2023年6月17日土曜日

22年 太陽vs近畿 2回戦

4月22日 (火) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
0 1 0 0 0 2 0 0  0  3 太陽 1勝3敗 0.250 スタルヒン 真田重蔵 
0 0 0 0 0 1 1 1 1X 4 近畿 3勝1敗 0.750 別所昭

勝利投手 別所昭     2勝0敗 
敗戦投手 真田重蔵 0勝1敗

二塁打 (太)藤井 (近)岡村

勝利打点(近)岡村俊昭 1


岡村がサヨナラ打

 開幕週最終日、甲子園の第1試合はスタルヒンと別所昭の先発で午後1時10分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は2回表、先頭の四番中谷順次が四球で出塁、森下重好の右前打で無死一二塁、伊勢川真澄の投ゴロを別所は三塁に送球するが中谷の足が早くセーフ、サード山本一人監督が一塁に送球してアウトとなり一死二三塁、平野徳松の二ゴロの間に三走中谷が還って1点を先制する。

 近畿は5回まで毎回走者を出すが無得点。前半戦は1点ビハインドの近畿が押し気味に試合を進める。

 太陽は6回表、一死後トップの辻井弘が中前打で出塁するとワイルドピッチで二進、荒川昇治の二ゴロが進塁打となって二死三塁、藤井勇がセンター左後方にタイムリー二塁打を放ち2-0、中谷の二ゴロをセカンド安井亀和がエラーする間に二走藤井が還って3-0とリードを広げる。

 近畿は6回裏、先頭の河西俊雄の当りは遊ゴロ、これをショート平野が一塁に悪送球、田川豊の右前打で一死一三塁、山本の三塁後方ファウルグラウンドの飛球をサード中谷が後ろ向きで捕球、これを見た三走河西がタッチアップからホームに還り1-3とする。山本には打点が記録された。太陽ベンチはスタルヒンを下げて真田重蔵をリリーフに送り後続を退ける。

 現在の公認野球規則では「無死または一死で走者がいる際に、打者が外野に飛球またはライナーを打ち、外野手もしくは外野まで廻り込んだ内野手がこれを捕球後、走者が本塁に達した場合に犠牲フライが記録される」と規定されている。この規則だと山本の三邪飛で河西が生還して山本に打点が記録されても「犠飛」にはならない。但し、当時は「犠飛」が公式記録ではなかったので、当ブログでは内野飛球でも「犠飛」として実況してきた(例:2014年2月25日実況「16年黒鷲vs阪神7回戦」での「二邪犠飛」等)。もはや戦前ではないので、今後は現代ルールに照らして実況する。

 太陽ベンチは7回の守備からショートを平野から蔵本光夫に交代する。

 近畿は7回裏、先頭の坂田清春の当りは遊ゴロ、これを代わったばかりの蔵元がエラー、朝井昇は右前打、トップに返り安井が送りバントを決めて一死二三塁、河西は遊ゴロ、これも蔵元がタイムリーエラーして2-3とする。

 近畿は8回裏、先頭の飯田徳治がストレートの四球で出塁、堀井数男に代わる代打岡村俊昭が死球を受けて一二塁、キャッチャー伊勢川真澄の二塁牽制が悪送球となって二三塁、別所は四球を選んで無死満塁の大チャンス、ここで坂田が二前にスクイズ、これが内野安打となって3-3の同点、ここは真田が踏ん張って同点止まり。

 近畿は最終回、先頭の田川が四球で歩くと二盗に成功、山本は左飛、飯田も左飛で二死二塁、ここも真田が踏ん張るかと見えたが、岡村がレフト線にサヨナラ二塁打を放ち近畿が逆転勝ち。

 別所昭は3安打2四球3三振の完投で2勝目をマークする。

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