2024年8月13日火曜日

22年 東急vs太陽 3回戦

5月9日 (金) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
1 4 0 0 0 0 1 0 0  6  東急 6勝8敗 0.429 白木義一郎 
2 3 1 4 2 0 0 0 X 12 太陽 6勝7敗 0.462 スタルヒン

勝利投手 スタルヒン 1勝3敗 
敗戦投手 白木義一郎 2勝4敗

二塁打 (太)中谷、スタルヒン2、森下、辻井
三塁打 (東)一言、長持 (太)藤井

勝利打点(太)伊勢川真澄 1

猛打賞 (太)藤井勇 2、中谷順次 1


太陽打線、全員安打の猛攻

 甲子園の第1試合は白木義一郎とスタルヒンの先発で午後1時4分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は初回、先頭の一言多十が右中間に三塁打、ライト辻井弘からの送球を中継したセカンド荒川昇治の三塁送球が悪送球となって一言が生還、1点を先制する。

 太陽は1回裏、一死後荒川が三塁線にヒット、藤井勇の中前打で荒川は三進、送球の間に打者走者の藤井も二塁に進み、二死後中谷順次がレフト線に逆転の2点タイムリー二塁打を放ち2-1とリードする。

 東急は2回表、先頭の飯島滋弥が四球で出塁、白木は中前打、熊耳武彦が送りバントを決め、苅田久徳監督は四球を選んで一死満塁、清水喜一郎が三塁にタイムリー内野安打を放ち2-2の同点、一死後横沢七郎の遊ゴロをショート蔵本光夫がエラーして3-2と逆転、長持栄吉が右前に2点タイムリーを放ち5-2とリードを広げる。

 太陽は2回裏、先頭の伊勢川真澄が右前打で出塁、蔵本の遊ゴロをショート清水がエラー、スタルヒンが右越えにタイムリー二塁打を放ち3-5、一死後荒川がライトにタイムリーを放ち4-5と1点差、藤井の左犠飛で5-5の同点に追い付く。

 太陽は3回裏、先頭の佐竹一雄が四球から二盗に成功、伊勢川が右前に勝越しタイムリーを放ち6-5とリードする。

 東急は4回表、先頭の苅田が四球から二盗に成功、一死後一言が死球を受けて一二塁、横沢の遊ゴロは「6-4-3」と転送されるが一塁はセーフ、二走苅田が三塁を回るとファースト佐竹はサード中谷に送球、中谷がキャッチャー伊勢川に送球してタッチアウト。

 観客を意識する苅田らしい走塁であった。白木はこの年、開幕戦から投ゴロをキャッチャー熊耳に送球してから一塁に刺す「1-2-3」のプレーを何度か見せているが、苅田監督の理解と協力が無ければあり得なかったであろう。

 太陽は4回裏、先頭の藤井が右中間に三塁打、森下重好がレフト線にタイムリー二塁打を放ち7-5、中谷が右前にタイムリーを放ち8-5、送球の間に中谷は二塁に進み、佐竹の左前打をレフト大下弘がエラーする間に中谷が還って9-5、この間に佐竹は二塁に進み、一死後蔵元の中前打をセンター柴田繫雄もエラーして佐竹が生還、10-5とする。

 太陽は5回裏、二死後藤井が右前打で出塁、森下の投ゴロを白木がエラー、中谷が中前に4打点目となるタイムリーを放ち11-5、センター柴田のエラーで森下は三塁に進み、佐竹の遊ゴロをショート清水がエラーして12-5とする。

 東急は7回表、長持の三塁打と大下の左犠飛で1点返すが焼け石に水。

 スタルヒンは6安打5四球1死球3三振の完投で今季初勝利、戦後2勝目をマークする。打っては二塁打が2本、戦後になっても相変わらずバッティングはいい。

 白木義一郎は17安打を打たれながら完投。12失点であったが味方が7失策で自責点は7であった。

 太陽打線は全員安打の猛攻。トップの辻井弘以外の8人が得点を記録した。

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