2025年9月23日火曜日

22年 巨人vs金星 10回戦

7月24日 (木) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 1 0 0 0 2 巨人 30勝29敗1分 0.508 中尾輝三 小松原博喜 
0 0 2 0 0 0 0 2 X 4 金星 22勝37敗1分 0.373 内藤幸三

勝利投手 内藤幸三     6勝8敗 
敗戦投手 小松原博喜 5勝4敗

二塁打 (金)坪内2
三塁打 (金)小前
本塁打 (金)小前博文 2号

勝利打点(金)小前博文 2

猛打賞 (金)小前博文 1


小前博文、サイクルヒットを逃すも決勝ツーラン

 甲子園の第2試合は中尾輝三と内藤幸三の両サウスポーの先発で午後3時30分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 5連勝と波に乗る巨人は初回、先頭の山川喜作が左前打で出塁、田中資昭は四球を選んで無死一二塁、千葉茂の欠場によりこの日三番に入った小松原博喜が左前にタイムリーを放ち1点を先制、一走田中は三塁に向かうが、レフト小前博文からの返球をカットしたピッチャー内藤が機敏に三塁に送球して田中はタッチアウト、川上哲治の左前打で一死一二塁とチャンスは続くが、平山菊二の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 金星は1回裏、一死後大友一明が左前打で出塁、坪内道則監督はストレートの四球で一死一二塁、西沢道夫の三ゴロで坪内は二封、清原初男は四球を選んで二死満塁とするが、小前は中飛に倒れて無得点。

 巨人は2回裏、先頭の中島治康がレフト線ヒットで出塁するが、古家武夫の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー、直後に武宮敏明がレフト線にヒットを放つが、中尾は左飛に倒れて無得点。

 金星は3回裏、先頭の酒沢政夫が四球を選んで出塁、一死後坪内が中越えにタイムリー二塁打を放ち1-1の同点、西沢の中前打で坪内は三塁ストップするが、中継に入ったセカンド古家の悪送球の間に坪内も還って2-1と逆転する。

 巨人は5回表、先頭の古家がストレートの四球で出塁、武宮の一塁線ヒットで無死一二塁、中尾の投前送りバントを内藤がお手玉して無死満塁、トップに返り山川は浅い左飛に倒れ、田中の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 巨人は6回表、二死後平山が中前打から二盗、キャッチャー辻勇夫の悪送球もあって平山は三塁に進み、中島はストレートの四球、古家に代わる代打多田文久三も四球を選んで二死満塁、武宮も押出し四球で2-2の同点に追い付く。

 巨人は8回からセンターの小松原博喜をリリーフのマウンドに送る。

 金星は8回裏、先頭の坪内が中越えに二塁打、西沢はストレートの四球で無死一二塁、清原初男の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー、二死三塁となって小前がセンター左奥に決勝のツーランを叩き込んで4-2とする。

 内藤幸三は8安打6四球3三振と走者を出しながらも136球の粘りの完投で6勝目をマークする。

 巨人は5回までに3併殺の拙攻で6連勝を逃した。

 小前博文は第1打席センターフライの後、第2打席で左前打、第3打席でセンター右奥に三塁打、第4打席でセンター左奥に決勝ツーランの猛打賞であった。第1打席の中飛が抜けて二塁打だったら、日本プロ野球史上初のサイクルヒット達成だっただけに惜しまれる。

 坪内道則監督が2本の二塁打を打っているので、1本を小前に分けてやればサイクルヒットであったが、野球はアンパンマンのような分けには行かない(笑)。

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