2025年9月18日木曜日

22年 太陽vs阪急 7回戦

7月24日 (木) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 太陽 22勝36敗1分 0.379 井筒研一 
0 0 0 0 0 0 3 0 X 3 阪急 28勝31敗2分 0.475 今西錬太郎

勝利投手 今西錬太郎 13勝6敗 
敗戦投手 井筒研一       4勝5敗

三塁打 (太)松井

勝利打点 なし


今西錬太郎、ハーラー3位の13勝目

 甲子園の第1試合は井筒研一と今西錬太郎の先発で午後1時30分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は開幕から全試合先発マスクの伊勢川真澄がスタメンを外れ、佐竹一雄が今季初マスク。

 先発両投手の粘りのピッチングで太陽は初回以外5回まで毎回走者を出しながら無得点、阪急も4回まで毎回走者を出しながら無得点。

 太陽は6回表、先頭の藤井勇がレフト線にヒット、森下重好は四球を選んで無死一二塁、中谷順次の投前送りバントを今西が三塁に送球するがセーフ、犠打野選となって無死満塁の大チャンス、佐竹一雄の遊ゴロをショート田中幸男がバックホームして三走藤井は本封、藤村隆男の三ゴロはサード荒木茂が本塁送球、キャッチャー日比野武も一塁に転送して「5-2-3」のホームゲッツーでスリーアウトチェンジ。

 阪急は6回裏、二死後坂元義一の当りは遊ゴロ、これをショート松井信勝がエラー、坂元の代走に山田伝を起用、下社邦男が3球ファウルで粘って四球を選び二死一二塁、ピンチの後にチャンス到来となったがここは井筒が踏ん張り日比野は三邪飛に倒れて両軍無得点が続く。

 太陽は7回表、前の回にエラーを犯した先頭の松井が中越えに三塁打を放ってチャンスメイク、しかし後続なく無得点に終わる。

 阪急は7回裏、先頭の荒木が左前打で出塁、今西が送って一死二塁、トップに返り田中幸男の三塁内野安打で一死一三塁、田中が二塁に盗塁、この時キャッチャー佐竹が三塁に送球するが痛恨の悪送球となって三走荒木が還り1点を先制、この間に田中も三塁に進み、二死後青田昇の二ゴロをセカンド荒川昇治がタイムリーエラーを犯して三走田中が還り2-0、太陽ベンチはセカンドを荒川から蔵本光夫に交代、野口明はストレートの四球で二死一二塁、代走からそのままライトに入っていた山田が左前にタイムリーを放ち3-0とする。

 太陽は8回表、先頭の藤井が中前打で出塁するが後続なく無得点。

 太陽は9回表、松井の四球と蔵本のヒットで二死一二塁と最後の粘りを見せるが今西が後続を断つ。

 今西錬太郎は9安打2四球1三振の粘りの投球で今季3度目の完封、ハーラー3位に浮上する13勝目をマークする。決勝点に結び付く送りバントも決めた。

 佐竹一雄の悪送球が決勝点になった。太陽は今季ここまで全試合で伊勢川真澄が先発マスクを被ってきたが、この日は初めて伊勢川がスタメンを外れて佐竹がキャッチャーで先発出場。本職ではあるが今季はファーストを守ることが多く手元が狂ったか。

 この試合は無死満塁のチャンスに打てず、決勝のタイムリーエラーとツキが無かった佐竹一雄であるが、佐竹はこの後キャッチャーとして4度の無安打無得点(うち1度は完全試合)を経験することになる。通算4度のキャッチャーは佐竹以外では和田博実だけであり、ポストシーズンも含めると谷繫元信も4度経験している。名捕手列伝に名を連ねる和田や谷繁に比べると、佐竹は無名であり出場試合数も圧倒的に少ない。佐竹は捕手として「ツキ」を持っていたのだ。

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