2022年4月2日土曜日

21年 ゴールドスターvsタイガース 13回戦

9月30日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 4 0 0 1 0 0 0 0 6 ゴ軍 35勝50敗1分 0.412 内藤幸三 
0 2 0 0 0 1 0 0 0 3 タ軍 50勝37敗 0.575 野崎泰一

勝利投手 内藤幸三 17勝21敗 
敗戦投手 野崎泰一   6勝10敗

二塁打 (ゴ)西沢 (タ)野崎、富樫

勝利打点(ゴ)西沢道夫 3

猛打賞 (ゴ)坪内道則 8 (タ)富樫淳 3


内藤幸三、タ軍の死命を制する

 西宮の第2試合は内藤幸三と野崎泰一の先発で午後2時30分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 タ軍は優勝争いに踏み止まるためにはどうしても負けられない一戦。

 ゴ軍は初回、先頭の中村信一の当りは二ゴロ、これをセカンド本堂がエラー、続く酒沢の二塁への小フライを本堂が捕球、一走中村が飛び出しており本堂からファースト渡辺誠太郎に送球されてダブルプレー。続く坪内が三塁に内野安打から二盗に成功、西沢の左前タイムリーで1点を先制、清原初男は中飛に倒れて初回の攻撃を終了する。

 本堂は早くも失策、刺殺、補殺、併殺を各1個記録した。

 ゴ軍は2回表、先頭の内藤が三塁に内野安打、小前博文の左前打で無死一二塁、ここで第1試合の殊勲者辻功が右前にタイムリーを放ち2-0、早川平一が四球を選んで無死満塁、トップに返り中村の遊ゴロをショート長谷川善三はゲッツー狙いで二塁に送球、一走早川は二封、セカンド本堂は一塁に転送するがセーフ、この間に三走小前が還って3-0、ファースト渡辺は三塁をオーバーランした辻を刺そうと三塁に送球するが悪送球となって辻が生還し4-0、打者走者の中村は一気に三塁に進んで一死三塁、酒沢の左犠飛で5-0とする。

 タ軍は2回裏、先頭の藤村冨美男監督の当りは三ゴロ、これをサード清原がエラー、富樫の左前打で無死一二塁、渡辺は遊飛、山口政信の二ゴロで富樫が二封されて二死一三塁、野崎が左中間に2点タイムリー二塁打を放ち2-5と追い上げる。

 ゴ軍は5回表、先頭の坪内が左前打で出塁、西沢のレフト線二塁打で無死二三塁、清原の左犠飛で6-2と突き放す。

 タ軍は6回裏、一死後藤村の当りは三ゴロ、これをサード清原が一塁に悪送球して藤村は二進、富樫の中越えタイムリー二塁打で3-6と追い上げる。

 タ軍は8回裏、一死後藤村が三遊間にヒット、富樫が四球を選んで一二塁、渡辺の遊ゴロをショート酒沢が失して一死満塁と首位戦線に踏み止まる最後のチャンス、そして山口に代えて代打御園生崇男を起用、しかし御園生の当りは投ゴロ、内藤は本塁に送球、辻はホームベースを踏んで一塁に転送、「1-2-3」のダブルプレーが完成して万事休す。

 昨日の完投から2連投となった内藤幸三は8安打3四球3三振の完投で17勝目をマーク、内野陣のエラーに足を引っ張られそうになったが粘り強いピッチングであった。

 タ軍はゴ軍とのダブルヘッダーに連敗して完全に優勝戦線から脱落した。内藤の左腕がタ軍の死命を制したのである。

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