2023年1月25日水曜日

21年 セネタースvsパシフィック 14回戦

10月31日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 1 0 0 0 0 2 4 セ軍 45勝57敗 0.441 白木義一郎
0 0 0 1 0 1 0 0 0 2 パ軍 42勝57敗3分 0.424 スタルヒン 真田重蔵

勝利投手 白木義一郎 28勝21敗 
敗戦投手 真田重蔵    25勝24敗

二塁打 (パ)白石、藤井
三塁打 (セ)鈴木
本塁打 (パ)藤井勇 4号

勝利打点(セ)一言多十 1


白木義一郎の最多勝が確定

 2日目第2試合は白木義一郎とスタルヒンの先発で午後2時7分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 セ軍は2回表、先頭の白木がストレートの四球で出塁、熊耳武彦の二ゴロでランナーが入れ替わり、長持栄吉の中前打で熊耳は三塁に走り、センター森下からの三塁送球が悪送球となる間に熊耳がホームインして1点を先制する。

 セ軍は4回表、先頭の長持がピッチャー強襲ヒットで出塁するが二盗に失敗、しかし根津弘司はストレートの四球で出塁、清水喜一郎の送りバントはピッチャーへの小飛球となって失敗、トップに返り鈴木清一が右中間にタイムリー三塁打を放ち2-0とする。

 パ軍は4回裏、先頭の藤井勇が左中間に二塁打、森下重好の左前タイムリーで1-2とする。

 パ軍は6回裏、一死後藤井がライトポール直撃の同点本塁打を放ち2-2と追い付く。

 スタルヒンは5回、6回、7回と走者を出しながら盗塁失敗や併殺で無失点で切り抜けてきたが、復帰間もない肥満体ではスタミナが持たず8回から真田重蔵と交代。

 セ軍は9回表、先頭の根津が中前打で出塁、清水の投前送りバントを真田は二塁に送球するがセーフ、犠打と野選が記録されて無死一二塁、トップに返り鈴木は一二塁間にプッシュ気味の送りバント、捕球したセカンド松井信勝がそのまま一塁ベースに走りこんでアウトとなる好守を見せるが一死二三塁のチャンス到来、ここで一言多十が中前に2点タイムリーを放ち4-2と勝ち越す。

 白木義一郎は藤井に本塁打を打たれた以降は無安打に抑え込み、6安打1四球4三振の完投で28勝目をあげる。

 パ軍は11月2日からの三連戦を残すのみで、そこで真田が3連勝すれば白木に追い付く余地は残されているが極めて難しく、グ軍は残り2試合で現在25勝の丸山二三男が白木に追い付く可能性が無くななったため白木の最多勝は確定し、単独最多勝の可能性が高くなった。この試合の勝敗がひっくり返っていれば真田と白木は1勝差となり真田の最多勝の可能性も十分にあっただけに、最終回の一言多十の決勝打が白木の最多勝を決定付けたと言える。

 4回に鈴木清一が放った三塁打は今季12本目で、戦後初年度三塁打王争いのトップを行く金田正泰に1本差と迫った。金田は打率3割4分台をキープする首位打。鈴木は打率2割4分台で金田とは1割の差があり、現在の安打数では金田の143本に対して鈴木は86本だけに、伏兵鈴木が戦後初年度三塁打王に輝くか否か、興味は尽きない。

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