2024年8月15日木曜日

22年 大阪vs中日 1回戦

5月9日 (金) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 1 2 4 大阪 10勝3敗 0.769 梶岡忠義 
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 中日 10勝4敗 0.714 清水秀雄

勝利投手 梶岡忠義 4勝1敗 
敗戦投手 清水秀雄 2勝1敗

二塁打 (大)富樫、武智、呉

勝利打点 なし


梶岡の完投で大阪が首位

 甲子園の第2試合は序盤戦の天王山とも言える首位攻防戦。梶岡忠義と清水秀雄の先発で午後3時10分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、先頭の呉昌征がストレートの四球で出塁、富樫淳の三ゴロの間に俊足呉は一気に三塁に進み、山口政信は四球を選んで一死一三塁、藤村富美男の右犠飛で1点を先制する。

 中日は2回裏、先頭の杉浦清監督が右前打で出塁、一死後杉浦が二盗、しかし二死後梶岡からの二塁牽制に刺される。

 大阪は4回表、一死後藤村の打球は遊ゴロ、これをショート杉浦がエラー、二死後本堂保次の左前打で一二塁とするが、土井垣武は二ゴロに倒れる。

 中日は4回裏、先頭の古川清蔵が四球で出塁、一死後杉浦の三塁線ヒットで古川は三塁に進んで一三塁、加藤正二の一塁線タイムリーで1-1の同点に追い付く。

 大阪は5回表、二死後呉と富樫の連打で二三塁のチャンスを作るが、山口は三振に倒れて無得点。

 大阪は6回表、藤村の四球と金田正泰のヒットで無死一二塁のチャンスを作るが後続なく無得点。

 大阪は8回表、先頭の山口に代わる代打塚本博睦が死球を受けて出塁、藤村の遊ゴロでランナーが入れ替わり、二死後本堂の遊ゴロをショート杉浦が一塁に悪送球、この間に一走藤村が一気にホームに還って2-1と勝ち越す。

 大阪は9回表、一死後武智修が左中間に二塁打、トップに返り呉がレフト線にタイムリー二塁打を放ち3-1、二死後玉置玉一の三塁線タイムリーで4-1と突き放す。

 梶岡忠義は6安打4四球5三振の完投で4勝目をマークする。

 梶岡は今季がルーキーシーズンであるが、戦前に阪神入りが決まりかけていたところ学徒出陣のためプロ入りが遅れていたのである。

 この勝利で大阪は首位に躍り出た。半ゲーム差で中日、更に半ゲーム差で近畿が続く。少し離れて4位に東急、半ゲーム差で太陽、4勝9敗で阪急、金星、巨人が同率最下位。

 昭和22年度ペナントレースは3強2中3弱の様相を呈してきた。

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