2023年2月22日水曜日

21年 パシフィックvsタイガース 15回戦

11月3日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 1 0 0 3 0 0 0 6 パ軍 42勝59敗3分 0.416 スタルヒン 真田重蔵 井筒研一 
0 0 0 1 0 4 2 1 X 8 タ軍 59勝45敗 0.567 野崎泰一 若林忠志

勝利投手 若林忠志   4勝4敗 
敗戦投手 真田重蔵 25勝26敗

二塁打 (パ)喜瀬、松井2、小暮2 (タ)土井垣
三塁打 (パ)白石
本塁打 (タ)本堂保次 7号

勝利打点(タ)藤村富美男 11

猛打賞 (パ)木暮力三 9、松井信勝 6 (タ)金田正泰 19


タ軍、熱戦を制す

 戦後復活初年度ペナントレースも残り3日。日曜日の本日は後楽園球場に史上空前となる34,708人の観衆が押し寄せた。お目当ては第2試合の巨人vsグ軍の決戦であるが、第1試合も大観衆の熱気に押されて好ゲームとなった。

 最終節4日目第1試合はスタルヒンと野崎泰一の先発で午後零時52分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 最終節の第1試合は午後零時30分頃が開始時間となっているが、大観衆の整理のため試合開始が少し遅れたようだ。

 パ軍は初回、先頭の白石敏男が中越えに三塁打、木暮力三のヒット性の当りをセカンド本堂保次がファインプレーで防いで一塁アウトとするが、この間に三走白石が還って1点を先制、藤井勇が中前打、森下重好のレフト線ヒットで一死一二塁、タ軍ベンチは早くも動いて先発の野崎から若林忠志にスイッチ、しかし辻井弘が中前にタイムリーを放ち2-0、伊勢川真澄は四球で一死満塁、しかし松井信勝の投ゴロは「1-2-3」と渡ってダブルプレー。

 パ軍は3回表、先頭の小暮が右前打、藤井のライト線ヒットで一三塁、一死後辻井の左犠飛で3-0とリードを広げる。

 タ軍は4回裏、先頭の本堂がレフトスタンドに第7号ホームランを叩き込んで反撃開始。

 パ軍は5回から二番手として真田重蔵がマウンドに上がる。

 パ軍は6回表、先頭の松井が右中間に二塁打、喜瀬正顕の中前打で無死一三塁、真田の中前タイムリーで4-1、トップに返り白石が死球を受けて無死満塁、小暮の左中間二塁打で二者生還、一走白石も三塁ベースを蹴ってホームを狙うが、レフト金田からの返球を中継したショート長谷川善三からの本塁送球にタッチアウト。

 パ軍は6対1と大きくリードする。

 タ軍は6回裏、一死後この日二番に起用された御園生崇男がストレートの四球で出塁、本堂はレフト線ヒット、藤村富美男監督は四球で一死満塁、土井垣がライト線に2点タイムリー二塁打を放ち3-6、渡辺誠太郎が2点タイムリーを左前に放ち5-6と1点差に追い上げる。

 タ軍は7回裏、先頭の呉昌征が中前打で出塁、トップに返り金田は右前打、御園生の右前タイムリーで6-6の同点、一走金田は三塁に進み、御園生は二盗に失敗するが、本堂が四球を選んで一死一三塁、ここで藤村がレフトに犠牲フライを打ち上げて7-6と大逆転。

 パ軍は8回から井筒研一が三番手のマウンドに上がる。

 タ軍は8回裏、先頭の渡辺が左前打で出塁、若林の右前打で無死一三塁、長谷川の遊ゴロで三走渡辺がホームに突っ込むが、ショート白石からの本塁送球にタッチアウト、呉昌征の二ゴロで長谷川が二封されて二死一三塁、トップに返り金田が三前にタイムリーセーフティバントを決めて8-6とする。

 パ軍は最終回、先頭の松井が左前打で出塁、喜瀬の右飛に松井が飛び出しておりライト御園生からファースト高山泰夫に送球されてダブルプレー、井筒研一が三塁線にヒットを放って最後まで粘るが、トップに返り白石の右へのライナーが御園生のグラブに収まりゲームセット。

 3万4千人の大観衆も満足の白熱した好ゲームであった。

 最後の打席でセーフティバントを決めた金田正泰は5打数3安打で打率を3割4分6厘に上げ、トップの田川豊に1厘差と迫った。

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