2020年11月15日日曜日

21年 阪急vsゴールドスター 8回戦

8月12日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 1 0 4 0 1 2 2 11 阪急 37勝30敗 0.552 溝部武夫
0 1 1 0 0 0 0 3 0  5  ゴ軍 21勝36敗1分 0.368 江田孝 内藤幸三

勝利投手 溝部武夫 4勝0敗
敗戦投手 江田孝    1勝7敗

二塁打 (急)荒木2、上田、青田、坂井、日比野 (ゴ)大友2、坪内
三塁打 (急)野口二郎 (ゴ)菊矢

勝利打点 (急)荒木茂 1

猛打賞 (急)上田藤夫 10、坂井豊司 3、日比野武(4安打)2、荒木茂 1


阪急、19安打で快勝

 第16節の最終日は溝部武夫と江田孝の先発で午後1時丁度、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は初回、先頭の山田伝が四球を選んで出塁、上田が一塁に内野安打、青田は遊飛に倒れて一死一二塁、野口明のニゴロをセカンド大友が二塁ベースカバーのショート酒沢に送球するがセーフ、野選が記録されて一死満塁、坂井豊司のニゴロの間に三走山田が還って1点を先制する。

 ゴ軍は2回裏、先頭の菊矢が四球を選んで出塁、早川は中飛に倒れるが、坂本勲が三塁に内野安打、辻功は三振に倒れて二死一二塁、江田が中前に同点タイムリーを放ち1-1とする。

 阪急は3回表、先頭の青田がストレートの四球で出塁、野口明は投前内野安打、坂井もストレートの四球で無死満塁、日比野の中犠飛で2-1と勝ち越す。

 ゴ軍は3回裏、一死後坪内がレフト線に二塁打、田中宣顕の遊ゴロで坪内は三塁に走り、ショート上田がサードの坂井に送球するがセーフ、野選の間に打者走者の田中が二塁に向かい、サード坂井から二塁ベースカバーのセカンド荒木に送球されてタッチアウト、しかしこの間に三走坪内がホームに還る好走塁を見せて2-2の同点に追い付く。

 阪急は5回表、一死後坂井が左前打で出塁、日比野も左前に痛烈なヒット、鳥居兵治に代わる代打野口二郎はストレートの四球で一死満塁、ここで荒木がレフト線に2点タイムリー二塁打を放ち4-2と勝ち越し、溝部がストレートの四球を選んで再度一死満塁、トップに返り山田が左前に2点タイムリーを放ち6-2と突き放す。

 阪急は7回表、二死後上田がライト線に二塁打、青田の右前タイムリーで7-2とする。

 阪急は8回表、一死後日比野が左前打で出塁、野口二郎が左中間にタイムリー三塁打を放ち8-2、荒木もレフト線にタイムリー二塁打を放ち9-2とダメ押す。

 ゴ軍は8回裏、先頭の田中が中前打で出塁、菊矢は捕邪飛に倒れるが、早川が左前打を放って一死一二塁、続く坂本も左前打、レフト青田からの返球をピッチャー溝部がエラーする間に三塁に達していた田中がホームに還って3-9、一走早川は三塁に、打者走者の坂本も二塁に達して一死二三塁、辻に代わる代打内藤が右前に2点タイムリーを放ち5-9と追い上げるが、江田に代わる代打末崎の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 ゴ軍の9回のマウンドには代打でタイムリーヒットを打った内藤が上がる。

 阪急は9回表、先頭の上田は三振に倒れるが、青田がレフト線に二塁打、野口明の投ゴロに青田が飛び出して二三塁間でタッチアウト、打者走者の野口明は二塁に進み、坂井がレフト線にタイムリー二塁打を放ち10-5、日比野もレフト線にタイムリー二塁打で続いて11-5と再度突き放す。

 溝部武夫は14安打2四球4三振で完投、無傷の4勝目をマークする。

 阪急は19安打で14残塁、ゴ軍は14安打で9残塁の乱打戦となった。

 阪急は第16節を3勝2敗、勝った3試合は全て二桁得点であった。打線が好調であることは確かだが、あっさりと負ける試合も多い。

 荒木茂が5打数3安打3打点、二塁打2本の活躍を見せた。好打者の揃う阪急打線では打力で少し見劣りし、前日のグ軍戦ではチャンスで悉く凡退して敗因となっていたが、この日は見事に雪辱した。

*昭和25年大洋ホエールズ時代のチームサイン色紙に残された荒木茂の直筆サイン。左は中津正三、右は岩本信一。



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