2022年2月19日土曜日

21年 パシフィックvs巨人 13回戦

9月27日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 1 0 2 パ軍 35勝46敗3分 0.432 真田重蔵 
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 巨人 48勝31敗2分 0.608 近藤貞雄

勝利投手 真田重蔵 21勝*16敗 
敗戦投手 近藤貞雄 17勝11敗

二塁打 (パ)伊勢川

勝利打点(パ)藤井勇 5*


真田重蔵、幻の最多勝

 後楽園の第2試合は真田重蔵と近藤貞雄の先発で午後3時50分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は2回表、先頭の黒沢俊夫が四球を選んで出塁、中島治康の左前打で無死一二塁、多田文久三の投ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、呉新亨の二ゴロの間に三走黒沢が還って1点を先制する。

 4回まで無安打のパ軍は5回表、先頭の森下重好が中前にチーム初ヒット、辻井弘のライト線ヒットで無死一三塁、伊勢川真澄が左前にタイムリー、3連打で1-1の同点とする。

 6回、7回と無安打のパ軍は8回表、先頭の白石敏男がストレートの四球で出塁、続く木暮力三の一塁後方ファウルグラウンドへの飛球はセカンド千葉茂が巧く回り込んで捕球するファインプレー、小島利男もストレートの四球で一死一二塁、ここで藤井勇が中前に決勝タイムリーを放ち2-1と勝ち越す。

 巨人は8回裏、一死後千葉が中前打、川上哲治は四球、黒沢は三振に倒れるが、中島も四球を選んで二死満塁、しかし多田は真田の剛球に押されて一邪飛に終わる。

 真田重蔵は最終回を三者凡退に抑え、3安打6四球5三振の完投で21勝目をマーク、この時点で白木義一郎、丸山二三男と並んでハーラートップに立つ。

 しかしこの第23節終了後、10月初めに聯盟理事会が開かれて、パ軍が未登録の白石と藤井を強引に出場させた5月20日の「パ軍vsセ軍 4回戦」、5月23日の「グ軍vsパ軍 2回戦」、5月24日の「パ軍vs阪急 4回戦」、5月26日の「パ軍vsグ軍 3回戦」の4試合が没収試合となる。

 5月20日~24日の3試合はパ軍の負け試合であったが、5月26日の「パ軍vsグ軍 3回戦」はパ軍が7対4で勝っていた。この試合はグ軍の9対0の勝利に変更され、グ軍とパ軍の勝敗が入れ替わることとなる。

 個人記録はそのまま引き継がれるが、真田重蔵の勝利投手と清水秀雄の敗戦投手は取り消されることとなるため、真田の勝利数は20勝に変更されてハーラートップの座から引き降ろされることとなる。公式記録ではないが、「パ軍vsグ軍 3回戦」で記録された藤井勇の勝利打点も取り消されることとなる。

 記録の修正は第24節以降とする。

 

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