2022年4月18日月曜日

没収試合

 昭和21年5月20日の「パ軍vsセ軍 4回戦」、5月23日の「グ軍vsパ軍 2回戦」、5月24日の「パ軍vs阪急 4回戦」、5月26日の「パ軍vsグ軍 3回戦」の4試合に、パ軍藤本定義監督は選手登録が不明確な状態であった藤井勇と白石敏男を強行出場させた。

 この問題については解決が長引いてきたが、昭和21年10月4日に没収試合とされることが決定したのである。この年創刊された「日刊スポーツ」の10月4日付け紙面は、「本野球聯盟の裁決」のタイトルで、「本四日後楽園、西宮両球場においてこの事件に関する聯盟の裁決を正式に発表することになった」と伝えている。

 昭和21年10月1日付け「日刊スポーツ」には、9月30日時点でのグ軍の成績は「89試合 55勝32敗2分 勝率0.632」と掲載されている。この数字は当ブログが実況した数字と符合しているのでご確認いただきたい。

 グ軍は第24節を2勝0敗で終了するが、「日刊スポーツ」は10月8日付け紙面で第24節終了時点のグ軍の成績を「91試合 58勝31敗2分 勝率0.651」と、第23節終了時点よりも勝利数を3個多く、敗戦数を1個少なく伝えているのである。

 これは、5月26日の「パ軍vsグ軍 3回戦」が実際は「7対4でパ軍の勝利」であったものが、没収試合により「9対0でグ軍の勝利」に訂正されたため、シーズン終盤のこの時点においてグ軍とパ軍の勝敗が修正されたことによるものである。

 これらの経緯は、後付けの資料や月刊誌では正確に伝えられておらず、「実況中継」である当ブログの読者のみがこの時系列を知る唯一の証言者となるのである。

 なお、「白石・藤井事件」と共に、「スタルヒン事件」も徐々に判明してくる。この時の聯盟理事会では、「スタルヒンの登録問題等にも制裁金1万円」が決定した。

 当ブログは、今後も後付け資料などに頼ることなく、当時の原資料に基づいて実況中継を継続していく。

 

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