2020年11月4日水曜日

21年 中部日本vs阪急 12回戦

8月10日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 0 1 4  5  中部 22勝32敗2分 0.407 森井茂 井上嘉弘 
0 2 0 6 1 0 0 6 X 15 阪急 36勝29敗 0.554 溝部武夫

勝利投手 溝部武夫 3勝0敗
敗戦投手 森井茂    9勝10敗

二塁打 (中)藤原、古川 (急)鳥居、坂田、荒木、上田
三塁打 (急)野口明

勝利打点 (急)坂田清春 3

猛打賞 (中)藤原鉄之助 4 (急)山田伝 7、上田藤夫(4安打)9


好調阪急、21安打で快勝

 第2試合は森井茂と溝部武夫の先発で午後3時丁度、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は2回裏、先頭の野口明の当りは三ゴロ、これをサード小鶴がエラー、この日六番ライトに起用された鳥居兵治が右中間に二塁打を放って無死二三塁、このチャンスに坂田清春が中前に2点タイムリーを放ち2-0とする。

 阪急は4回裏、先頭の坂田が左中間に二塁打、荒木茂もレフト線に連続二塁打で続いて3-0、溝部も中前にタイムリーを放ち4-0、トップに返り山田伝も中前打で無死一二塁、中部ベンチはここで先発の森井から井上嘉弘にスイッチ、しかし阪急の勢いは止まらず坂井豊司のレフト戦二塁打で無死満塁、上田のライト線タイムリーで5-0、青田は二飛に倒れて一死満塁、野口明が右中間に走者一掃の三塁打を放ち8-0、続く鳥居と坂田は連続二飛に倒れてこの回は6点止まり。

 阪急は5回裏、二死後山田が左前打から二盗に成功、坂井は四球を選んで二死一二塁、上田がレフト線にタイムリー二塁打を放ち9-0とする。

 中部は8回表、先頭の井上が右前打で出塁、金山の遊ゴロをショート上田がエラー、トップに返り古川は中飛に倒れるが、7回から杉浦清監督に代わってショートに入っている三村がストレートの四球を選んで一死満塁、小鶴の左犠飛で1点返して1-9とする。

 阪急は8回裏、先頭の坂井に代わって戦後2度目の出場となる田中幸男が代打に起用されるがニゴロ、一死後上田が4本目のヒットを左前に放って出塁、青田と野口明も左前打で続いて一死満塁、鳥居に代わる代打大平茂が左前に2点タイムリーを放ち11-1、坂田が四球を選んで再度一死満塁、荒木が中前に2点タイムリーを放ち13-1、溝部は三振に倒れ、トップに返り山田が四球を選んで二死満塁、ここでこの回2度目の打席に立った田中が昭和16年以来5年ぶりのヒットを左前に放ち、これが2点タイムリーとなって15-1とする。

 中部は9回表、先頭の大沢清が右中間にヒット、藤原も右前打を放って無死一二塁、石田政良に代わる代打岩本の当りも右前に抜けるが、投手も務める強肩のライト大平が二塁に送球して一走岩本はフォースアウト、記録はライトゴロで一死一三塁、井上の三ゴロをサード田中がエラーする間に三走大沢が還って2-15、金山の投前内野安打で一死満塁、トップに返り古川がレフト線に2点タイムリー二塁打を放ち4-15、三村の左犠飛で5-15まで追い上げるが反撃もここまで。

 溝部武夫は11安打2四球3三振で完投、3勝目をマークする。5失点ではあったが自責点は1であった。

 阪急は相変わらず打線が好調で、4回には6連打、8回には4連打もあって合計21安打の猛攻を見せた。

 小鶴誠が今季6本目の犠飛を記録して本堂保次、千葉茂に並んで「犠飛王」の座についた。小鶴の三塁守備は破綻しており中部低迷の原因となっている。打撃を活かして外野にコンバートするべきでしょう。


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