2017年6月11日日曜日

18年 阪急vs巨人 9回戦


9月18日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 20勝39敗2分 0.339 笠松実
0 2 0 0 0 0 0 0 X 2 巨人 39勝20敗2分 0.661 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 26勝7敗
敗戦投手 笠松実      5勝8敗

勝利打点 川畑博 2


藤本英雄、後半修正して26勝目

 巨人は連続完封記録が6試合で途切れた藤本英雄が先発、今季初めてスタメンマスクの川畑博とバッテリーを組む。今年の巨人は多田文久三がレギュラー捕手で、7月6日の阪神戦で木村由夫がスタメンマスクを被った以外は全て多田が先発捕手であったが、この試合からしばらく川畑がマスクを被ることとなる。

 巨人は2回、先頭の青田昇が三塁に内野安打、中島治康の遊ゴロをショート中村栄が二塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死一二塁、藤本の三塁線バントが内野安打となって無死満塁、川畑の一塁内野安打で1点を先制、小池繁雄は三振に倒れるが、坂本茂が押出し四球を選んで2-0とする。


 藤本は初回を三者凡退、2回は一死後三木久一に四球を与えるが後続を抑え、3回は2三振を奪って三者凡退。


 藤本は4回、先頭の上田藤夫を三振に打ち取るが、山田伝にストレートの四球を与え、下社邦男にも連続四球、三木を三振に打ち取り二死一二塁、笠石徳五郎にも四球を与えて二死満塁、しかし池田久之を三振に打ち取りここまで無失点。


 三振か四球の独り相撲は5回も続き、先頭の笠松に四球を与えるが伊藤健一は三振、トップに返り中村も三振に打ち取り、上田に右前に初ヒットを打たれて一死一二塁、山田の一ゴロをファースト小暮力三が弾き、これを見た三塁に進んでいた二走笠松がホームを狙うが、白球を拾いあげた小暮が本塁に返球してタッチアウト。


 藤本は6回以降コントロールを取り戻し9回まで無四球ピッチング、147球の力投で3安打5四球11三振、今季13度目の完封で26勝目をあげる。


 今季シーズン当初はコントロールの乱れから崩れることが多かった藤本英雄は巨人の前半戦苦戦の戦犯となっていたが、夏前からコントロールが安定して夏季リーグ戦終盤には5試合連続完封、秋季初戦で連続完封記録を6試合に伸ばしたが前回の阪神戦では1四球ながら終盤打ち込まれて敗戦投手となった。この試合は前半戦四球を連発して春先の悪夢が甦ったが、後半修正に成功した。藤本の成長を物語る試合であった。



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