2021年2月11日木曜日

21年 ゴールドスターvsパシフィック 7回戦

8月24日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 1 0 0 0 3 ゴ軍 23勝38敗1分 0.377 内藤幸三
0 0 0 0 2 0 0 2 X 4 パ軍 25勝37敗2分 0.403 真田重蔵 井筒研一

勝利投手 井筒研一 10勝13敗
敗戦投手 内藤幸三 12勝15敗

二塁打 (ゴ)辻
三塁打 (パ)松井

勝利打点 (パ)松井信勝 2

猛打賞 (パ)松井信勝 3


松井信勝、決勝三塁打

 西宮の第1試合は内藤幸三と真田重蔵の先発で午後1時6分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 序盤戦は内藤と真田の投げ合いで4回まで両軍無得点。

 試合が動いたのは5回。

 ゴ軍は5回表、先頭の内藤が左前に流し打って出塁、早川平一は二飛に倒れるが、3回の守備から大崎欣一に代わってサードの守備に入った中村信一が左前打を放って一死一二塁、現在「死球王」の辻功が左中間を破る先制の2点タイムリー二塁打を放ち2-0とリードする。

 パ軍は5回裏、先頭の松井信勝が右前打で出塁すると二盗に成功、平野徳松が四球を選んで無死一二塁、真田の投ゴロを内藤が三塁に送球して二走松井は三封、トップに返り白石はストレートの四球で一死満塁、富松は三振に倒れて二死満塁、藤井勇はショート上空に打ち上げて万事休すと思われた瞬間、酒沢が落球して三走平野に続いて二走真田も生還し2-2の同点に追い付く。

 ゴ軍は6回表、先頭の坪内が左前打で出塁すると二盗に成功、末崎は三振、内藤の三ゴロの間に坪内は三進、早川が右前にタイムリーを放ち3-2と勝ち越す。

 ゴ軍は7回表、先頭の辻が左前打で出塁、パ軍藤本定義監督はここで先発の真田をあきらめて井筒研一にスイッチ、トップに返り坂本勲のニゴロは「4-6-3」と渡ってダブルプレー、大友も中飛に倒れて無得点。

 パ軍は8回表、先頭の酒沢が左前打で出塁、坪内が送って一死二塁、しかし後続の末崎と内藤の両左バッターは井筒のシュートに詰まって投ゴロと三ゴロに倒れ無得点。

 パ軍は8回裏、先頭の森下が中前打で出塁、木暮が送って一死二塁、伊勢川は三ゴロに倒れるがサード中村からの一塁送球が悪送球、二走森下は動かず一死一二塁、ここで松井信勝が右越えに逆転の2点タイムリー三塁打を放ち4-3と試合をひっくり返す。

 井筒研一は最終回、先頭の早川を四球で歩かせるが、中村をシュートで詰まらせて二飛に打ち取り、辻の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってゲームセット。井筒は最後まで得意のシュートが冴えて3イニングを1安打1四球無三振無失点の好リリーフで10勝目をマークする。

 藤本定義監督はエースの真田を下げてリリーフに井筒を送る会心の采配を見せた。

 松井信勝は8月17日の巨人戦での決勝本塁打に続いてこの日も逆転の決勝三塁打、勝負強さが際立っている。

 下位チーム同士の戦いとは思えない好ゲームであった。プロ野球人気の高まりを確信させる一戦であったと言える。


0 件のコメント:

コメントを投稿