2023年6月24日土曜日

22年 東急vs巨人 2回戦

4月22日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
0 0 0 0 2 0 0 0  0  2 東急 2勝3敗 0.400 白木義一郎 
0 0 0 0 0 0 0 0 3X 3 巨人 2勝2敗 0.500 川崎徳次

勝利投手 川崎徳次     1勝1敗 
敗戦投手 白木義一郎 0勝2敗

二塁打 (東)長持 (巨)川上

勝利打点(巨)内堀保 1


生え抜き内堀がサヨナラ打

 開幕週最終日、後楽園の第1試合は白木義一郎と川崎徳次の先発で午後1時12分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は初回、先頭の鈴木清一が死球を受けて出塁、一言多十の中飛に鈴木が戻れずセンター平山菊二からの一塁送球でダブルプレー。

 巨人は2回裏、先頭の川上哲治が左前打で出塁、平山も左前打で続き無死一二塁と先制のチャンス、しかし一死後川崎の三ゴロをサード大沢喜好がベースを踏んで一塁送球、ダブルプレーでチャンスを潰す。

 ここは大沢の好プレーが光ったが、終盤皮肉な結果が訪れる。

 東急は5回表、先頭の長持栄吉がセンター右奥に二塁打、一死後白木の中前タイムリーで1点を先制、二死後清水喜一郎が四球を選んで一二塁、トップに返り鈴木が右前にタイムリーを放ち2-0とする。

 白木は8回まで巨人打線を4安打無得点に抑える好投。

 巨人は最終回、二死後川上がレフトに二塁打、平山は遊ゴロに倒れてゲームセット、と思われた瞬間、7回の守備からショートに替わっていた大沢がエラー、二走川上がホームに還って1-2、平山の代走に呉新亨を起用、中島治康に代わる代打小松原博喜も遊ゴロで今度こそゲームセット、と思われた瞬間大沢が連続エラー、二死一二塁となって小松原の代走に古家武夫を起用、川崎がレフト線に同点タイムリーを放ち2-2と追い付き、最後は内堀保がライト線にサヨナラ打を放ち巨人が逆転サヨナラ勝ち。

 川崎徳次は6安打4四球1死球2三振の完投で2勝目をマークする。

 後に「塀際の魔術師」と呼ばれることとなる外野守備の名手平山菊二は開幕週で3つの補殺を記録した。塀際の飛球を捕る名人と言われるが、肩でも好プレーを連発する。要は、守備のセンスに優れているのである。

 サヨナラ打を放った内堀保は昭和10年の第一回アメリカ遠征から参加した生え抜きで、昨年9年ぶりにグラウンドに復帰して今季は武宮敏明との併用でマスクを被る。戦後巨人の低迷は捕手を固定できなかったことも一因であり、藤原鉄之助、広田順の加入により常勝球団に復活するのはもう少し先のこととなる。

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