6月27日 (日) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 1 1 3 朝日 18勝15敗1分 0.545 真田重蔵
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 大和 15勝18敗1分 0.455 畑福俊英
勝利投手 真田重蔵 5勝5敗
敗戦投手 畑福俊英 4勝3敗
二塁打 (朝)坪内
三塁打 (朝)浅原
勝利打点 浅原直人 6
真田重蔵、3安打で完投勝利
大和は2度目の応召から2度目の帰還を果たした小島利男が五番センターでスタメン出場。6月19日の巨人戦で途中出場して帰還後初出場、先発出場は昨日の阪急戦で六番センター、この日はクリーンナップに名を連ねた。
朝日は3回、先頭の原秀雄が中前打で出塁、トップに返り坪内道則が四球を選んで無死一二塁、森本清三の当りが中前に落ちるが、二走原のスタートが遅れてセンター小島利男からの三塁送球でフォースアウト、センターゴロが記録される。一死一二塁から中谷順次は右飛に倒れるが、浅原直人が中前に先制タイムリーを放って1-0とする。
朝日は8回、先頭の浅原が四球を選んで出塁、小林章良は一邪飛に倒れるが、酒沢政夫が中前打を放って一死一二塁、早川平一が左前にタイムリーを放って2-0とする。
朝日は9回、先頭の坪内が右中間に二塁打、森本は中飛、中谷は左飛に倒れて二死二塁、しかし浅原が右越えに三塁打を放って3-0とダメ押す。
朝日先発の真田重蔵の前に8回まで3安打に抑え込まれてきた大和は9回裏、先頭の岡田福吉がストレートの四球で出塁、金子裕も四球、鈴木秀雄も四球を選んで無死満塁、小島の左犠飛で1-3、一走、二走もタッチアップから進塁して一死二三塁、しかし高橋吉雄は遊ゴロ、呉新亨も一飛に倒れてゲームセット。
真田重蔵は3安打4四球2三振の完投で5勝目をマークする。
戦場から2度目の帰還を果たした小島利男が復帰後初打点を記録した。小島千鶴子(小倉みね子)著「小島利男と私」には、この2度目の帰還について「十八年の春、小島はガリガリに痩せて帰ってきました。大和軍チーム(前・イーグルス、黒鷲)に所属していた小島はすぐ野球に復帰しましたが、こんな体ではたいした活躍もできなかったと思います。」と書かれている。早稲田大学時代は六大学史上初の三冠王、12年秋は2割4分8厘、最初の帰還後の昭和16年も2割5分4厘の高打率を残した小島利男も、2度の兵役により体調を崩し、今季の打率は1割7分9厘に終わることとなる。
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