2022年7月6日水曜日

21年 巨人vsセネタース 13回戦

10月14日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 2 1 0 0 2 1 0 7 巨人 54勝32敗2分 0.628 近藤貞雄 中尾輝三 
0 0 0 1 0 2 2 1 0 6 セ軍 40勝52敗 0.435 白木義一郎

勝利投手 近藤貞雄    20勝11敗 
敗戦投手 白木義一郎 24勝18敗 
セーブ     中尾輝三 2

二塁打 (巨)黒沢、古家 (セ)大下、長持

勝利打点(巨)古家武夫 1

猛打賞 (巨)呉新亨 6、山川喜作 6 (セ)長持栄吉 2


近藤20勝、巨人はグ軍に1分7厘差

 第25節最終戦、後楽園の第2試合は近藤貞雄と白木義一郎の先発で午後3時33分、沢球審の右手が上がりプレイボール。第1試合が1時間56分と長引いたため、普段より遅い試合開始となった。

 巨人としては第1試合でグ軍が負けているだけに落とせない試合。

 セ軍は初回、先頭の鈴木清一が中前打で出塁、一死後飯島滋弥が四球を選び、大下弘の一ゴロで飯島が二封されて二死一三塁、ここでダブルスチールを敢行するが、キャッチャー多田文久三からの送球を受けたセカンド古家武夫がホームに送球して三走鈴木はタッチアウト。

 巨人は2回表、一死後黒沢俊夫が左中間に二塁打、多田の左前打で一死一三塁、古家の中犠飛で1点を先制する。初回のダブルスチールを阻止した二人で先取点をもぎ取った。

 巨人は3回表、一死後呉新亨が二遊間に内野安打、山川喜作の中前打で呉は三塁に進み、送球の間に打者走者の山川も二塁を陥れて一死二三塁、中島治康は三振に倒れるが、川上哲治が右前に2点タイムリーを放ち3-0とする。

 巨人は4回表、一死後古家が左中間に二塁打、二死後山田潔が右前にタイムリーを放ち4-0、着々と加点する。

 セ軍は4回裏、一死後大下が中前打で出塁、白木も左前打で続き、熊耳武彦は四球を選んで一死満塁、長持栄吉の遊ゴロ併殺崩れの間に三走大下が還って1-4とする。

 セ軍は6回裏、先頭の飯島が三塁に内野安打、続く大下が右中間を深々と破り飯島が還って2-4、大下は二塁ベースを蹴って三塁に向かうが、センター呉新亨からの送球を中継したセカンド古家が三塁に送球して大下はタッチアウト。古家の攻守に亘る活躍が目立つ。白木、熊耳が連続四球で一死一二塁、長持が右前にタイムリーを放ち3-4、一走熊耳は三塁に進み、打者走者の長持も二塁を狙うがライト中島が二塁に送球してタッチアウト、この隙に三塁達していた熊耳が本塁に突入するが、二塁ベースカバーのショート山田からの本塁送球にタッチアウト。

 巨人は7回表、一死後呉新亨が中前打で出塁、山川のライト線ヒットで一死一三塁、中島に代わり千葉茂が代打で登場、山川が二盗を決めて一死二三塁、千葉の右犠飛で5-3、川上は四球、黒沢の左前タイムリーで6-3と再び3点差。

 千葉の犠飛は今季10本目で断トツトップ。

 セ軍は7回裏、先頭の根津弘司が四球で出塁、清水喜一郎の初球もボール、巨人ベンチはここで中島の後にライトに入っていた千葉をセカンドに回し、この日活躍が目立ったセカンド古家に代わって林清一が入ってライト、清水はピッチャー強襲ヒットで無死一二塁、トップに返り鈴木が四球を選んで無死満塁、しかし一言多十のファーストライナーに一走スズキは戻れずダブルプレー、二死二三塁となって飯島が中前に2点タイムリーを放ち5-6と再び1点差、更に大下、白木が連続四球で二死満塁、しかし熊耳は三振に倒れて三者残塁。

 巨人は8回表、先頭の林が左前打で出塁、近藤も中前打、山田が送りバントを決めて一死二三塁、トップに返り呉新亨の右前タイムリーで7-5とする。

 セ軍は8回裏、先頭の長持がライト線に二塁打、根津の二ゴロが進塁打となって一死三塁、清水は投ゴロに倒れるが、トップに返り鈴木が四球を選んで二死一三塁、一言が中前にタイムリーを放ち6-7と又も1点差、巨人ベンチはここで160球を投げた先発の近藤に代えて中尾輝三をリリーフに送り、飯島は中飛に倒れて1点差止まり。

 中尾はセ軍の最終回の反撃を三者凡退に抑えて巨人が逃げ切る。

 セ軍もよく粘ったがあと1本が出ず惜敗。

 近藤貞雄は中尾のリリーフを仰いだが160球の力投で20勝目をマークする。

 巨人はこれで首位グ軍に2.5ゲーム差。勝率にして1分7厘差と迫り、首位戦線は混沌としてきた。

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