2019年8月29日木曜日

21年 ゴールドスターvs中部日本 2回戦


4月30日 (火) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 ゴ軍 1勝3敗 0.250 内藤幸三 
1 0 0 0 0 0 0 1 X 2 中部 3勝1敗 0.750 森井茂 

勝利投手 森井茂     3勝0敗
敗戦投手 内藤幸三 0勝2敗 

本塁打 (中)加藤正二 1号

勝利打点 (中)加藤正二 1


加藤正二、決勝ソロ

 後楽園の第1試合はゴールドスターが内藤幸三、中部日本が森井茂と両ベテラン投手の先発で午後1時ちょうど、池田豊主審の右手が上がりプレイボール。審判は池田、島の二氏。

 中部は1回裏、先頭の岩本章が四球を選んで出塁、続く金山次郎の三前送りバントをサード坂本勲がファンブル、犠打とエラーが記録されて無死一二塁、古川清蔵も四球を選んで無死満塁、小鶴誠の遊ゴロで一走古川が二封される間に三走岩本が還って1点を先制、これは併殺崩れであった可能性も高い。小鶴は二盗に失敗するが、服部受弘が四球を選んで二死一三塁、加藤正二の打席でダブルスチールを敢行するが、三走金山が「2-6-2」で刺されてスリーアウトチェンジ。


 ゴ軍は2回表、先頭の早川平一が四球を選んで出塁、内藤の一ゴロで早川は二封、大友一明が中前打を放って一死一二塁、坂本が左前に同点タイムリーを放ち1-1と追い付く。


 ゴ軍はこの後、3回から5回まで三者凡退と森井のスローボールが打てない。


 ゴ軍は6回表、先頭の田中宣顕が久しぶりのヒットとなる右前打で出塁するが二盗に失敗。7回、8回も森井に無安打に抑えられる。


 中部は3回裏、先頭の岩本が中前打、金山も四球を選んで無死一二塁とするが後続なく無得点。


 中部は7回裏、二死後岩本が四球から二盗に成功、金山は四球で二死一二塁、しかし古川が遊飛に倒れて無得点。


 中部は8回裏、二死無走者から加藤が起死回生のソロホームランをレフトスタンドに叩き込み2-1と勝ち越す。


 ゴ軍は最終回、先頭の坪内道則が四球を選ぶと果敢に二盗に成功、しかし菊矢吉男は三飛、早川に代わる代打石田光彦は左飛、最後は内藤が投ゴロに倒れて中部日本が接戦をものにする。


 森井茂は3安打4四球2三振の完投で開幕から3連勝。


 内藤幸三も中部打線を3安打に抑えたが、加藤の一発に泣いた。


 中部日本打線は岩本(18)、金山(19)、古川(17、18)、小鶴(25)、服部(16)、加藤(18)と6人のホームラン王(括弧内は本塁打王獲得年度)がずらりと並ぶ強力打線。21年度は大下の20本が突出するが、中部打線からは小鶴、古川、杉浦清、岩本の4人が本塁打ランキングベストテンに入ることとなる。


 決勝ソロを放った加藤正二は中央大学時代、昭和12年春季東都大学リーグ戦で打率5割7分7厘を記録し、2019年現在においても東都大学リーグ戦シーズン最高打率記録として残されている(参照:一般財団法人 東都大学野球連盟ホームページより)。



*加藤正二の直筆サイン(大映時代)


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