2022年2月13日日曜日

21年 グレートリングvsタイガース 13回戦

9月27日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 0 0 0 1 3 グ軍 54勝31敗2分 0.635 別所昭 
0 1 0 0 0 0 0 0 1 2 タ軍 50勝33敗 0.602 若林忠志

勝利投手 別所昭   14勝9敗 
敗戦投手 若林忠志 0勝1敗

勝利打点 なし

猛打賞 (グ)河西俊雄 8、堀井数男 4


筒井の肩で勝つ

 第1試合が行われなかった西宮の第2試合は別所昭と若林忠志の先発で午後2時50分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 電撃復帰の若林が戦後初先発。対する別所も気合が入ったことでしょう。

 その別所は初回、一死後金田正泰に中前打を許すが、土井垣武の投ゴロを二塁に送球して「1-6-3」のゲッツーで切り抜ける。

 タ軍は2回裏、先頭の本堂保次の当りは投飛、ところがこれを別所が落球、藤村富美男監督は右飛に倒れ、宮崎剛の捕ゴロで本堂は二進、塚本博睦の中前タイムリーで1点を先制する。

 若林は4回まで5安打を許すが、初回は「5-4-3」、4回は「5C-3」の併殺で切り抜ける。走者を出すと得意のシンカーを有効に使ったようだ。

 グ軍は5回表、先頭の筒井敬三がストレートの四球で出塁、宮崎仁郎が送りバントを決めて一死二塁、トップに返り安井亀和の左前打で一死一三塁、ここで河西俊雄が一塁線にスクイズを決めて1-1の同点、ファースト本堂が一塁ベースカバーに入ったセカンド宮崎剛に悪送球して安井は三塁に、打者走者の河西は二塁に進んで一死二三塁、ここで三走安井が「2-5」でタッチアウト、この時二走河西が三塁に進んでおり、打者田川豊のカウントはストライクであることから、スクイズを外されて田川はバットに当てることができず空振り、三走安井がキャッチャー土井垣武からの送球に刺されたと考えられる。土井垣がウエストのサインを出したのか、老練若林がスクイズを察知して外したのか。二死三塁となって田川の当りは二ゴロ、しかしこれをセカンド宮崎剛が痛恨のエラー、三走河西が還って2-1と逆転する。

 グ軍は9回表、二死後河西が右前打から二盗に成功、土井垣の二塁牽制が悪送球となって二死三塁、田川は四球、山本一人監督も四球を選んで二死満塁、堀井数男が左前にタイムリーを放ち3-1とする。

 タ軍は最終回、先頭の塚本が左前打で出塁、しかし若林のライトライナーに塚本が帰れず「9-3」と送球されてダブルプレー。練習不足の若林はまだバットが振り切れず、当てるだけのライナーとなってライト岡村俊昭が捕球、ヒットと見た塚本がスタートを切ってしまったか。2点ビハインドの最終回なのでエンドランは考えにくい。しかし長谷川善三が左前打、代走に富樫淳を起用、トップに返り呉昌征がストレートの四球を選んで二死一二塁、金田正泰が中前にタイムリーを放ち2-3の1点差、再度二死一二塁となってキャッチャー筒井が一塁に牽制するが悪送球、二走呉が三塁に進んで二死一三塁、ここで金田が二塁に盗塁、直前に悪送球したばかりの筒井が二塁に送球して金田がタッチアウトとなって試合終了。

 三走が快足呉昌征だけにダブルスチールも考えられる場面であったが、キャッチャー筒井は度胸よく二塁に送球して試合を終わらせたのである。

 老練若林に投げ勝った別所昭は7安打5四球4三振の完投で14勝目をマークする。

*放棄試合となった第1試合はスコアカード自体が存在しない。この試合の「雑記」欄に「別の試合 ゴールドスター、セネタース試合はセネタース来場せず 放棄試合が宣告された。」と書かれている。

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