2023年6月8日木曜日

22年 大阪vs阪急 1回戦

4月20日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 3 5 0 1 0 0 0 1 12 大阪 2勝1敗 御園生崇男 野崎泰一
1 1 0 0 0 1 0 1 0  4  阪急 1勝2敗 野口二郎 溝部武夫 明石武

勝利投手 御園生崇男 1勝0敗 
敗戦投手 野口二郎    0勝1敗 
セーブ    野崎泰一  1

二塁打 (大)富樫、御園生 (急)田中
三塁打 (大)呉

勝利打点(大)藤村富美男 1


金田正泰復帰

 開幕週3日目、甲子園の第1試合は御園生崇男と野口二郎の先発で午後1時丁度、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、一死後塚本博睦が左前打で出塁、山口政信も左前打で続いて一二塁、藤村富美男監督が中前に先制タイムリーを放ち1-0、一走山口は三塁に進み、本堂保次の左犠飛で2-0とする。

 阪急は1回裏、先頭の田中幸男がレフト線に二塁打、一死後青田昇の左前タイムリーで1-2とする。

 大阪は2回表、先頭の富樫淳が右中間に二塁打、御園生の左越えタイムリー二塁打で3-1、続く長谷川善三の投ゴロは「イリーガルプレイ」でアウトと記録されているので守備妨害が宣告されたようだ。トップに返り呉昌征の二ゴロをセカンド荒木茂がエラーして一死一三塁、呉が二盗を決めて二三塁、塚本の右前2点タイムリーで5-1とリードを広げる。

 阪急は2回裏、先頭の野口明が左中間に三塁打、一死後日比野武の左前タイムリーで1点を返す。

 阪急は3回から野口二郎をベンチに下げて溝部武夫がマウンドに上がる。

 大阪は3回裏、先頭の本堂の当りは遊ゴロ、これをショート田中がエラー、土井垣武は四球、富樫の左前打で無死満塁、ここから溝部は全くストライクが入らなくなり御園生、長谷川、呉昌征、塚本と4連続押出し四球、この間ストライクは2球だけ、阪急ベンチはここで溝部からプロ入り初登板の明石武にスイッチ、山口の三ゴロ併殺の間に三走長谷川が還って10-2とする。

 大阪は5回表、呉と山口の四球で二死一二塁、本堂の右前タイムリーで11-2とする。
 大阪は6回から御園生が降板して野崎泰一がマウンドに上がる。

 阪急は6回裏、青田と明石の連打で一二塁、野口明の二遊間タイムリーで3-11とする。

 阪急は8回裏、一死後明石が中前打、坂井豊司も左前打で一二塁、野口明は四球を選んで一死満塁、坂元義一に代わる代打下社邦男が押出し四球を選んで4-11とする。

 大阪は最終回、先頭の呉がセンター左奥に三塁打、金田正泰の左犠飛で12-4として快勝する。

 昨年の首位打者金田正泰は今季3試合目で途中出場して初出場。左前打と左犠飛を記録した。当時は「犠飛」は公式記録となっていないので記録は2打数1安打である。金田は低賃金に嫌気がさして昨シーズン終了後ヤミ屋に転職して野球は辞める予定であったが、開幕3試合目に復帰してきた。ほとんど練習していないので、シーズン当初は出たり出なかったりである。

 阪急で初登板となったルーキー明石武は打撃で3打数2安打を記録。このバッティングが評価されて明石の投手としての登板はこの1試合のみで野手に転向し、昭和27年まで好打の内野手として活躍することとなる。

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