の石田光彦から畑福俊英にスイッチ、川畑博はストレートの四球、坂本は三ゴロに倒れてこの回は無得点。

 巨人は7回、先頭の呉がストレートの四球で出塁すると二盗に成功、白石も四球を選び、中島治康は遊飛に倒れて一死一二塁、多田文久三が右前打を放って一死満塁、藤本英雄は三邪飛に倒れて二死満塁、中村政美が押出し四球を選んで3-0、続く青田も押出し四球を選んで4-0とリードを広げる。

 藤本英雄は4安打2四球6三振で今季17回目の完封、33勝目をあげる。

 巨人vs大和は今季最終戦を終了した。大和は今季限りで解散するので、これが野球史に数奇なる運命を刻んだ大和軍と現在まで球界の盟主を続ける巨人軍との最終戦となった。

 大和軍は昭和12年に「後楽園イーグルス」として誕生した。巨人軍の公式戦最初の勝利投手となった畑福俊英は昭和12年にイーグルスに移籍して、イーグルスでも公式戦最初の勝利投手となった。世界野球史上、2球団でチーム最初の公式戦勝利投手となったのは畑福俊英だけである。後楽園イーグルスはイーグルス-黒鷲-大和と変遷していく。

 大和軍を解散させた河野安通志は戦後、「東京カッブス」を立ち上げて球界復帰を目指すが、早稲田の後輩で古くから対立していた市岡忠男の反対で日本野球連盟に復帰することができず、河野は志半ばに急逝することとなる。

 

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