2022年7月19日火曜日

21年 巨人vsパシフィック 14回戦

10月17日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 0 1 0 2 0 2  0   1  6 巨人 55勝32敗2分 0.632 中尾輝三 藤本英雄 
2 1 0 0 2 0 0 0 0  0   0  5 パ軍 37勝54敗3分 0.407 真田重蔵

勝利投手 藤本英雄 16勝5敗 
敗戦投手 真田重蔵 22勝22敗

二塁打 (巨)川上、多田 (パ)伊勢川、小暮

勝利打点(巨)藤本英雄 2

猛打賞 (巨)多田文久三(5安打)5、山田潔 1


巨人が激戦を制し首位に6厘差

 西宮の第2試合は中尾輝三と真田重蔵の先発で午後2時45分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 第1試合でグ軍が敗れただけに巨人としては絶対に落とせない試合。

 パ軍は初回、先頭の白石敏男の当りは二ゴロ、これをいきなりセカンド千葉茂がエラー、木暮力三は三遊間にヒット、藤井勇は二飛に倒れ、森下重好の三ゴロで小暮は二封、森下が二盗を決め、辻井弘は四球を選んで二死満塁、ここで伊勢川真澄が左中間に2点タイムリー二塁打を放ち2-0とする。

 パ軍は2回裏、先頭の喜瀬正顕が左前打で出塁、真田は二飛に倒れるが、トップに返り白石の右前打で一二塁、小暮は左飛に倒れるが、藤井の中前タイムリーで3-0とリードを広げる。

 巨人は1回、2回と先頭が出塁、3回も一死一二塁のチャンスを作るが何れも後続なく残塁を重ねる。

 巨人は5回表、先頭の山田潔が右前打で出塁、トップに返り呉新亨は四球を選び、山川喜作の送りバントを真田がお手玉、犠打とエラーが記録されて無死満塁、千葉の遊ゴロ併殺の間に三走山田が還って1-3とする。

 パ軍は5回裏、一死後辻井が右前にヒット、伊勢川の一ゴロの間に辻井は二進、松井信勝の中前タイムリーで4-1、喜瀬の三ゴロをサード山川がエラーして二死一二塁、真田の右前タイムリーで5-1と突き放す。

 巨人は6回まで3併殺とチャンスを潰し続ける。

 巨人は7回表、先頭の山田が中前打、トップに返り呉の三ゴロでランナーが入れ替わり、呉が二盗に成功、山川は三振に倒れて二死二塁、千葉が中前にタイムリーを放ち2-5、千葉は送球の間に二塁に進み、川上哲治のレフト線タイムリー二塁打で3-5、ようやく打線がつながり2点差に追い上げる。

 巨人は9回表、一死後千葉が四球を選んで出塁、川上の右前打で一三塁、黒沢俊夫は四球を選んで一死満塁、林清一に代わる代打藤本英雄の中犠飛で4-5と1点差、多田文久三が5打席連続ヒットとなるタイムリー二塁打を中越えに放ち、土壇場で5-5の同点に追い付く。

 巨人は代打に出た藤本が9回から中尾に代わってマウンドに上がり、9回、10回と三者凡退に抑える。

 巨人は11回表、先頭の黒沢が投前に内野安打、真田の一塁送球が悪送球となって黒沢は一気に三塁に進み、藤本の右前タイムリーで6-5と勝越しに成功する。

 パ軍は11回裏、二死後小暮が中越えに二塁打、藤本は慎重に攻め、藤井はストライク1個だけで四球、森下はストレートの四球で二死満塁、ここで藤本定義監督は辻井に代えてベテラン小島利男を代打に起用、しかし小島は藤本渾身の投球の前に三振、巨人が接戦を制す。

 巨人は16安打6四球6得点で15残塁、パ軍は10安打7四球5得点で12残塁。

 第1試合に続いて延長11回となる1時間55分の激戦を制した巨人は、首位グ軍に勝率6厘差と迫った。

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