2025年9月28日日曜日

22年 大阪vs東急 10回戦

7月25日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大阪 42勝18敗1分 0.700 渡辺誠太郎 若林忠志 野崎泰一 
1 0 5 1 0 0 0 0 X 7 東急 23勝33敗2分 0.411 黒尾重明

勝利投手 黒尾重明     7勝9敗 
敗戦投手 渡辺誠太郎 2勝3敗

三塁打 (東)鈴木清一、大下、鈴木圭一郎
本塁打 (東)大下弘 4号

勝利打点(東)大下弘 8

猛打賞 (大)金田正泰 5 (東)鈴木清一 1、大下弘 4


大下が5打点の爆発、首位独走の大阪を粉砕

 第15節2日目、後楽園の第1試合は渡辺誠太郎と黒尾重明の先発で午後1時1分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は初回、先頭の一言多十が右前打で出塁、鈴木清一も中前打で続いて無死一二塁、飯島滋弥の二ゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー、二死三塁となって大下弘が左中間に先制三塁打を放ち1-0とリードする。

 東急は3回裏、先頭の鈴木清一が右前打で出塁、飯島も中前打で続いて初回に続いて無死一二塁、大下のセンター左へのライナーが左中間に抜ける間に鈴木と飯島が生還、打者走者の大下もホームに還るランニングスリーランとなり3点追加して4-0、続く長持栄吉は四球で出塁、大阪は先発の渡辺に代えて若林忠志をマウンドに送り、鈴木圭一郎がセンター左奥にタイムリー三塁打を放ち5-0、二死後大沢喜好の遊ゴロをショート長谷川善三がファンブル、三走鈴木圭一郎は三塁ベースからハーフウェイで様子見、長谷川は鈴木のリードが大きいと見てサードに送球するが悪送球、鈴木がホームインしてこの回5点目となって6-0、名手長谷川にWエラーが記録される。

 東急は4回裏、先頭の鈴木清一が右中間に三塁打、一死後大下の二ゴロの間に三走鈴木が還って7-0と大きくリードする。

 鈴木清一は昨年日本記録となる14本の三塁打でリーグ最多であったが、今季はこれが最初の三塁打であった。

 東急は6回以降は1安打だけで無得点。

 黒尾重明は10安打2四球3三振で首位独走の大阪を完封、7勝目をマークする。

 大下弘は昭和21年6月2日の中部戦以来となる5打点を記録。大下は三塁打、ランニングホームラン、シングルを打って4打数3安打の猛打賞。前日甲子園第2試合の小前博文と同じく惜しくもサイクルヒットを逃した。1本足らずでサイクルを流したケースは多々あるが、小前は逃した1本が中飛で少し抜けていれば二塁打となってサイクル達成の可能性があったが、大下の唯一の凡退は二ゴロで二塁打になる可能性は低く、小前の惜しさよりは惜しさの程度が低い。

 大下の三塁打とランニングホームランが左方向への当りであったことは注目に値する。大下は昨年20本の本塁打を放ったが、19本目までは右方向への当りで、20本目に初めて左方向に叩き込んだ。三振が多く振り回すだけの打撃は多くの守旧派の評論家には悪評であった。シーズン終盤に打撃スタイルを変えた結果が20本目のレフトスタンドへのホームランであった。

 今季はシーズン初めから左方向へのヒットが多く、打率は高いが本塁打は少ない。大下が首位打者になる可能性は高いが、本塁打王になる可能性は低いのではないか。当ブログでは、スコアカードから大下の打撃スタイルの変化を検証していく。

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