2022年8月7日日曜日

21年 阪急vs中部日本 15回戦

10月18日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 0 0 0 1 3 6 阪急 48勝49敗1分 0.495 天保義夫 
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 中部 35勝56敗3分 0.385 松尾幸造

勝利投手 天保義夫 11勝10敗 
敗戦投手 松尾幸造   3勝15敗

二塁打 (急)青田、上田、天保
本塁打 (急)坂井豊司 1号

勝利打点(急)坂井豊司 3


天保義夫、2安打完投勝利

 後楽園の第2試合は天保義夫と松尾幸造の先発で午後2時25分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は初回、一死後坂井豊司の当りは二塁方向へ鋭いライナー、これをセカンド金山がナイスキャッチ。

 中部は1回裏、先頭の岩本の当りは一塁線にボテボテのゴロ、ピッチャー天保は切れると見て見送ったが白球は白線の内側で止まり内野安打、先程坂井のライナーを好捕した金山の三ゴロをサード坂井がエラー、続く古川の当りも三ゴロ、今度は坂井ががっちりと捕って二塁に送球し一走金山は二封、古川が二盗を決め、小鶴は四球を選んで一死満塁、続く杉浦監督の一塁へのライナーは抜けたかと思われたがファースト野口明がナイスキャッチ、笠石徳五郎は三振に倒れて無得点。

 阪急は3回表、先頭の荒木茂が左前打で出塁、天保の三前送りバントをサード三村が二塁に送球して一走荒木は二封、トップに返り山田伝の一ゴロでランナーが入れ替わり二死一塁、ここで第一打席で右方向にいい当たりを打った坂井が又も右打ち、打球はぐんぐん伸びてライトスタンドにツーランホームラン、坂井のプロ入り初本塁打で2点を先制する。

 中部は5回裏、先頭の藤原鉄之助が四球で出塁、続く松尾の一塁線への強烈なライナーをファースト野口明が又もナイスキャッチ、そのまま一塁ベースにタッチしてダブルプレー。

 中部は6回裏、先頭の岩本が四球から二盗に成功、金山も四球を選んで無死一二塁、古川の二ゴロで二者進塁して一死二三塁、小鶴の三ゴロをサード坂井がタイムリーエラー、三走岩本が還って1-2、小鶴には打点が記録された。一死一三塁から小鶴が二盗を決めて一死二三塁と逆転のチャンス、しかしここは天保が踏ん張って杉浦、笠石を連続三振に打ち取る。

 阪急は7回表、二死後天保の当りは三塁ファウルグラウンドへの飛球、これをサード三村がナイスキャッチ。

 阪急は8回表、二死後青田が左中間に二塁打、ここまで3打数無安打で連続試合安打記録もついに途切れたかと思われた野口二郎が左前にタイムリーを放ち3-0として25試合連続ヒット、2試合連続して最終打席で記録をつないだ。

 阪急は9回表、先頭の上田がレフト線に二塁打、坂田清春の送りバントは一飛となって失敗、荒木のレフト線タイムリーで4-1、天保が左中間をライナーで抜く二塁打を放って一死二三塁、トップに返り山田の左前タイムリーで5-1、坂井の遊ゴロの間に三走天保が還って6-1として試合を決める。

 天保義夫は2安打5四球7三振の快投を見せて11勝目をマークする。6回のピンチを連続三振で切り抜けたのが大きく、守備陣もも3つの併殺で天保の好投に応えた。

 実況でお伝えした4つの「ナイスキャッチ」はスコアカードに「好捕」と書かれている。この試合の「記録者署名」蘭は空白であるが、この年の関東の試合は広瀬謙三がスコアを付けていた。

 坂井豊司がプロ入り初本塁打で今季3個目の勝利打点を記録した。これまでの2個は何れも「決勝犠飛」なので、まだタイムリーヒットによる勝利打点が無い。

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