2025年10月17日金曜日

22年 東急vs中日 8回戦

7月27日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0  0   0  1 東急 24勝34敗2分 0.414 黒尾重明 
0 0 0 0 0 1 0 0 0  0 1X  2 中日 36勝24敗1分 0.600 清水秀雄

勝利投手 清水秀雄 8勝5敗 
敗戦投手 黒尾重明 7勝10敗

二塁打 (東)飯島 (中)小鶴

勝利打点(中)小鶴誠 7 


小鶴がサヨナラ二塁打

 第15節4日目、後楽園の第1試合は黒尾重明と清水秀雄の先発で午後零時59分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 清水は立ち上がりから好調で、東急打線に対して4回までパーフェクトピッチング。5回に長持栄吉に初ヒットを許し、黒尾にも中前打を打たれて二死一二塁とこの試合初のピンチを迎えるが無失点で切り抜ける。

 黒尾も好調なピッチングで、2回に2本のヒットを許しただけで5回まで2安打無失点。

 試合が動いたのは6回。

 東急は6回表、一死後鈴木清一が右前打で出塁、飯島滋弥が左中間にタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 中日は6回裏、先頭の古川清蔵がストレートの四球で出塁すると二盗に成功、二死後昨日「加藤の乱」を起こして2試合連続四番に起用された加藤正二が右前に同点タイムリーを放ち1-1と追い付く。

 東急は7回、8回と三者凡退。9回は一死後飯島が四球で出塁するが、大下弘の一ゴロをファースト大沢清がベースを踏んで二塁に送球、この場合はタッチプレーとなるので二塁ベースカバーに入ったショート杉浦清監督が滑り込んできた飯島にタッチしてダブルプレー、記録は「3-6B」。

 中日は7回、8回、9回と走者を出しながら無得点。試合は延長戦に進む。

 東急は10回表、先頭の長持が左前打で出塁、鈴木圭一郎が送りバントを決めて一死二塁、黒尾の左前打で長持は三塁ストップ、打者走者の黒尾は一塁を回って二塁に向かうが、レフト小鶴誠からの返球をカットしたピッチャー清水が二塁に送球してタッチアウト、二死三塁となって上口政に代わる代打白木義一郎は三ゴロに倒れ無得点。

 東急は11回表、先頭の大沢喜好が中前打で出塁、トップに返り一言多十が送りバントを決めて10回に続いて一死二塁のチャンスを作るが、ここは清水が踏ん張って後続が倒れ無得点。

 中日は11回裏、先頭の大沢清が得意の右打ちを見せて右前打で出塁、加藤の投前送りバントをピッチャー黒尾が一塁に悪送球、犠打とエラーが記録されて無死一二塁、このチャンスに小鶴がレフト線にサヨナラタイムリー二塁打を放ち中日が激戦を制す。

 清水秀雄は7安打1四球4三振の完投で8勝目をマークする。

 戦前は剛球投手として鳴らした清水も兵役を経た戦後は技巧派に転向、この試合ではゴロアウトを量産した結果、ファースト大沢清は18個の刺殺を記録することになった。

 大沢清の18個の刺殺の内訳は、投ゴロが2個、一ゴロが2個、二ゴロが3個、三ゴロが7個、遊ゴロが2個、送りバント一塁アウトが2個で合計18個。東急打線は左打者は大下だけで、大下は二ゴロ1個と一ゴロが2個。今季は左方向への当りが目立つ大下が右方向にゴロを3個、右打者も清水の術中にはまって左方向に引っ掛けていたことが分かる。

0 件のコメント:

コメントを投稿