0 2 0 1 0 X X X X 3 巨人 37勝26敗1分 0.587 近藤貞雄
0 0 1 1 0 X X X X 2 セ軍 26勝37敗 0.413 野村清 黒尾重明
敗戦投手 野村清 1勝1敗
二塁打 (巨)千葉 (セ)清水(幻)
三塁打 (セ)大下 (巨)千葉(幻)
本塁打 (セ)熊耳武彦 1号
勝利打点 なし
驟雨のため5回コールド
第18節2日目、後楽園の第1試合は近藤貞雄と野村清の先発で午後零時58分、国友球審の右手が上がりプレイボール。この時の天気は「晴れ」。
巨人は初回、先頭の打撃好調山田潔が中前打で出塁、しかし山川のニゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー。
セ軍は初回、先頭の横沢が四球を選んで出塁、清水喜一郎は三飛、飯島の左前打で一死一二塁と先制のチャンス、しかし大下のベース寄りののゴロをセカンド千葉が捕球するとベースを踏んで一塁送球、「4B-3」でダブルプレー。
巨人は2回表、先頭の黒沢が四球を選んで出塁、中島の当りは三遊間をゴロで破り、これをレフト大下が後逸する間に一走黒沢が一気に生還して1点を先制、打者走者の中島も三塁に進み、多田が四球を選んで無死一三塁、近藤のニゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー、この間に三走中島が還って2-0とする。
セ軍は2回裏、先頭の一言多十が左前打で出塁、野村は遊飛、長持の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。
巨人は3回表、先頭の千葉が得意の右打ちでライト線に二塁打、川上は投ゴロに倒れ、黒沢が四球を選んで一死一二塁、中島の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。
セ軍は3回裏、先頭の熊耳がレフトポール際にホームランを叩き込んで1-2、続く鈴木清一が四球を選び、トップに返り横沢は遊飛、清水の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。
ここまで両軍が6イニング連続併殺を記録した。
巨人は4回表、先頭の多田がレフト線にヒット、近藤のニゴロの間に多田は二進、呉新亨は三ゴロに倒れ、トップに返り山田は四球、山川もストレートの四球で二死満塁、千葉もストレートの四球で押出し、3-1とする。セ軍はここで野村から黒尾重明にスイッチ、川上は左飛に倒れてスリーアウトチェンジ。
セ軍は4回裏、一死後大下がセンター左奥に三塁打、一言の中犠飛で2-3と追い上げる。
巨人は6回表、二死後千葉が右中間に三塁打、川上の左前タイムリーで4-2と突き放す。
セ軍は6回裏、先頭の清水が左中間に二塁打、飯島は四球を選び、大下は右飛に倒れて一死一二塁、ここで雲行きが急激に怪しくなって大雨となり、7分間の中断の末コールドゲームが宣告された。この結果、6回の両軍の記録は全て取り消され、5回コールドで巨人が3対2の勝ちとなった。
近藤貞雄は5回を完投して5安打2四球1三振、14勝目をマークする。
2年間の現役生活でプロ野球を離れることになる清水喜一郎の通算二塁打数は6本であるが、この日6回裏に放った二塁打が「幻」でなければ通算7本になるところであった。
試合が成立したため、両軍6イニング連続併殺の貴重な記録が残されることとなった。
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