2017年10月8日日曜日

出陣学徒壮行会


 昭和18年10月1日、在学徴集延期臨時特例が公布され、理工系と教員養成系を除く文科系の高等教育諸学校の在学生の徴兵延期措置が撤廃された。同年10月21日、明治神宮外苑競技場で出陣学徒壮行会が行われ、徴兵延期を目的として大学に籍を置いていた職業野球選手も徴兵検査を受けて戦場に散っていくこととなった。

 実際、10月21日(木)と22日(金)は試合が行われず、10月23日からペナントレースが再開されることとなる。


 名古屋軍の古川清蔵は、23、24、26、27日の後楽園球場での試合に出場した後、故郷の鹿児島に帰って徴兵検査を受け、11月3日までの4試合を欠場してから、11月6日と7日の今季最終戦にグラウンドに戻ってくる。この経緯は、8月に放映された「1942年のプレイボール」制作に際して、NHKの取材陣が古川清蔵氏に直接取材して確認した事実である。現在95歳の古川清蔵氏は、鮮明に残された当時の記憶を語った。

 名古屋軍は、この年主に二番を打っていた古川清蔵を、最後の2試合では三番に起用して花道を飾らせることとなる。

 

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